長野市と大町・白馬方面を結んでいる県道31号には白馬長野有料道路という有料のバイパス路線があります。この道路は軽車両でも通行できます。
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ここしばらく国道19号篠ノ井小松原の通行止めで県道31号と国道19号で大町・白馬方面と長野市街が行き来しづらくなってしまいました。
この有料道路を使うと長野市中条から比較的信州新町寄りの地点に出られるので、ここから県道384号(安庭→茶臼山)か、多少南下して県道70号(久米路峡→信更町)で行き来できないかというのが今回のもくろみです。
道路の状況
白馬長野有料道路はほとんどの区間が日高トンネルという約1.1kmのトンネルで占められています。トンネルは自転車の苦手分野ですが、幸いこの日高トンネルは片側にだけある程度の幅の歩道(?)があります。
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この手のトンネルの歩道部はガラス片が散らばっていたり、砂が浮いていたりして歩道とは言え自転車で通行するには難があることが多いです。しかしながらこの日高トンネルの歩道部は非常にきれいで、自転車でも安心して通ることができます。
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中条側から見て安庭方面へはトンネル全体が-2%程度の下り勾配なので、通行する場合はスピード超過に注意が必要です。当然ながら前後のライト点灯も必要です。
車道通行もルール上不可ではないと思いますが、上の写真の通り中央線上にポールがあるのでやめておいた方が良いと思います。
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トンネルを出ると橋(安庭橋)で犀川を渡ります。
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犀川の風景が美しく、写真撮影などもオススメです。
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そのまま歩道を通行していると自転車の料金支払い案内がちゃんと表示されます。
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こちらが自転車用料金所です。表示の通り通行料金は20円となっています。
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料金所の先にはトイレと自販機のある駐車スペースがあり、ちょっとした休憩に使えます。
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歩道は国道19号との合流点まで続いています。アップダウンが発生してしまいますが、車道と分離されているという点においては安心です。
総評
走ってみると思いのほか走りやすく便利なルートと感じました。県道31号の旧道に加えて今後は場面に応じてこちらのルートも選択してみたいと思います。
この手の道路は自転車の通行が法的にはOKでも事実上不可能というパターンが多いですが、白馬長野有料道路に関して言えば快適に通行でき、看板などでも自転車の通行が想定されているので安心できます。