しなの鉄道や北しなの線を含む旧信越本線沿いには昔のレールを再利用した柵が残っています。以前屋代駅-千曲駅間の柵を見に行きましたが、偶然黒姫駅のすぐ近くにも柵を見つけました。
場所は黒姫駅のすぐ北側、妙高高原方面です。近くに熊倉踏切という踏切があります。
こんな感じで道路沿いにレールを再利用した柵が立っています。
近づいてよく観察してみると、レールの種類が複数あることが分かります。
この星の中にSが入っているようなマークは確か日本製鉄製だったかと思います。1934年製ということだそうですので90年ものということになります。
もうひとつ、カクカクしたフォントで1922という刻印が残っているものを発見しました。こちらは100年以上前のものということになります。
道路側からみると向きが上下逆で読みづらかったのですが、”OH TENNESSEE-6040 AS?E-3-1922″と読みとれます。これはUSスチールのテネシー工場で作られたものだそうです。かつては鉄道レールは輸入に頼っていた時期があったことを実感できます。
旧信越本線は歴史のある路線なので、こういった昔からの産業遺産的なものが残っているところが数多くあるように思います。他にも何かないか探してみたいものです。