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AndroidタブレットをPC風に使う(画面出力編)

何となくAndroidタブレットの普段使いにも慣れてきた感じがするので、使いながら分かったことをまとめていきたいと思います。まず最初に画面出力の話題です。

USB-Cを利用した画面出力

Lenovo Yoga Tab PlusにはUSB-Cポートが1つあり、これはDisplayport出力に対応しています。各社のタブレットも比較的上位機種に類するものはUSBポートがDP出力を持っているようです。今回は普段使っているPC用のWQHDディスプレイへの出力をしてみました。

ディスプレイ側のDPポートはPCからの出力で使用されているので、タブレットからの出力はHDMIに変換する必要があります。今回はサンワサプライのUSB-3TCH37GMという製品でUSB-Cからの出力をHDMIに変換することにしました。WindowsやMacでの使用が想定されているUSBドック製品ですが、Androidでも動作しました。

USB-Aポートもあるので外部ストレージを接続することもできます。

基本的にはドックをタブレット本体につなぎ、ドックとディスプレイをHDMIケーブルで接続するだけなので特に注意すべき点はありません。

画面出力モード

画面出力モードは2種類あり、ミラーモードと拡張モードが用意されています。この点はWindowsと同じような感じで使えます。

ちゃんとWQHD出力も可能です。

現時点ではこの2つであればミラーモードがおすすめです。せっかく2画面あるので拡張モードの方がメリットがありそうには思いますが、Androidのウィンドウ制御が少々使いにくく、拡張モードにしてもなかなかその良さが出てきません。そんなわけで素直にミラーモードでタブレットの画面を大きく映すだけという方が良いと思います。拡張モードの微妙な使いにくさについては今後のAndroidの進化に期待したいところです。

少々気になる点

基本的には特に何もコツなどは必要なく画面の拡張が可能ではありますが、時々気になる挙動を示すことがあります。よくあるのは外部ディスプレイに接続をすると解像度が極端に低い状態(640×480など)で固定されてしまい、画像が潰れた状態で外部ディスプレイに出力されるという現象です。

原因はよくわかりませんが、USBドックを一旦取り外して再度接続し直すと多くの場合で改善するので、ドックの問題のような気がしています。USBポートからの映像出力もそもそもDPなので、本来は変換せずにDP信号として外部ディスプレイに出力できるとトラブルの回避に繋がりそうとは思います。

Lenovo Yoga Tab Plusの第一印象

まだ使い始めて間もないですが、現段階での印象を簡単にまとめておきたいと思います。

外形

サイズは12.7インチで、縦横比は16:10となっています。そのため一般的なノートPCなどと比べると横長な印象を受けます。厚みは6.7mmで、そこまで分厚い感じはしません。カメラのある部分だけ帯状に盛り上がっており、そこだけ多少厚みがあります。

カメラ部分だけ帯状に1mmくらい出っ張っています。

重量は640gでノートPCと比べると軽量な印象を受けますが、実際に両手で長時間保持するのは厳しそうな重さです。スタンドを使って据え置きにするか、持つ場合でも一辺を膝に置くなどするとよいと思います。

ディスプレイ

ディスプレイは解像度2,944×1,840の3Kディスプレイが搭載されています。サイズが小さい割に解像度が高いので、体感的にかなり高精細に見える印象です。私はもっぱら屋内で使うので画面は暗めに設定していますが、設定を変更すればかなり明るくすることもできます。

カメラ

カメラはインカメラアウトカメラが搭載されており、性能的にはタブレット用としては十分に感じられるものです。インカメラについては顔認証に対応するため、設定すればタブレットのロックを顔認証で解除することが可能です。

画質についてはまあまあ、といった印象です。

スピーカー

スピーカーは縦持ちしたときの本体下部に搭載されています。あまり期待していなかったのですが思いの外優秀で、結構迫力のある音が出ます。タブレット用としては十分すぎるスペックなので、1人で至近距離で動画をみる分には満足いく内容になっていると思います。

