2020年に創業100年を迎えた長野電鉄の歴史をまとめた本です。非常に面白かったので良いところを挙げてご紹介します。
良いところ1
いわゆる社史とは少々違い、著者の今尾恵介氏が分析した路線網整備にあたっての官庁との許認可のやりとり、報道での取り上げられ方、一般募集されたエッセイによる個人の記憶、と3方向から長野電鉄の歴史を見る内容になっています。
良いところ2
出版年が2020年と新しいので、直近のイベントも全て網羅されています。インバウンド旅行者によるスノーモンキー特需、元東京メトロ03系の導入、新型コロナウイルスのことについても記載されています。
良いところ3
資料が豪華で、著者による手書きの縦断線形図、村松昭氏による描きおろし鳥瞰図、廃止された屋代線・木島線の駅を含む各駅図鑑もついています。
鉄道遺構の紹介ページもあり、非常に充実した内容です。
オススメです
日頃長野電鉄を利用している、あるいは利用したことのある方にはもちろん、長野に観光に行く時に長野電鉄に乗りたいなあ、という方の予習用にもオススメです。
Amazonで取り扱いがあるので、入手性は非常に良いと思います。