今回は94番の 秩父七福神を回るルート を走ってみました。ルート100に七福神ルートはいくつかあるのですが、総走行距離50km以上に及ぶ健脚者向け七福神ルートとなっています。
ルート設計的には西武秩父駅スタートだと思うのですが、今回は寄居側から走って行ったので見どころ4番からになります。
長瀞のルートにも出てきた総持寺(福禄寿)です。
ここからは国道140号で皆野方面に南下していきます。国道140号はそれほど幅員がなく、秩父へのメインルートということもあって混雑しています。
親鼻橋交差点で国道140号とは分かれて、親鼻駅前をさらに右折します。
右折するポイントが難しいですが、秩父のルート10の常で案内看板は非常に充実しています。
秩父鉄道の線路とほとんど併走するような道です。
突き当たって皆野駅付近にあるのが圓福寺(大黒天)です。五色の幕の色が鮮やかです。近くには手作りロケットを打ち上げるお祭りで知られる椋神社もあります。
荒川を再度渡って小井交差点で右折します。県道37号と並行するような道路ですが、特に県道指定などはされていない快適な道を走ります。
路面状況の良さ、ほどほどのワインディング、ほどほどのアップダウン、見通しの良さと四拍子も揃った大変快適な道路です。取方交差点までこれが5kmも続きます。
取方交差点からは農道のような道になりますが、相変わらずルート案内は親切です。
途中におがの化石館という博物館があります。秩父一帯はジオパークとして地理・地質的見どころが多くありますが、小鹿野周辺では珍しい古生物の化石が多数発掘されているそうです。
おがの化石館の裏には”ようばけ”というかなり大きな露頭があります。これは地理好き垂涎のスポットだと思うのですが、皆野-小鹿野周辺を走っているとこのような大小の露頭を多数見かけます。
ルート全図はおがの化石館の駐車場にあります。
そのまま走って行くと泉田交差点で国道299号に合流します。少し走ると鳳林寺(毘沙門天)があります。
鳳林寺の前にある公衆トイレです。秩父はハイカーも多いせいか、要所に公衆トイレがあり助かります。
ここからは国道299号を秩父市街地に向かって走って行きます。まとまった坂があり、頂上から少し下ると右手に圓福寺(寿老人)があります。
池のある庭園のような境内です。
山門です。二階建ての立派なものです。
ここからは秩父ミューズパークへの登坂になります。先ほどの国道299号の登りと合わせて、この区間がこのルートでは一番厳しいです。ミューズパークへの平均勾配は5%前後ですが、圓福寺をスタートした直後だけ連続して10%の区間があるので要注意です。
道は林道のようで走っていて楽しい道です。
視界が開けると秩父ミューズパークです。このルートは長いですが、秩父ミューズパークからは全体的には実は下り基調です。ここまでくれば一段落と思うと気持ち的には楽だと思います。
ミューズパークの園内の道路を走って県道209号に合流したところで左折し、秩父市街に向かっていきます。
秩父市街の手前にあるのが金仙寺(布袋)です。
しだれ桜も有名なお寺とのことです。
秩父の中心を走る県道73号に合流し、秩父地方庁舎(北)交差点を右折します。ここはこのルートで唯一曲がるところが分かりにくいポイントなので要注意です。
右折してすぐに左折すると惣円寺(弁財)です。
道の狭い商店街の中にあるお寺なので、周辺移動時は自転車を降りて押した方が安全かもしれません。
秩父鉄道の線路を渡って国道140号に入ります。
ルートは上野町交差点で右折するのですが、ここで道の駅ちちぶに寄ってちちぶ餅を買いました。
ちちぶ餅は本町にある水戸屋さんというお菓子屋さんの名物商品です。餅が非常に柔らかく、滑らかに仕上がっているのが特徴です。食べておいしいのはもちろんなのですが、この柔らかさは触るだけでも楽しい逸品です。炭水化物と糖分のバランスも自転車向きです。
上野町交差点から国道299号に入り、横瀬方面に少し走って右折すると東林寺(恵比寿)です。
これで七福神のお寺巡りは終了なので長瀞方面に戻っていきます。国道299号の坂氷交差点を右折し、県道11号に入ります。
県道11号はそれほど幅員がなく、意外にダンプカーが多く少々走りづらいルートです。栃谷交差点で左折し、県道82号に入ると急激に交通量が減ります。
交通量が減るのは良いのですが、秩父市と皆野町の境界まではまとまった登りがあります。
ここを登ればひたすら下り基調です。
途中に非常に狭い箇所があるのですが、そのせいもあってか4輪の交通量はかなり少なめです。
皆野長瀞インター入口交差点です。ここで右折します。道路的には引き続き県道82号になります。
引き続き下り基調の気持ちの良い道路が続きますが、長瀞岩畳の所で長瀞トンネルという長いトンネルがあります。トンネルは自転車の苦手なところですが、幸い”長瀞自然のみち”という遊歩道があって、そちらを通行することができます。
このように分かりやすく案内されていて安心です。
トンネルから1.5km程で井戸交差点に到着します。ここで左折すると荒川を渡って秩父鉄道の野上駅前に出ます。これで一周となります。
ここからは荒川の左岸側に出て国道140号で寄居方面に戻るルートと、そのまま右岸側を県道82号で進むルートがあります。交通量の関係で自転車向きなのは県道82号ですが、途中にそこそこまとまった坂があります。坂は避けたいという方は国道140号がオススメです。
まとめ
秩父ルートらしい坂・距離とも手応えのあるルートです。全体としては走りに振ったルートになっていますが、皆野-小鹿野間の沿道から見える露頭の数々は地理好きには魅力的でした。
秩父は見どころが多く、立ち寄りを中心にルート設計をすると観光で疲れてしまうので、このくらいの密度で名所を見ていくのが快適だと思います。