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千曲川サイクリングロードの冠着橋周辺が立体交差になる模様

久々に千曲川サイクリングロードを走ってみたところ、冠着橋の周辺で工事が進んでいました。冠着橋のある県道338号と千曲川サイクリングロードの交差点は現状では平面交差となっており、自転車道側が一旦停止して安全を確認した上で通行するという形になっています。これが自転車が県道をくぐって反対側に出る構造になるようです。

右に見える茶色い柱は河川監視カメラです。

千曲川建設事務所の発注工事で”令和6年度 県単道路改築工事 (一)内川姨捨(停)線 千曲市 冠着橋”という名称で発注されています。

特記仕様書や平面図などの情報が公開されていたので、確認して出来上がりイメージを想像してみました。自転車道が若干堤内(川じゃない方)に緩く曲がった上で県道の下をくぐって再度自転車道に合流するという形になるようです。同じ千曲川サイクリングロード内だと松代大橋との交差とスタイルが近いかもしれません。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

※あくまでイメージで図面としての正確性は全くないのでその点ご了承ください。

自転車道の立体交差が通る先に元々河川監視用のカメラがあったので、カメラは冠着橋に近いところに移転してきていたようです。

千曲川サイクリングロードと橋の立体交差では、粟佐橋や鼠橋のように大きくコの字型にサイクリングロードが曲がる形式のものもあるのですが、このタイプは対向してくる自転車の運転によっては危険を感じることもあります。今回採用される緩やかに曲がるタイプの立体交差は全体の見通しも良いので安全に通行できそうです。

ちなみに粟佐橋の立体交差はこんな感じです。

小諸周辺まで試運転と宮沢橋訪問

ペダルが修理されたので気を取り直して試運転に出かけました。山の方はクマの出没が気になるのと、朝方は冷え込みが厳しくなりつつあるのもあったので東信方面に出かけることにしました。

今回は小諸市にある、千曲川に架かる宮沢橋を訪問しました。

千曲川に架かる橋の多くは幹線道路が通っていますが、この宮沢橋はどちらかと言えば近隣住民の方の利便性のためにある橋といった印象です。

確かにこの橋がないと上流側は約2km離れた浅科大橋、下流側は同じく約2kmほど離れた小諸大橋で渡るしかなくなるので、ちょっと地味ではありますが重要な役割を果たしていそうです。

今回初めて訪問したのですが千曲川沿いの景色がなかなか良く、山に見える岩肌の雰囲気も相まってちょっとした景勝地のような景観です。もう少しすると紅葉でさらにきれいなのではないでしょうか。

Googleストリートビューでは新緑の季節の様子を見ることができ、これもなかなかのものです。

自転車の試運転

自転車の試運転も当然ながら快調そのもので大変満足でした。小諸周辺までとなると結構な走行時間になるので、振動などがどれほど身体にダメージとして蓄積するかを検証したいと思っていました。今回特にホイールの剛性が高くなっているのでなおさらです。

しかし実際に走ってみると心配したほど振動も激しくなく、走行感が軽いせいか何なら前のホイールよりも疲れにくい感じがしました。ただ今回は後半が割と追い風基調で文字通りの追い風参考記録だとは思っているので、また別のシチュエーション設定で検証を進めていきたいと思います。

PD-R8000

先日故障してしまった自転車のペダルを交換しました。当初は全く同じ105グレードのPD-R7000に交換するつもりだったのですが、自転車屋さんからの提案もあり、1つ上のアルテグラグレードとなるPD-R8000にしました。

基本的にはPD-R7000と同じような踏み面の広いSPD-SLペダルです。シマノ製のペダルユーザーなら違和感なく使えると思います。ボディはPD-R7000と同様カーボン製となっていて、軽量化に貢献しています。軽いのはありがたいのですが、逆さまに踏んでしまうと滑ることが多いのが個人的には少々難だと思っています。

回転は新品ということもあって滑らかそのものです。正直に言えばPD-R7000と差異は感じられるほどではないと思いましたが、いずれにしても良い製品なのは間違いありません。

