7時間くらい試運転できましたので、その他のコンポーネントのことについてもご紹介します。
前後ディレイラー
今回の更新で一番楽しみにしていたのはスプロケットなのですが、期待以上に良かったのはディレイラー(変速機)です。フロント側がFD-CX70→FD-5801、リア側がRD-5700-SS→RD-5800-SSとなりました。
フロントディレイラーです。見た目のメカメカしいかっこよさは抜群です。
11速用変速機の2世代目に当たるFD-5801を装備しています。ロード用コンポーネントながら46Tにも対応するので、コンポーネント全体の統一感は良くなりました。
一方で、シマノ純正の取り付けバンドを使うとボトルケージのネジ穴とバンドが干渉するため、Mr.ControlのCL-FDというディレイラーを下にオフセットできるバンドで取り付けしています。
一応メーカー非推奨の取り付け方ですが、5700系時代からこの方法なのでそれほど心配はしていません。
リアディレイラーです。こちらは見た目的には大きく変化していません。下に伸びているプレートが黒くなったくらいでしょうか。
最初に自転車店の店主殿が「まあまずは変速を試してみてくださいよ」と仰っただけのことはあり、5700系105に比べて圧倒的に軽く、シャープに変速するようになりました。
特にフロントは従来は「ガチャガチャガチャン」という感じで重たそうに変速していたのが、「ガチャン」と一発で入るようになりました。変速が重いのはアウター46Tという変な構成にしているペナルティだと勝手に思っていたので、思わぬ誤算でした。
リアも全くワイヤーを巻き上げている感触がなく、サクサクと変速してしまうので逆に戸惑います。
自転車の変速機というのは構造的にはほぼ完成されたものだと思っていたので、まだこんな進歩の余地があったとは驚くばかりです。
チェーン
11速になったのでチェーンもあわせて変えないといけません。5800系105のチェーンにはクイックリンクで接続するタイプがあるというので、それにしてみました。
クイックリンクにしたのでこれで外して洗浄するのが簡単になったと思ったのですが、クイックリンクは従来のピン式に対して確実な接続がしやすいという効果を狙って導入されたもので、一度接続したものを外して再度接続するのは不可なんだそうです。
ピン式もそこまで接続が難しいようには思いませんでしたが、簡単さで言ったらクイックリンクの方が間違いなく上だとは思います。
デュアルコントロールレバー
細かいところが変わった都合で、とても使いやすくなっています。
従来のレバーは黄色い丸の部分にへこみがあり、指がはまってしまって握りにくかったのですが、今回のST-5800-Lではへこみがなくなっており、きれいに指が回るようになっています。ブラケット自体の寸法も若干コンパクトになっているように見えます。
また、赤の丸の部分が若干出っ張っており、ここに親指の先をかけると握りやすいです。
リーチアジャストも従来のパッド式からネジ調整式になっており、見た目がすっきりしました。納車時点でレバーは最大限近づけてもらっています。
レバーそのものは横幅が若干広がり、指がかかりやすくなっています。
全体的に握りやすく、私のような手の小さい人間にも優しい仕様になっています。
ブレーキ
ブレーキはおなじみのデュアルピボット式なのですが、ブレーキアーチがかなり肉厚になりました。正面や後ろから見ると5700系105と大きく違いませんが、上から見るとかなり分厚い印象を受けます。
ブレーキはブレーキシューを変えると大体かっちりした効き具合になるのでまだ何とも言えませんが、このごつさなら明らかに剛性は増しているだろうという感じがします。それほど速い速度域では走りませんが、ブレーキが頑丈なのは安心感があります。
というわけでスプロケット以外も変えてみたら体感できるレベルでパワーアップしており、さすがシマノさんだと思った次第です。また5-6年して105シリーズコンポーネントがメジャーアップデートされていれば、オーバーホールがてら入れ替えたいと思います。