今回も宿はルートイン千曲更埴さんにお世話になって、翌日は屋代駅前からのスタートです。2日目は上田電鉄別所線の駅を周ろうと思っていたので、まずは国道18号で上田を目指します。
上田駅に着きました。今年は大河ドラマで盛り上がっています。駅舎に六文銭風のペイントがされています。
上田駅では高架部分に別所線乗り場があります。そのため、駅を出た直後は高架区間になります。高架を下りながら千曲川を渡っていくような感じです。最初の駅が高架で、駅を出てすぐ高架から降りていくのはちょっと江ノ電にも似ている感じがします。
しばらくは別所線は県道77号と並行するようなルートをたどります。
別所線の電車は元東急1000系なので、ちょっと懐かしい感じがします。のんびり加速するせいかインバータの音はそうでもないですが、特徴のあるブレーキ緩解音は静かな駅によく響きます。
続いて上田原駅です。ここまでの駅は県道77号→国道143号沿いです。上田原を出ると線路は南方向に大きくカーブします。
だんだん水田が目立つようになってきました。ここからはしばらく県道65号沿いです。
大学前駅です。大学というのは近隣の長野大、上田女子短大を指しているものと思われます。見ていてもやはり乗降客は多い感じがしました。この近辺は歴史的にも学問を志す人が多く集まった地域なんだそうです。
下之郷駅です。すれ違いのできる大きな駅です。駅の奥に車庫もあるようです。下之郷を出ると線路は西方向に大きくカーブします。別所線は上田原-寺下間と下之郷-中塩田間と大きなカーブが2回あるのが特徴的だと思います。
中塩田駅です。ちょっとしゃれた駅舎です。塗装も緑と白の中間のような変わった色です。
ここからは大まかに県道171号沿いです。
中野駅付近にはハッピードリンクショップがあったのでお買い物をしました。長野県内でも山梨県に近いとハッピードリンクショップは結構あります。
駅前から上田方向を撮影した写真です。多少登ってきているのがわかります。
続いて八木沢駅です。この駅はちょっと見つけるのが大変でした。中塩田駅同様のカラーリングです。
終点の別所温泉駅です。長野県内でも有数の歴史ある温泉地だそうです。実は鬼無里の紅葉伝説とちょっと関係があって、一度鬼女紅葉に敗北した平維茂が、この別所温泉にある北向観音堂で宝刀を授かり、それによって紅葉を倒す、という話の筋がよく知られています。
全駅無事に巡れたので帰路につきます。また帰りは丸正製パンのサンドイッチなどで締めたかったので、松本に向かって国道143号を走って行きます。ほぼ右左折なく松本市街に出られる寸法です。
しかしこの国道143号には青木峠という割と長い峠があります。平均勾配は4.5%くらいで一定なので何とかなるのですが、11kmほどのボリュームがあります。プロフィール的には碓氷峠のバイパスじゃない方に近いです。碓氷峠と大きく違うところは、途中まで線形が良いので先が見通せて悲しい気持ちになるところと、交通量が極小であることです。峠を越えて旧四賀村に出るまで、10台ほどの車しか遭遇しませんでした。
ちょっと妙だったのは頂上手前に登り10%勾配の警戒標識があった割に、該当する区間が見当たらなかったことです。昔はもっと急な区間があったのが改良されて、標識だけが残存しているのでしょうか。普段この手の標識は標示以上の急勾配があって裏切られた気分になるのですが、今回は楽な方に裏切られて意外でした。
青木峠の頂上には実は目的があって、国内で最も古い現役の道路トンネルである、明通トンネルがあります。
こちらです。入口は後年補修されたもののようで、それほど古い感じはしません。中も暗い以外は普通です。恐らくですが、入口同様コンクリートを巻いてあるのではないかと思います。
もう一つトンネルがあるのですが、こちらは信号機制御になっていて特徴がありました。(ただし自動二輪と自転車は信号現示に関係なく通行可能です)中も素掘りっぽくて結構怖いです。
松本側を旧四賀村に向かって下って行く道です。青木峠の道はだいたいこのくらいの感じです。
途中で一気に道路状況が良くなります。快適ですが、スピードを出し過ぎないよう注意が必要です。
後は下り基調…と行きたいところですが、松本市に入ったくらいでもう一山あります。青木峠を通過すると感覚が麻痺してしまいますが、4.6%×2.3kmというプロフィールなのでボリューム感はまあまあです。ただの坂と言ってしまうには長いです。
そんなわけで、そのまま走って行くと右左折なく松本市街です。松本市街は城下町だけあって道路が複雑で、規制も細かくかかっているので最後まで気を引き締めての走行となりました。
鬼無里にも行けましたし、走ってみたかった国道143号も走れたので満足の1泊ツーリングでした。まだまだ長野(と鬼無里)には行ってみたいところがあるので、また機会があれば出かけようと思います。