今回は76番の 熊谷北部みどころルート を走ってみました。熊谷市北部の旧妻沼町域を中心に走るルートとなっています。
ルートはこちらです。
熊谷市中心部の星渓園からスタートです。星渓園は熊谷市の偉人、竹井澹如氏が建設した庭園です。庭園は現在熊谷市が管理しており、無料で入園できます。建物の利用と庭園の占有は有料となっていますが、最近は和風のコスプレ撮影地としても人気を博しているとのことです。
星渓園からは星川沿いに熊谷駅方面へ走って行きます。路面はインターロッキングになっているのでちょっとした振動があります。
熊谷駅です。高崎線・北陸及び新潟新幹線・秩父鉄道と3線が乗り入れる大きい駅です。周辺地域に向かうバスも多く行き来しています。
熊谷駅前からは県道83号に沿って北上していきます。自転車レーンがあるので快適に走行できます。
特徴的なのがこの縁石です。これは熊谷UDブロックと呼ばれるもので、横断歩道から歩道に車椅子で上がる際に、スムーズに歩道に入れるように段差を極力小さくしたものだそうです。自転車にとってもありがたい設備で、横断歩道から段差をほぼ気にせずに歩道に移ることができます。
こちらが熊谷市スポーツ文化公園前です。2019年のラグビーワールドカップ会場の予定地となっています。
上中条交差点の手前でちょっと県道から外れると常光院があります。鎌倉時代の武士、中条氏の館跡とのことです。
さらに北上して県道263号に突き当たったら西進します。国道407号の裏道を北上すると、道の駅めぬまに裏手から入れます。
バイクラックもあり、充実した道の駅です。直売所である”めぬぱる”では農産物のほか、地域の名産品も多数販売されています。
北埼玉で有名なフライ・焼きそばのほか、埼玉製菓さんの五家宝も販売されていました。さながら宝物庫のようなお店です。
道の駅めぬまを後にし、妻沼のランドマークである妻沼聖天山を訪問します。本殿である聖天堂は国宝指定されています。縁結びの御利益があるとのことで、人気があるそうです。
国道407号の刀水橋に出ました。刀水というのは利根川の別称です。
ここからは利根川サイクリングロードを走っていきます。いつもながら閑散としたサイクリングロードです。
途中にあるのがグライダー滑空場です。ここ妻沼の利根川河川敷は関東地方屈指のグライダー滑空場として知られているそうです。
グライダーは遠くから大型ウインチのついた車両で引っ張ることで離陸します。風に乗ったらしばらく上空を旋回し、所定の場所に着陸するという飛行経路を取っています。グライダー自身は当然動力がないので、自分の真上を旋回していく時には大きな風切り音だけが聞こえ、迫力があります。
ここで先ほど道の駅めぬまで買った桜餡のまんじゅうを食べました。大好きな甘塩っぱい味です。
続いてサイクリングロード沿いに現れるのが葛和田の渡しです。いわゆる渡し船ですが、この渡し船の面白いところは渡し船自体が県道指定されていることです。熊谷市街から北上するのに使った県道83号は、利根川を渡るような線形でありながら川の手前で切れています。
同じ番号の県道が群馬県側にも存在し、対岸の赤岩東交差点から館林方面に向かって延びているのですが、この間の部分を接続しているのがこの渡し船というわけです。
トリミングした写真なので見づらいですが、右側の手すりの付いた船が渡し船です。河川敷に止まっているトラックはグライダーをウインチで離陸させるトラックです。
埼玉県側から利用する場合は乗船場の旗を上げて群馬県側の船頭さんに見せると船が迎えに来てくれるそうです。料金は県道なので無料だそうです。
葛和田の渡しのすぐ近くにあるのが荻野吟子の生家です。荻野吟子は日本初の女医で、熊谷市の偉人の一人です。復元された生家の一部と記念館があり、サイクリング中のちょっとした休憩にも使えます。
西方向に戻っていくと県道263号に出るので、そこからは来た道を戻って熊谷市街でゴールとなります。
まとめ
熊谷市街は少々狭いですが、走行区間のほとんどは非常に走りやすいルートです。ルート内ではやはりグライダー滑空場がこのルートならではの見どころだと思います。毎日飛行があるわけではないと思うのですが、もし運良く飛行をしている日に訪問できたら是非飛んでいるところをご覧頂きたいです。
前に新潟からの帰りに伊勢崎経由からの羽生インターに抜けるのにちょうどこの利根川沿いを走る羽目になったんだけど、
夜だから真っ暗だし後ろからハイペースで地元車っぽいの来るし
まっすぐ行ったつもりがいつの間にかサイクリングロード上がりそうになるし看板もねーしで
83号のとこ曲がるまで超ヒヤヒヤだったの思い出したわ…。
昼間だとこんなすてきな感じか…
堤防の法尻に通っているこの道路は入口出口に車幅制限をするゲートがあって使いにくそうなのですが、昼間でも結構抜け道的に使われているんですよね。
道路照明灯の類いは全くないので夜間の運転は結構怖いと思います。