日別アーカイブ: 2022年2月5日

Traktor Scratch Pro2で特定のアルバムアートが表示できない問題

我が家で使っているTraktor Scratch Pro (v2.11.3)で一部のトラックについてアルバムアートが表示できない問題が発生していました。環境は以下の通りです。

環境

  • 本体は(未だに)Traktor Scratch Pro (v2.11.3)
  • トラックはFLACデータ(wavデータからfre:acでエンコード)
  • 正方形のjpeg画像をアルバムアートとして埋め込み(Foobar2000のバッチ処理を使用)

症状

  • 一部のトラックのみアルバムアートが表示されない
  • Foobar2000など他の音楽プレイヤーソフトであればどのトラックも表示される
  • Traktor2上でアルバムアートの埋め込み操作を行うと表示されるようになる

最近入手したデータについてはどれも同じレシピでエンコードからタグ打ちまでを行っていたのですが、なぜかトラックにより表示されたりされなかったりするので気になっていました。表示されるものもあるので表示されないものとの差異を詳しく調査してみました。

原因

タグ打ちや画像の埋め込みは同じ方法で行っているので、埋め込む画像に何らかの差異があるのではないかと思い、Irfanviewを使って詳細な画像のパラメータを比較してみました。すると、表示されないアルバムアートは一律”プログレッシブjpeg”であることが分かりました。

プログレッシブjpegというのは読み込まれる際に最初はピクセル数の粗いモザイク処理されたような画像として読み込み、読み込みが進むにつれて徐々に高精細になっていくという表示をするjpegのことです。

これに対して従来型のjpegは”ベースラインjpeg”といい、読み込む際に画像上部から徐々に読み込みが進みます。どうもTraktor2はプログレッシブjpegを埋め込んでおいても自動的にアルバムアートとしては認識してくれないようです。

対策

対策として以下の順序で作業を行いました。

  • Irfanviewを使用し、バッチ処理でトラックの入ったフォルダ内の全画像に対して 読み込み→ベースラインjpegとして上書き保存 という処理を実行
  • トラックの入ったフォルダ内の全画像を特定の名称(例:cover.jpgなど)にリネーム
  • Foobar2000のバッチ処理でアルバムアートを再埋め込み

これで全部のトラックのアルバムアートがきっちり表示されるようになりました。やはりアルバムアートがあると曲の内容を関連付けて思い出せるので便利です。