インターフェイス

インターフェイスはUSB-C3.2のポート1つと、純正アクセサリー用の端子が用意されています。USB-CポートはDisplayport出力に対応するので、USB出力から外部ディスプレイに映像を出力することができます。

処理性能

プロセッサとしてはシリーズの中ではかなり新しい部類の製品となるSnapdragon 8 Gen3を搭載しています。メインメモリも16GBが確保されており、タブレットとしての処理能力に特に不足は感じません。高解像度の動画ストリーミングも問題なくこなせますし、ゲーム用としても使い勝手はいいのではないかと思います。

ストレージは256GBとなっており、全体的なスペックで見るとこの部分が少々難ありな部分です。SDカードスロットなどもないので容量が256GBでは不足という場合は別途USB接続のストレージを用意するか、またはクラウドサービスを駆使して対応することになると思います。

OSは出荷段階ではAndroid14ですが、このエントリを書いている2025年7月時点ではAndroid15にアップデートが可能です。メーカーではAndroid16までのアップデートを保証しており、セキュリティパッチの適用を含むサポート期限も2029年1月までと公表しています。

スタイラスペン

この製品の特徴として、スタイラスペンが本体に付属するという点があります。こういったオプション品は別売りになっていることもありますが、この製品は本体を買うとペンがついてくるのでちょっとお買い得な感じがします。メモやイラスト以外にも使い出があるものなので、ペンについては別途エントリにまとめてみようかと思っています。

まとめ

Androidタブレットの中では値段の高いグループに属する製品ですが、その分スペック面では豪華な内容になっていますし、スタイラスペンも付属するので価格性能比は優秀なのではないかと思います。少々残念なのはストレージとインターフェース周りで、ストレージ512GBのグレードを別途用意するか、あるいはUSBポートをもう1つ用意してくれると拡張性が高くて良かったかもと思います。

多少気になる点はありつつも全体的にはスペックと価格がまとまった良い製品だと思います。

タブレットを買いました

Androidタブレットを買いました。LenovoのYoga Tab Plusという12.7インチの大型のものです。タブレットを購入するのは昔使っていたGoogleのNexus7以来になります。

さすがにNexus7と比べると隔世の感があります。

当時のエントリがありました。2013年のことだそうです。

Nexus7がうちに来た

[heboDJ.net]

当時はスマートフォンを持っていなかったこともあり、データ通信のみプランのSIMカードを入れて使用していました。泊りがけのサイクリングでは道路地図を参照するのに活躍するなど、4年間くらいに渡って重宝していました。最終的にはスマートフォンの購入に伴って退役となりました。

タブレット購入の動機

今回改めてタブレットを購入することにしたのは、やはりPCとスマートフォンの中間にあたる通信可能な端末が1つ欲しかったからというのが理由としてあります。もしPCが故障してしまった場合はスマートフォンでさまざまな用事をこなしていく必要がありますが、やはりスクリーンサイズ的な観点で不安が残ります。

そのためタブレットまたはChromebookの導入を考えていたのですが、エンタメ方面での活用も視野に入れていたためスペックに余裕のあるタブレットを導入することになりました。

もう1つの理由は最近AndroidタブレットのPCモードがGoogleによって拡充されているからというのがあります。そもそもAndroidタブレット自体が少々地味な存在なので話題になりませんが、最近のAndroidはPCライクな画面構成をもつPCモードという動作モードに対応しています。

しかもAndroid16でさらに強化が予定されているということで少々興味がありました。あまりAndroidタブレットをPC風に活用するという利用例は見たことがないのですが、面白そうなので試してみることにしました。

最後の1つはおまけのような理由ですが、夏場にPCをつけて作業をしていると部屋がどんどん暑くなってきます。PCでないとできない重作業やゲームについては仕方ないと思いますが、こういった文章作成やWeb閲覧のみで部屋が暑くなるのもあまりいいこととは思えないので、作業内容によって分業ができないかという狙いもあります。

