今回Pixel3a XL→Pixel7間のAndroid端末同士での機種変更を行いました。データ移行はケーブルで両端末を直結するだけで、アプリや設定は大体同期ができたのでいわゆる”端末の引っ越し”的な手作業はほとんど生じませんでした。
唯一の手作業引っ越し
唯一手作業になったのは認証アプリに入っている認証情報の引っ越しです。私はいくつかのサービスのワンタイムパスワード発行用にMicrosoft Authenticatorを使用しています。
アプリ本体は端末間のデータ移行でコピーされますが、中に入っている認証情報はコピーされないので注意が必要です。もしコピーできてしまうと認証用デバイス自体がコピーできるのと同じなので、挙動としては確かにこれが正しいものと思います。
認証情報の引っ越し
認証情報の引っ越しは、旧端末の認証情報を使用して認証アプリを使うサービスにログインし、MFA(多要素認証)を行う方法やデバイスを再設定すれば大丈夫です。サービスによっては多要素認証端末を複数登録できるものもありましたが、安全性の観点から引っ越し完了後には旧端末の登録は解除しておくのが良いと思います。
もし認証情報を引っ越さないまま旧端末を処分してしまうと、通常の手順ではサービスにログインができなくなってしまいます。データ移行時にあわせて作業をしてしまうのが良いと思います。
MicrosoftのAzure Active Directoryの例です。この動画では旧端末が何らかの原因で使用不能になったというシナリオで新端末にMFAを設定しています。アカウントにはSMS認証など別の認証方法で一旦ログインし、Microsoft Authenticatorの情報を再登録しています。