自転車ナビライン交差点の見学で珍しく都心部に行ったので久々に旧新声社社屋(現在はアイピー第二ビルという名称)に行ってきました。
(おっさんの昔話が始まりますので閲覧にはご注意ください)
新声社というのはアーケードゲームの専門誌、”ゲーメスト”という雑誌を出版していた出版社です。
1999年の9月に倒産してしまうのですが、その当時わしはアーケードゲームが趣味で毎日のようにゲーセン通いをしていました。
残念ながら当時はインターネット環境がなかったために攻略用の情報は友達同士で交換するか、うまそうな人のプレイを遠巻きに見て学習するか、またはこのゲーメストかという感じでした。
なのでゲーメストの存在感はゲーセン仲間の間では圧倒的で、毎号毎号ほぼ間違いなく資金をやりくりして買っていたと思います。
ところが、その1999年の9月末ごろに「出てるはずのゲーメストが売ってない」という情報が周囲から伝わるようになりました。
その後ゲーセン仲間の一人から聞いたところ、「どうも新声社が倒産かそれに近い状態で、ゲーメストが出ていないらしい」との話がもたらされました。
例によって情報は伝聞なので仲間内で相談して「実際に行ってみたら何かわかるんじゃないか」という話にまとまりました。
で、実際に行くことになったのがわしだったというわけです。
攻略情報の入手法として”うまそうな人のプレイを遠巻きに見て学習する”があったというのを挙げましたが、
当時のわしは”うまそうな人”がたくさんいそうなゲーセン(例えばゲーメストでハイスコア申請をしているような店)に自転車で出かけ、情報収集をするということをよく行っていました。
自転車はスポーツバイクではなく、普通のシングルギアの軽快車でしたが、それでも片道20~30kmくらいあるゲーセンに普通に行っていたようです。
よく熱中症やハンガーノックにならなかったもんだと思います。
そういった自転車遠征の過程で新声社主催の”レイディアントシルバーガン攻略ビデオ解説会”に行った実績もあったため、「じゃあ俺が行くよ」的な感じで行ってみることになりました。
しかしよく考えたら自転車ツーリング?を当時からしていたわけで、今とやっていることが大差ない気がしますが、当時から自転車と何かの縁があったのかもしれません。
半日かけてたどり着いてみると1FのG-Model(新声社直営のゲーセン)と地下1Fのマルゲ屋(ゲーム関連グッズショップ)の入り口にはシャッターが下りていました。
シャッターがパイプシャッターだったのでファストフード店のジュースのカップがねじ込んであったことと、シャッター内側に取っていたと思われる新聞が大量に投げ込まれていたことを覚えています。
路地を入った従業員用の入り口には張り紙がしてありました。
当時のわしには張り紙の内容を正確に理解することはできませんでしたが、単語の部分部分から「どうやら本当に倒産してしまったらしい」ということがわかりました。
で、後日ゲーセン仲間に「やはり本当だったようだ」と報告をしたわけです。
ここに張り紙がしてありました。
あえてタイミングを合わせて当時と同じ9月の末に自転車で旧新声社社屋に行ってみましたが、改めて思い返してみると結構いろんなことがあったな、と懐かしい気持ちになりました。
このビルの付近にはゲームコーナーミッキーというゲーセンがありましたが、こちらもつい最近閉店してしまったそうです。
パカパカパッションが常時3種あるので秋葉原に来たときなんかは確実に立ち寄っていました。
写真を撮っていると通りがかった方から「ここなくなっちゃったんですね、僕よく来てたんですよ」と話しかけられました。
「いやぁ実は私もでして…」「寂しいですねぇ」といった感じで知らない方とちょっとだけミッキーの話ができました。
懐かしいのでコメントを。
こういう記事残してくれてありがとうございます。
訪れていたのはこの社屋でした。
コメントありがとうございます。
このようなご感想を頂戴できるとは書いた甲斐がありました。