印刷ジョブを残した状態で誤ってプリンターを削除してしまったという相談を受けました。ファイルが印刷されず、原因の究明でプリンター周りの設定を変えているうちに誤って削除してしまったとのことです。
この状態になるとWindowsの設定画面からはプリンターが消えますが、ファイル印刷時の印刷ダイアログには残ったままになります。また、改めて同じプリンターをセットアップしようとしても正常に動作しないという状態になります。
この場合、削除されずに残存しているプリンターの印刷ジョブを削除するとプリンターが削除されます。改めてプリンターを再セットアップすれば元に戻ります。ジョブを削除する時は以下の手順を参考にします。
[Microsoftサポート]
NT時代の古い情報ですが、この情報を参考にWindows11対応の手順にすると以下の通りになります。
- タスクバー内の検索窓で”サービス”を検索し、サービスの設定を起動する
- “Print Spooler”サービスを見つけてサービスを停止する
- %SystemRoot%\System32\Spool\Printers フォルダを開き、中のファイルをすべて削除する
- “Print Spooler”サービスを改めて開始する
3の手順で印刷ジョブが削除されるので、誤って削除操作してしまったプリンターはこの操作をすると完全に削除されるはずです。その上で改めてプリンターをセットアップすれば完了となります。
完全にそのままとはいきませんが、NT時代のドキュメントがまあまあそのまま使えるのはすごいことのように思います。