2月にリリースされたv1.2.41が不具合により取り下げられていたところでしたが、新たにv1.2.64がリリースされました。
単なる再リリースではなく、新たな機能も盛り込んだ大規模なものになっています。いくつか気になる点をピックアップすると以下の通りです。
ループ録画
ドライブレコーダーなどによくあるループ録画モードが実装されました。通常、ONE Rは録画をしていってSDカードの容量がいっぱいになるとそれ以上録画をすることはできません。
ループ録画モードにしておくと、容量がいっぱいになった時点で一番古いデータを削除し、新たに録画したデータを記録します。撮りたいシーンがいつ来るか分からないけど、カメラは回しておきたいという場合に便利な機能です。
ループ録画の長さを細かく設定できるので、単純に動画1本のデータ量を軽くしてファイルのハンドリングをよくしたいという場合にも使えそうです。
水平維持
事前にカメラ側で水平維持録画モードを設定して動画を撮影すると、Insta360 Studioでカメラの傾きを補正してあたかもずっと水平を維持して撮影したかのように加工してくれる機能が追加されました。
試しに屋内で大げさにカメラを振りながら撮影してみたのですが、Insta360 Studioで下処理をするとほとんどと言って良いほど傾きが除去されていて驚きました。
自撮り棒などを使う手持ち撮影の時には威力を発揮しそうです。本当はジンバルを導入して撮影したいけど、そこまでの予算がないという場合の代替手段としても使えそうです。
電源スイッチ長押しによる録画開始
本体で事前に設定しておくと、電源スイッチを押しっぱなしにすることで電源ON→撮影開始までを続けて行えるようになりました。私のように撮影時にグローブをしているような人にとっては便利かもしれません。
タッチ起動
お蔵入りになってしまったv1.2.41で追加されていた機能ですが、撮影中に液晶パネルがオフになっている時に、液晶パネルを触ることでUIを起動することができるようになりました。
Webカメラモード時のズーム
ONE RはWebカメラとして使うことができますが、いかんせん超広角のカメラなのでデスク周りを撮影した場合、人が小さく写ってしまう問題がありました。
今回、本体のオプションでズームを有効にできるようになったので、一般的なWebカメラのような画角が欲しい場合はズームをオンにすると良いと思います。
まとめ
一旦v1.2.41が取り下げになった後、新製品のONE X2も発売されたので、ONE Rはちょっと開発優先度が低くなってしまったのかなと心配していましたが、ここに来て大規模な機能追加を含むアップデートが来たので喜ばしいです。
Insta360の日本法人もわざわざプレスリリースを打って大々的にファームウェアのリリースをPRしており、力の入れようが伝わってきます。