ちょっと理解するのが難しいGrossBeatのエディタ機能を使ってみましょう。
パターンの上で右クリックをするとエディタを開くことができます。
開くとTimeとVolumeの2つのエンベロープがあるのですが、Volumeの方は目のマークのボタンを押してとりあえず非表示にしておきましょう。
さて、エディタの画面ですがこんな感じになっています。X軸とY軸がそれぞれ何を示しているかというと、
X軸…パターンの再生位置
Y軸…曲の相対的な再生位置
を示しています。
上の画像で見るとX軸3拍目の頭部分のY軸の値は本来の位置より1拍戻った位置となっています。
そして4拍目終了時のY軸の値は本来の位置より2拍戻った位置となっています。つまり4拍分の再生時間の間に曲は2拍目までしか再生がされないということになります。
簡単に言うとスロー再生となるパターンということになります。
他にもいくつかパターンを考えてみましょう。
2拍目で1拍戻る、3拍目で2拍戻る…と全ての拍数で1拍目を再生するように設定したパターンです。
こちらはどうでしょう。
同じく全て1拍目を再生するようにしたパターンですが密度を倍にしています。ダッダッダッダッ…と8分のリズムで1拍目が再生されます。
これはいかにもルーパー的なパターンですね。
こういうこともできます。
3.75拍目くらいまではY軸は最上部なので通常通り再生されますが、4拍目に入ることろで8拍戻った位置まで急激にエンベロープが移動します。
これはいわゆるバックスピン的なパターンです。バックスピンらしい音が出るようにエンベロープの最初の傾きを急にし、最後の方をゆるく設定しています。
この辺はテンションハンドルでカーブを色々変えられるので音をチェックしながらパターンを作るとお好みの物ができると思います。
GrossBeatのエディタの設定はちょっと理解するのが難しいですが、X軸とY軸の値の関係を意識しておくとちょっとわかりやすくなります。
ポイントは、
・X軸の再生位置の時にY軸の値がどうなっているかを考える(パターンで1拍目の時に曲のどこを再生したいか?という要領でまずはX軸を先に考える)
・Y軸の値は相対位置で表現されている(本来の再生位置よりn拍戻った位置という設定方式になっている)
・エンベロープカーブに傾斜がついている場合、右上がりは早送り、右下がりはスロー再生(または巻き戻し)
というところでしょうか。プリセットも参考になるので色々お試し下さい。