以前から国道19号の山清路付近で橋りょうやトンネルの建設が進んでいましたが、先日久々に付近を通ったところトンネルが1つほぼ完成しているようでした。


切り立った岩山のような地形が続く山清路区間をトンネルでほぼ一直線に通過するという大規模な改良になるようです。完成はいつになるのか分かりませんが、長野-松本間の国道19号の中でも特に規模の大きい改良になるようです。

OSMだと点線で予想線形が入っています。
今シーズン初めて鬼無里方面に出かけてみました。
鬼無里と言えば奥裾花自然園の水ばしょうですが、水ばしょうの見頃は例年5月初旬から20日頃までとなっています。水ばしょうが終わっても、その後は新緑がきれいな時期なのでこちらはこちらでおすすめです。
自転車では奥裾花自然園手前の観光駐車場まで行くことができます。ピーク時は混雑するそうですが、今日は比較的空いているようでした。
観光駐車場は奥裾花自然園が開園している期間しか入れないので、奥裾花渓谷のサイクリングも期間限定となっています。春シーズンは4月初旬から6月末までなので、今がチャンスとなっています。
以前来た時より変わったところがいくつかありました。
鬼無里の中心部に”町”と言われる地区があるのですが、町地区を抜ける国道406号の舗装がリニューアルされていました。
以前は路面が荒れ気味のセクションだったように記憶しているので、リニューアルはありがたいです。
長野市街から鬼無里に向かう区間でも部分的に工事が行われており、舗装の傷んだところや現代の基準においては狭い区間については随時改良されているようでした。
前から気になっていた長野県道177号を部分的に自転車で走行してみました。長野県道177号は別所温泉と鹿教湯温泉の間を結んでいる県道です。今回は沢山池というダム湖の脇を通る道で山を登り、野倉という地区で県道177号に合流して県道12号の分岐点までを走ってみました。
コースプロフィールはこのような感じで、最初の5kmほどは平均して7.5%程度の勾配が続きます。最後の区間は山肌に沿って小さいアップダウンを繰り返しながら走行していきます。
道路の状況は全体的に林道並みの規格となっていて、自転車であっても対向車と遭遇した場合は乗車したまますれ違うのは難しそうです。ほとんど車は通らない道のように思いますが、自転車が走っているのは予想外だと思うので警戒しておく必要があります。
路面状況は5段階評価で言うなら2というところです。きれいな区間も多いのですが、部分的に未舗装路に還りつつあるような区間が点在しているのでパンクや落車には十分注意が必要だと思います。
サイクリングやツーリングと言うよりは”探検”と言った方が適切な路線ではありますが、経路は非常に興味深いものがあります。
時々自転車で通りがかる青木峠という峠があります。青木村と松本市の境にある標高1,000m少々の峠です。路線としては国道143号にあたります。
青木村側・松本市側共に途中までは高規格な道路となっていますが、頂上付近の約10kmほどが非常に狭く、コーナーの多い山道となっています。
峠の部分についても高規格に改良する予定があるそうで、トンネル2つ、橋りょう2つを含むバイパス路線の整備が計画されています。線形は現状の山肌に沿った道に対してほとんど最短距離となるため、計画では4.3kmと半分近く短くなるようです。
少々心配なのが自転車で引き続き通れる道路になるのかどうかです。近くの国道403号の西条駅から松本寄りの区間は改良により線形はとても良くなったのですが、歩道のないトンネルができた関係で自転車での通行は難しくなってしまいました。
完成は2027年予定ということでまだ具体的な整備までは時間がかかりそうですが、最終的にどういった規格の道路になるかは注目しておきたいと思います。
千曲川の支流に依田川という川があります。美ヶ原高原付近に源流があり、上田市東部にあるしなの鉄道の大屋駅付近で千曲川に合流するという長い支流です。
右岸側にサイクリングロードがあるらしいという情報を得たので、調査に行ってきました。今回は全区間通しでは走らず、東郷橋から丸子橋までの約4.1kmを走行しました。
下流側の起点は東郷橋です。依田川の橋としては最も下流側の橋からスタートということになります。サイクリングロードの区間はここから上田市丸子文化会館までの6kmとなるそうです。
全体的に道路幅は2mあるかないかくらいで、軽自動車1台分といったところです。自転車であっても犬の散歩をしている人とすれ違う場面などでは結構緊張感があります。
路面状況は基本的に良好な部類なのですが、気になるのは時々舗装に幅数cmの隙間があることです。ロードバイクで走行すると大きな衝撃があります。もちろん通過するタイミングに合わせて荷重を抜く”抜重”という技法を駆使しながら走行すれば緩和が可能ですが、かなり高頻度に隙間があるのでせわしない感じになります。
区間によってはコンクリート舗装になっているところもあります。ここはさすがに路面の荒れもほとんどなく快適でした。
並行する国道152号が交通量が多く、割と手狭なので車の影響を回避できるという点については非常に有力なルートだと思います。
一方で、本文中でも触れた通り路面状況に少々難があり、ゆっくり走行したとしても身体に負担がかかります。それぞれ善し悪しがあるのでどちらを取るかが難しいルートです。
千曲川サイクリングロード沿いにある女沢公園の公衆トイレです。この2023年春に建て替えが行われ、ハイスペックな公衆トイレとして生まれ変わりました。
男女別 | ○ |
小便器 | 2 |
個室 | 洋式1 |
多目的 | ○ |
女沢公園は位置的にも上田-長野市の中間地点くらいにあたるので、ここに利用しやすい公衆トイレがあると助かります。千曲川サイクリングロードのランドマーク的な施設になってくれると良いと思います。
駐輪場があるのですが、2023年5月時点では自転車スタンドのようなものはありません。ロードバイク等のスタンドのない自転車の利用も多い路線なので、自転車をかけられるスタンドがあるとより便利ではないかと思います。
大町市美麻大塩にある公園です。県道497号沿い、美麻から旧八坂村方面に向かう道の途中にあります。
その名の通り公園の目玉は静の桜というイヌザクラの巨木です。
この桜には静御前に関わる伝説があるそうです。その伝説とは源義経を追ってきた静御前が、義経の行き先は「奥州」と言われたのを「大塩」(当地の地名)と聞き間違え、当地にたどり着いたところで力尽きたというものです。その時に突いていた杖からこの桜の木が育ったと言われています。
桜の木は樹齢800年以上とも言われる巨木ですが、2021年に倒れてしまったということです。現在も幹は撤去されることなく現場に残っているのが痛々しいですが、木の巨大さはなお感じることができます。
先日上田市丸子方面に出かけた時に、旧道が新道に接続しているような箇所を発見したので写真を撮っておきました。その後調べてみたところ、この道路は長野県道174号(内村街道)の旧道らしいことが分かりました。
例によって国土地理院の過去の航空写真を見てみたところ、1994年時点の写真では現在の県道174号は認められませんでした。
水色の線が現道で、赤の線が旧道の大まかなルートです。現在は道路がそのまま北側につながっているので、そのまま大屋駅方面や上田市街にアクセスすることができます。1994年当時は幹線道路が依田川の左岸側にはなく、いったん橋を渡って右岸側に移動して北上する必要があったようです。
もちろん以前から右岸側の国道152号が丸子地区の南北移動のメインルートであったのは間違いないとは思いますが、県道174号・82号が接続したことで右岸・左岸それぞれで南北移動できる道路ができたことになります。橋は交通のボトルネックになりがちなので、交通ネットワークの機能向上に効果があったのではないかと思います。