ロードバイクで一般的とされているタイヤのサイズは700×23cと呼ばれる、タイヤ幅が23mmのものです。近年、わずかに太い700×25cという規格が流行っているそうなので、試しに導入してみています。
25cタイヤについては、
- 接地面の形状の関係で23cに対して転がり抵抗が少ない
- 空気がたくさん入るのでクッション性が良い
というメリットが良く言われています。反面、重量増(それも回転体の外周部分)がデメリットと言えます。
今回はIRCのROAD LITE 25cを調達し、使っています。3,000円台で買えるお買い得タイヤです。
装着状況はこんな感じです。規格上は2mm幅が増えるだけなのですが、かなりゴツくなったような感じがします。
実際にポンプで空気を入れてみると、23cに比べてなかなか圧が上がっていかないので、たくさん空気が入ることがよくわかります。パンクした時に携帯ポンプで空気を入れるのは大変そうです。
実際に1,400kmほど運用してみたのですが、やはり外周の重さから来る発進の重さは体感できます。反面、上り坂については23cでもきついものはきついので、そんなに差は感じません。
耐振動という観点から見ると、路面のひび割れについては明らかに強い感じがします。全く振動がなくなるわけではないですが、幾分マイルドに軽減してくれるので大分気が楽です。多少のひび割れなら避けずにそのまま通る判断もできるので、その点でも楽ができます。
ただし、空気を多めに入れてしまうと23cと大差ない感じになってしまいます。ROAD LITE 25cは90-115psi(600-800kpa)が指定の空気圧ですが、私の場合は体重が50kg程度なのもあってか100psi入れてしまうと大分硬いです。90psiちょっとにするとクッション性の高さが感じられます。
疲れやすいかどうか、という部分についてはなんとも言えないのですが、前述の通り”気疲れ”は明らかにしにくくなるので、気分的な部分では間違いないと思います。
全体的に見るとなかなか良さそうなのですが、1点だけ非常に気になる点があります。それは、空気を十分入れた状態でホイールを外そうとするとブレーキシューにわずかに引っかかることです。
今のブレーキシューは5,000kmくらい使っているものなのでそれなりに減っているはずですが、それでもなお引っかかるということは、新品のブレーキシューを入れた場合にホイールから外れなくなる可能性があります。
家で清掃やメンテナンスをするために外すのであれば、空気を抜いて外しても全然OKなのですが、輪行の場合はちょっと困りそうです。