国会図書館デジタルコレクションで発見した面白い書籍の紹介です。
今回は書籍といっても地図で、1938年に長野市が刊行した長野市都市計画図です。都市計画図は現在も多くの市町村で定期的に刊行されています。
[国立国会図書館・閲覧には要登録]
長野市の地図なのですが、1938年当時の長野市なので現在に比べると市域は非常に狭いです。それぞれ北端は現在の浅川東条付近、東端はJR北長野駅付近、南端は犀川、西端は裾花川というところです。
タイトルにある飛行場という表記がさっそく気になりますが、これは現在の長野市川井新田付近にかつて長野飛行場という飛行場があったことによるものです。現在も石碑が残っているそうです。時節柄を反映してか、場所については大ざっぱに示してあるものの構造物等は図化されていません。
その他の面白いポイント
- 当時から意外と変わっていない幹線道路の線形
- 列車工場併設の国鉄長野駅
- 裾花川沿いに健在の善光寺白馬電鉄の線路
- 現在と違い県庁の北にある刑務所
- 犀川沿いにある広大な”鐘ヶ淵紡績工場”(旧カネボウの工場)
縮尺が1/10,000なので個別の建物も細かく図化されていて、見ているとまだまだ発見がありそうです。正味8ページですぐに見られるのでおすすめの資料です。