L3キャッシュを垂直方向に重ねて搭載することでキャッシュを大幅に増やしたCPUである、Ryzen 7 5800X3Dが間もなく発売になるそうです。
AMD、3D V-Cache採用で世界最速のゲーミングCPUを謳う「Ryzen 7 5800X3D」
試して分かった!「Ryzen 7 5800X3D」が世界最高のゲーム向けプロセッサである理由
[PC Watch]
このキャッシュメモリの搭載方法は3D V-Cacheと呼ばれ、技術自体は比較的早い段階で発表されていたと思います。今回いよいよ一般消費者向けの製品に搭載されて発売となります。
スペック的にはキャッシュがノーマルの5800Xの3倍搭載されている一方で、クロックスピードは控えめでオーバークロックにも対応していません。
一見キャッシュのためにかなりの犠牲を払っているようにも見えますが、ベンチマーク記事を見てみるとクロックで劣りながらも大量のキャッシュがカバーして健闘しているテストや、ゲームタイトル次第ではかなりの高性能を発揮する場面があることが見て取れます。
動画エンコードなどは汎用型の5800Xの方に分があるようなので、汎用型の5800X、一芸に秀でた5800X3Dといった印象です。真価を発揮する場面が多くはないのかもしれませんが、自作PC用のパーツとしては非常に個性的で良い製品だと思います。