千曲市内にある”雨宮の渡し”を訪ねてみました。雨宮の渡しは有名な”川中島の戦い”で上杉軍が武田軍を奇襲するため、音を立てずに千曲川を渡った地点と伝わっている場所です。
現代では千曲川の流路が変わっており、当時は川だった場所も住宅街となっています。小さいながら史跡公園が設置されています。
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公園内には川中島の戦いの推移を説明した解説板があります。
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もう一つ、この公園には川中島の戦いを詠んだ漢詩の石碑があります。「鞭声粛々…」で始まる有名な漢詩で、江戸時代の歴史家である頼山陽の作です。
この公園にある碑文は頼山陽自身が直筆した漢詩の写真を撮影し、そこから起こしたというものだそうです。
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作者直筆の詩文ということで希少性があるのか、この背の高い石碑から拓本を取ろうと試みる者がいるそうです。そのため、石碑の横に拓本を取らないよう注意書きがされていました。ちなみにこの詩文のレプリカが近隣の森将軍塚古墳の博物館で販売されているとのことです。