おそらくそれほど思い通りにはいかないと思うので、試行錯誤の記録を随時エントリに残してみたいと思います。

Android16がリリース

例年秋頃にリリースされるAndroidの新バージョンが今年は6月にリリースされました。

Android 16 is here

[Google The Keyword](公式ブログ)

今回のバージョンでは通知が改善され、対応しているフードデリバリーアプリやライドシェアアプリで自分のところに向かっている車両のアップデート情報が単一の通知上で更新されるようになっているそうです。従来はアップデートがあるたびに通知が出ていたので、表示がスマートになっているということです。

また、補聴器との協調動作がアップデートされ、Androidデバイス内蔵のマイクを使って補聴器に音声を送ることができるようになっているそうです。調べてみるとAndroidは補聴器との協調動作がiPhoneほど得意ではないらしいのですが、Pixelシリーズに関しては接続規格に対応しているのでAndroidで補聴器を使うならPixelシリーズがいいようです。

また、セキュリティ面の強化として高度な保護機能という機能が追加されています。これはオンにするだけで盗難保護やアプリの監視、Webサイトの監視などをまとめて提供してくれるというものです。様々なリスクを個別に設定して対応するのは面倒という方には簡単でおすすめしやすいと思います。

展開まで時間がかかるものかと思っていたのですが、手動で更新スキャンをしたところダウンロードできそうなので、この後さっそく導入してみる予定です。

Android16のデザイン情報

GoogleのイベントでAndroid16のデザインに関する情報が発表になっています。Android16ではMaterial Expressiveという新デザインが採用されるとのことです。

Android Show: I/O Edition における最新の発表のご紹介

[Google Japan Blog]

今回のデザインアップデートは数年ぶりの大型アップデートとして位置づけられており、OS全体のデザイン一貫性とカスタマイズ性が提供されるということです。

Youtubeにコンセプトを紹介する動画が投稿されていました。

全体的な形状は丸みを帯びた感じに、またUIの動作も弾力を感じるような独特のものになっています。Pixel端末から先行して展開されるということなので今からさっそく楽しみにしています。

Google Play開発者サービスが、[数字8桁]にメッセージを送信しようとしています という通知

先日Pixel7で表題のような見慣れない通知が表示されました。特にSMSを送信するようなアプリはないはずと認識していたので不審に感じました。選択肢が示されていたので一応送信しないということにした上で、何が原因でこのようなメッセージが表示されたのか調べてみました。

調べてみたところ、どうやらGoogleアカウントの電話番号自動確認機能がメッセージを送信しようとしていたようです。

スマートフォンの電話番号を確認する

[Android ヘルプ]

こちらのドキュメントを読んでいくと、

電話番号の所有者が変わっていないことを確認するため、Google と携帯通信会社は定期的に電話番号の再確認を行います。携帯通信会社の通信料がかかる場合があります。

との記載があるので、定期的にSMSで電話番号の再確認を行っているのではないかと思います。この電話番号の自動確認はGoogleアカウントの管理画面にログインして、個人情報→連絡先情報→電話でオン/オフを選択できます。まだこのメッセージが本当に電話番号確認のためのものなのかがはっきりしていないので、一旦オフにしてメッセージが出なくなるかを観察してみようと思います。

IIJmioがJerry Starを取り扱い開始

IIJmioは回線以外にスマートフォン本体の端末も取り扱っているのですが、今回超小型端末のJerry Starが取り扱いラインナップに加わったそうです。

IIJmioで「Xiaomi 15/15 Ultra」発売、MNP特価あり 未使用品「iPhone 16」「 Pixel 6」も

[Itmedia モバイル]

携帯電話の回線は長らくIIJmioのお世話になっているので少々興味を引かれるところです。Jerry Starは2023年発売の端末で、さすがに目新しさはなくなってきていますが、3インチで重量116gというスペックは今時とても珍しいものです。

