今回は78番の 熊谷駅周辺ルート を走ってみました。熊谷市の中心部をまわる3kmの短いルートです。
まずはおなじみの星渓園からスタートです。熊谷の偉人である竹井澹如氏が造った庭園です。竹井澹如氏は県議会の政治家で、熊谷に県庁を誘致する活動などを行ったそうです。
熊谷が県庁所在地だったという話はあまり知られていないように思いますが、実は明治初期には”熊谷県”という県が存在していたそうです。行政範囲は現在の群馬県と埼玉県を合わせたほぼ全域という広大なものだったそうです。わずかに3年で廃止になってしまったのですが、当時からの熊谷の繁栄を感じさせるエピソードです。
星渓園近くの本石2丁目交差点で右折します。この交差点にかの有名な”八木橋”があります。八木橋は明治年間創業の地元の老舗デパートです。
店頭には巨大温度計が毎年設置され、猛暑が続くと八木橋の店頭がよくテレビに映ります。2017年度いっぱいで廃止になるとの発表がありましたが、廃止を惜しむ声が多く撤回されました。八木橋百貨店共々すっかり熊谷のシンボル的な存在になっています。
ここからは国道17号の歩道を走って行きます。かつての中山道だけあって、沿道には歴史のありそうな建物がまだまだたくさん残っています。
建築が好きな方には散策も楽しいのではないでしょうか。
国道17号の歩道は上下線とも十分な幅員が整備され、歩行者通行部分と自転車通行部分が視覚的に分離されています。
自転車通行部分の中でも通行方向が明示されているのは良いように思います。
こちらが高城神社です。熊谷を代表する神社で、夏越の茅の輪くぐりが有名だそうです。
再び国道17号に戻って筑波交差点を左折、熊谷女子高前交差点を左折して北大通りに入ります。
熊谷の市街地は非常に道が広く設計されていますが、これは第二次大戦中に熊谷が空襲を受け、そこから復興する過程でモータリゼーションを意識した都市計画が設定された結果という話を、以前地元の方から聞いたことがあります。
こちらが熊谷市役所です。最近は役所も建て替えて現代的な見た目のものが多くなっていますが、何となくクラシックな雰囲気を感じる庁舎です。
市役所裏に中央公園があります。道沿いにトイレ・自販機完備で非常に助かります。
大きな公園です。中央下のグレーで塗られた部分は緑化センターで、トイレはここにあります。
北大通りの様子です。歩道も広いですがこちらは自転車通行帯が完備されています。
中央交番前交差点を左折すると八木橋方面に戻ります。
まとめ
短いルートではありますが、さすが熊谷で見どころはたくさんあります。街道筋の歴史ある町なので、歴史好き・史跡好きな方にはオススメです。いわゆる観光地化されていない町並みでも、好きな方が見れば興味を引かれると思います。
今回は真夏なので取り上げていませんが、五家宝やうどん、フライ、焼きそばなどのご当地グルメも色々楽しめます。
何かと暑さの話題が先行しがちな熊谷ですが、こういった側面もあるので是非訪問して頂きたいです。