坂中峠

北信地域の探検をする際にテーマとして意識することが多いのが北国街道です。北国街道は軽井沢の追分交差点で中山道と分岐し、善光寺を経由して越後国に向かう街道です。現在の国道18号とおよそ似たような線形となっています。

善光寺の後、本線は牟礼に向けて山越えのルートになりますが、サブポジションの街道として坂中街道という街道が分岐します。

今回取り上げる坂中峠は、その坂中街道上の峠です。現在は長野県道37号の坂中トンネルがあるので峠を意識することはそれほどありませんが、今でも峠の旧道が残っています。

県道37号のこの交差点を右に入ると旧道です。
トンネル開通時の記念植樹があります。

峠の頂上手前には展望公園と称する公園があるのですが、木が生い茂っているので展望は望めません。ベンチくらいしかありませんが、静かなのでちょっと休憩するには良いスペースです。

峠の解説板があります。最初の植樹は平成4年となっていたので、つい30年ほど前までは旧道が県道の本線だったと思われます。

こちらが峠の頂上です。長野側から信濃町方面を見ている様子です。

反対側の様子です。ちょうど長野市と信濃町の行政界がこの峠にあります。

信濃町方面へ下っていくと、かつての県道を思わせる青い看板があります。

ちょうど坂中トンネル出口で県道本線に戻ります。

当時の人の往来に思いをはせるとなかなかに楽しめる道路ですが、坂中トンネルは歩道がないので、自転車の場合は実用上のメリットもある旧道となっています。

長野市街から登るとかなり厳しいので、オススメの通行パターンとしては妙高や黒姫から長野市街に向かうときの下りに使う方法が挙げられます。これだとたいした距離を登らずにトンネルをカットできるので安全です。県道37号は使いでのある道路なので、この旧道を組み合わせるとより便利だと思います。

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