ASUSマザーボードの一部製品にはUSB BIOS Flashbackというマザーボード単独でBIOSの更新ができる機能が搭載されています。
BIOS更新失敗などの不測の事態に役立つ機能ですが、新CPUがリリースされた時にも便利な機能です。
新CPUとBIOS更新
通常、チップセットがリリースされた後にリリースされるCPUはマザーボードのBIOS更新で追加サポートされます。
このようなCPUを導入する場合、市場に流通するマザーボードのBIOSが更新済みであれば問題ないですが、そうでない場合は販売店に依頼して更新をしたり、更新のためのCPUが別途必要になることになります。
USB Flashback BIOSを使うと、これらの問題を意識せずにマザーボード単体で更新ができるというわけです。
使い方
使い方は非常に簡単で、
- USBフラッシュドライブにBIOSのファイルを入れる
- ファイル名を所定の名前にリネームする
- マザーボードのEATX電源コネクタをメイン24ピン、CPU用8ピン、CPU用4ピンのいずれも接続し、電源ユニットのスイッチをオンにしておく
- マザーボードの指定のUSBスロットにUSBフラッシュドライブを差し込む
- スロット横のスイッチを長押しする
- 更新確認用LEDがしばらく点滅し、消灯したら作業完了
となります。
操作自体は簡単なのですが、本当に作業が進んでいるか心配になるので、USBフラッシュドライブはアクセスランプ機能がある物が良いと思います。
トラブルシューティング
うまく動かない場合、以下の理由が考えられるそうです。
- BIOSファイルが指定の名前になっていない
- USBフラッシュドライブがFAT32以外の形式でフォーマットされている
- USBフラッシュドライブがUSB Flashback BIOS用以外のポートに差し込まれている
ファイル名の間違いが一番引っかかりそうな感じがしますが、現在ASUSが配布しているBIOSファイルはリネーム用のバッチファイルが同梱されており、バッチファイルでリネームすると失敗しにくいようになっています。
まとめ
この機能のおかげで、今回X370+初代Ryzenの組み合わせからX570+Ryzen5000シリーズへの移行がスムーズに行えました。
ASUS以外のマザーボードでも同様の機能を搭載している物があるそうなのですが、マザーボードを選ぶ時にこの手の機能の有無はかなり重要なのではないかと思います。