ここ最近のスマートフォンの大型化で、特に自転車に乗るときにスマートフォンを持ち歩くのが少々しんどく感じているので、こういった小型端末は気になっています。自転車に乗るときは万が一の時に最低限電話かSMSで通信ができればOKなので、そのあたりを割り切ったお手頃な端末がないものかと思っています。

Pixel 9aが発表される

GoogleのPixelシリーズの廉価版という位置づけであるPixel 9aが発表になりました。

グーグルが「Pixel 9a」発表、499ドル~

[ケータイWatch]

aシリーズというと廉価版とはいいながらも上位機譲りの機能を意外に多く搭載しており、ハイコストパフォーマンス機として人気があるイメージです。

Pixel 9aで一番特徴がある点というとやはり外形ではないかと思います。昨今のスマートフォンではカメラの高性能化に伴ってレンズ部が出っ張ることが多くなっていますが、Pixel 9aは本体とレンズがフラットになっています。

カメラ自体は8シリーズ比で高機能化しており、上位機で利用できる2枚の写真を合成してそれぞれに写っている人物を合成する“Add me”に対応しています。またaがつくモデルとしては初めてマクロフォーカスを搭載しているということです。

Pixel9シリーズにはGeminiの軽量モデルである”Gemini nano”が搭載されていますが、Pixel 9aにも搭載されるそうです。Gemini nanoはオンデバイスで動作するGeminiの軽量版で、Android端末の比較的ハイエンドなものでのみ使用可能な機能です。

端末本体の耐久力も高いということで、価格次第では法人向けとしても結構いい端末になるのではないかという気がしています。

3月のPixel Drop

GoogleのPixelシリーズには定期的にPixel Dropという昨日のアップデートが配信されてきます。旧世代の端末にも場合によっては現行機種の機能が搭載されることがあるのでちょっと楽しみにしています。3月のPixel Dropは結構盛りだくさんなものでした。

3 月の Pixel Drop:日本語対応した便利な AI 機能やアプリ、レコーダーや Gemini Live のアップデートなど

[Google Japan Blog]

Gemini Liveのマルチモーダル機能

今回特に大きなアップデートに感じたのはGemini Liveがマルチモーダル機能に対応したことです。元々Pixel9では利用できたのですが、今回のアップデートでPixel6以降でも利用可能になりました。

今回のマルチモーダル対応で画像を材料にした質問もできるようになったので、例えば出先で見つけたものの写真を撮ってそれについて調べてもらうなどと言ったことが簡単にできます。対象自体が何なのかを調べてもらったり、スペックや製造年を質問するなどの使い方ができます。

生成AIがマルチモーダル対応するのは今に始まったことではないのですが、Pixelに搭載されていると写真の撮影から音声コマンドによる質問までがシームレスなので、ユーザー体験としてなかなか良いものになっています。

様々な本体動作モードの作成

Pixelではスケジュールや端末が特定の位置にいることなどをトリガーとして本体の動作モードを変更することができます。プリセットとしてサイレントモードやおやすみモードがあります。

プリセットに加えて任意の本体動作モードを追加できるようになっていました。通知を出す出さないの選択や、特定の人物からの通話のみ受け付ける設定など細かいカスタマイズができるので、特定の場面用の動作モードを作れるようです。

Pixel6系と7系のサポート期間が延長

2024年12月のPixelシリーズへのアップデート発表と同時に、旧製品であるPixel6シリーズとPixel7シリーズのサポート期間の延長が発表されたそうです。Googleのサイトを見ると確かにサポート期間が延長されています。

Google Pixel にソフトウェア アップデートが提供されるタイミング

[Google Pixel ヘルプ]

私が今使っているPixel7に関しては、サポート期間は発売日から3年間でその間はAndroidのメジャーアップデートや新機能を提供、それ以降については何年間かは忘れてしまいましたが重要なセキュリティ更新のみ提供となっていたように思います。

今回はAndroidのメジャーアップデートと新機能の提供が2年間延長されたので、使おうと思えばかなり長く使えるようになったと言えます。サポート期限に追われるように買い換えを検討しなくて済みそうなのは朗報だと思います。