プライバシー周りの機能が強化された3.8がリリースとなりました。
Vivaldi 3.8 デスクトップブラウザ – Cookie ダイアログを廃止し、プライバシーとデザインの水準を引き上げ
[Vivaldi blog]
クッキークランブラー
プライバシー関連の新機能の1つ目がこの”クッキークランブラー”です。昨今、プライバシー保護意識の高まりからサイトでのCookie利用についてはユーザのオプトインを求めるケースが増えてきました。
Vivaldiとしては同意を求められるプロセスがわずらわしいことと、また良く分からないまま”同意”を押してしまうユーザがいるということへの懸念から、Cookie利用への同意ダイアログを除去する機能を実装したとのことです。
デフォルトではオフで、有効化する場合は”設定”→”プライバシー”→”個別設定”内の”ソースを管理する”ボタンを押します。その後、”Remove Cookie Warnings”というソースを有効にすれば機能するようになります。
これは広告ブロッカーのソースと同じく定期的に更新されるサードパーティー製のリストだとのことです。
FloCに対する対応
3月末にGoogle Chromeで試験運用が始まった新しいWeb広告向けの技術で、従来のCookieに代わるユーザのトラッキング技術だということです。Google曰く、ユーザをコホート(集団)として認識し、広告配信側からは集団単位でしか認識がされないのでCookieに比べてプライバシー保護に配慮されているということだそうです。
Vivaldiとしてはブラウザ自身がユーザのプロファイリングを行っている点や、集団に対して統計的な分析を行うことにより現状よりもプライバシーの保護が弱まることを懸念しており、バージョン3.8ではFloCコンポーネントをブラックリストに入れているとのことです。
外観の変更
今回のバージョンで外観が少し変わりました。サイドパネルとパネル左のアイコンの境目が描写されなくなり、全体的にフラットなデザインになりました。あまり影や境目をはっきりとさせずに平坦に描写するのは昨今のトレンドという感じがします。
また、パネルアイコンもデザインがリニューアルされています。