新年恒例のCESが開催されています。新型コロナウイルスの影響で2021年開催からはリモートでの出展を行う企業が増えています。リモート出展のおかげで動画配信による講演や発表が見やすい環境になったように感じます。
年頭のイベントということもあってAMDの発表は盛りだくさんだったようです。
AMD、Socket AM5と5nmに進化した「Zen 4」こと「Ryzen 7000」
[PC Watch]
Ryzen 7000シリーズ
大きいニュースとしてはRyzen 7000シリーズの発表が挙げられます。これは次世代アーキテクチャのZen4を採用したもので、プロセスルールは5nmで製造される製品ということです。第5世代PCI express、DDR5メモリに対応するということです。
ソケット形状も変わり、現行のAM4からAM5になるということです。さらっと触れられていますが、AM5はLGA方式になっているようです。AMDのCPUは長年PGA方式でしたが、ここに来てIntelと同様にLGA方式が採用されることになりました。
Ryzen7 5800X3D
こちらはちょっと変わり種のCPUで、昨年11月頃からAMDがサーバ向けのEPYCに採用すると発表していた3D V-Cacheテクノロジを一般消費者向け製品にも展開したもののようです。
3D V-CacheはL3キャッシュを積層させて搭載したもので、これによりL3キャッシュの搭載量が大幅に増えています。ノーマルの5800XのL3キャッシュは32MBですが、今回発表になった5800X3Dは96MBものL3キャッシュを搭載しています。
ゲームの処理についてかなり明確なパフォーマンス向上が望めるということで、AMDとしては”最速のゲーミング向けCPU”としてPRしています。
既存のソケットが使え、TDPもノーマルの5800Xと変わらないので載せ替えには良いかもしれません。
Radeon 6500XT
Radeon6000シリーズのローエンド向けラインナップとして6500XTが発表になりました。
コアクロックは2.6GHz、コンピュートユニット数は16、最大メモリサイズはGDDR6で4GBということです。
ボードの消費電力は107Wと公称されており、システム全体の最低パワーサプライは400W~となっています。補助電源供給も6pin1個でOKということなのでかなり低消費電力なVGAと言えそうです。
あとはもうこの一年くらい毎回書いているような気がするのですが、価格と供給量というところだと思います。