風配図で北信地域の風の傾向を調べる(夏編)

以前Pythonで作った気象庁のアメダスデータから風配図を作るプログラムにより、長野県北部の3アメダスのデータから夏場の風配図を作って風の傾向を調査してみることにしました。

風の傾向をデータからつかんで、自転車ツーリングのルート設計やペース配分に活かそうという試みです。

データ条件

  • データはいずれも気象庁のアメダスデータを利用
  • アメダス地点:飯山・長野・上田
  • 期間:2012年-2022年
  • 季節:6-8月
  • 時間帯:6時-9時・10時-13時・14時-17時の3区分で毎正時の観測データを集計

結果はこのようになりました。

飯山

飯山は午前中から昼にかけては南の風が卓越し、午後になると一転北西方向の風のみになるという面白い結果になりました。基本的に風が弱いはずの朝方であっても風速が強い場合があるなど、ユニークです。

長野

長野は朝方は西から南西方向、昼になると北東方向の風の割合も拮抗し始め、午後から夕方にかけては圧倒的に北の風という結果になりました。確かに善光寺平周辺は夏の夕方は北の風が強い印象があります。

朝から南西方向の風が強いのは、千曲川サイクリングロードを上田方面に向かう際には障害になりそうです。

上田

上田はほぼ終日南東の風が卓越するという結果になりました。先ほどの長野の結果とあわせて考えてみると、千曲川沿いに標高の高い川上から川下に向かって風が吹いているということなのかもしれません。

午前中はまだ方位も多少ばらけていますが、午後から夕方にかけては南東方向に方位が収束し、風速も強くなる傾向があるようです。

結果を反映した自転車ルート設計

飯山・長野を起点にする場合

飯山と長野については風向がばらけているので迷いますが、確率で言えば午前中は北方向に向かうと追い風の恩恵が得られそうです。

午後から夕方にかけて北方向に風向が偏るのは春シーズンと同様なので、行程が午後から夕方まで及ぶのであれば行きは北方向に進路を取るのが良いという攻略は共通だと思います。

上田を起点にする場合

上田に関してはほぼ南東方向が卓越するという結果になったので、輪行等で上田駅からスタートする場合は長野市方面に向かうと追い風になる確率がかなり高いように思います。

一方で、佐久や軽井沢方面に向かう場合は向かい風になるので、目的地がこれらの都市の場合はスタート地点自体を上田にしない方が良いかもしれません。

夏の風のまとめ

飯山と上田に関しては春とかなり傾向の違いがあることが分かりました。特に飯山について朝方に南の風が強いというイメージはありませんでした。来シーズンにこのデータ通りなのかチェックできる機会があれば実地で体感してみたいものです。

上田に関しては終日川上から風が吹いているので、長野市方面から千曲川沿いを走ると大変そうです。風の影響が少ない長野県道35号による新地蔵峠越えで向かい、帰りは追い風で帰るなど工夫できそうな感じもします。

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