今回は77番の 熊谷桜堤周遊ルート を走ってみました。熊谷中心部から荒川対岸の旧大里エリアも走る軽めのサイクリングルートになっています。
熊谷のルートではおなじみの星渓園がスタートです。
アンダーパスで線路をくぐって、熊谷駅南口の元荒川通りという道路に出ます。
元荒川通りはこんな雰囲気の走りやすい道路です。
しばらく走っていくと、目立つようにはなっていないのですがムサシトミヨという魚が生息している地域があります。
荒川の旧流路である元荒川が道路に沿っているのですが、ここにムサシトミヨの生息地があります。看板に絵が描いてありますが、ムサシトミヨは巣を作って子育てをする変わった魚だそうです。世界でもこの元荒川上流部でしか生息が確認されておらず、非常に貴重な生き物だそうです。
確かに元荒川はなかなかの清流です。都市に近いところにありながら、このきれいさは貴重だと思います。
元荒川沿いにはムサシトミヨの保護センターがあり、人工的な繁殖も試みられているそうです。
元荒川通りをそのまま進んでいくと、コンクリート造りの立派な橋があります。これが久下橋で、ここで荒川を渡ります。
荒川上流側にしか歩道がないので要注意です。この久下橋は2003年までは冠水橋で、対岸の様子を確認しつつ譲り合って渡るという相模川で言う旧小倉橋システムが採用されていたそうなのですが、今やこんな立派な橋にリニューアルされています。
久下橋は富士山の展望スポットとしても有名だそうです。夏場は視程が通らないようですが、冬場は見事な富士山が見られるそうです。
荒川を渡ったら、この屈戸歩道橋のあるところで右折します。このちょっと先にコンビニがあるので、そちらで補給も良いでしょう。
ここからは広域農道で熊谷市街方面に戻るのですが、あまり路側帯部分の幅がないのでちょっと緊張感があります。
このゴルフ練習場が見えてきたらもう少しです。
国道407号の村岡交差点で、国道407号に入ります。ご覧の通り村岡交差点は非常に複雑な構造なので、この案内板の通り歩道走行で熊谷市街を目指すのが安全だと思います。
荒川大橋で荒川を渡りますが、南詰には旧荒川大橋のトラスが一部保存されています。幅員も狭いですが、高さが低いのには驚きます。
荒川大橋です。本線は自転車通行禁止なので、歩道で渡ります。
ルートの名前にもなっている桜堤です。お花見シーズンには屋台も出て、大変な賑わいだそうです。熊谷市の花は桜ですが、由来はこの桜堤だそうです。熊谷市付近を走っていると何かにつけて”さくら○○”という名前の施設やお店を見るので、地域で愛されていることが良く分かります。五家宝の花堤さんも同様ですね。
このゲートがあるところで左折して堤防をおりると熊谷駅南口です。
まとめ
ほどよい距離感で気持ちの良い道路がまとめてあり、まさに”サイクリングコース”といった趣きの正統派ルートになっています。
元荒川のきれいさは話には聞いたことがありましたが、あれほどのものとは思いませんでした。埼玉ではそれこそ江戸時代から各地で河川改修が行われていたそうですから、川の旧流路探訪などをしてみても面白いかもしれないと思いました。