元々クランクがR8000系の中古品だったので、クランクとペダルでコンポーネントのシリーズが揃えられたのも良かったかなと思います。

余談ですが、今回問題になったペダルボディを固定しているボルトは専用工具が不要なタイプでした。上位グレードこそ専用工具が要る部品を使いそうなものですが…

修理後の試運転

ペダルが故障してしまった自転車ですが、改めて自転車店に持ち込んでペダルの交換により修理完了となりました。せっかくなので修理後の試運転も兼ねて熊谷駅まで走行してみました。

以前はよく走った埼玉県の中部・北部の道路を久々に走りました。区間によっては数年ぶりに走るところもありましたが、走ってみると割とすぐに道路の特徴や注意点が思い出せたので、どんな道路かは結構覚えているものだと思いました。

一時期よく行っていた八高線の明覚駅です。
滑川町で見た埼玉県らしい風景です。普段は山に囲まれているので山がないのが新鮮です。

国道407号の熊谷市街南部(万吉交差点-荒川大橋北)までは本線が自転車通行禁止になっています。

天気がもう一つだったのでちょっと急ぎ気味になってしまったのが少々残念です。本当はもうちょっと寄り道しつつ思い出のあるスポットや区間を走行したかったところです。

熊谷駅から北陸新幹線で撤収となりました。

タルタルーガによる代走サイクリング

主力のロードバイクが原因不明の故障中のため、タルタルーガを使ってちょっとしたサイクリングをしました。早朝から夕方までしっかり目に走りたかったのですが、ここ最近天気がずっと悪いため不本意ながら少々早めに引き上げるような形になってしまいました。

純粋な走行性能で言えば当然700cのロードバイクの方が優秀ではありますが、タルタルーガはタルタルーガでサスペンションから来る快適な乗車感など優れた点もあります。少々車重が重たいですが、キャリアー(約1.1kg)を外すと多少は軽快な感じになります。大量に積載したいときはキャリアーがあった方がいいですが、サドルバッグ程度であれば逆にキャリアーなしの方が収まりがいいと思います。

サドルバッグ仕様の場合いつも少々悩むのは水と修理道具の搭載です。ボトルケージは2ヶ所、トップチューブ下とダウンチューブにあります。ダウンチューブは輪行用のパーツが付いているので使えず、トップチューブ下もペダリング時に膝に当たりそうでボトルをつけるのはちょっと気が引けます。

結局大型のサドルバッグを搭載してそこに全部詰め込むようなスタイルになってしまっているのですが、もうちょっとスマートなパッキングができないかと思っています。この日もハンドルにペットボトルを搭載できるポーチを試用してみました。

自転車のペダルボディがシャフトから脱落する

先日ホイールが交換されてオーバーホールとは言わないまでもまあまあのリニューアルを遂げた自転車ですが、5年くらい使っているペダル(PD-R7000)がどうも故障してしまったようです。

経緯

自転車の簡単な目視点検と清掃のため、車輪を外してフレームを上下逆にしようとしたところ、突然左側のペダルボディがシャフトから外れてコロッと落下してしまいました。ペダルボディはシャフトにねじ込んであるはずなので緩んで取れたものと思われます。

黄色で囲ったところが緩んでペダルが取れてしまいました。

原因不明

ただ少々不思議なのは自然に外れるくらいまで緩んでいたのに私はメンテナンス後の走行で一切違和感を感じなかったという点です。緩んでいたのであれば感触がおかしくなったり、あるいは異音が発生したりといった異常が起きそうなものです。

もちろん自分でペダルボディを外してメンテナンスを試みたことはないので、通常使用しているうちに外れたという状況です。

自転車屋さんに相談に行ったところ、「見てみないとなんとも言えない部分はあるが、通常勝手に緩む場所ではないので交換をお勧めしたい」ということでした。そういったわけで近日中に改めてペダルもリニューアルの予定です。自転車屋さんの診断で原因が判明するかは分かりませんが、想定される原因やどのような状態になっていたかという診断も興味のあるところです。

オルトリーブの裾バンド

自転車用品に裾バンドやパンツクリップと呼ばれる製品があります。ズボンの裾に巻き、裾がチェーンリングに接触して汚れたり、あるいは巻き込まれて損傷するのを防ぐアクセサリーです。単に裾がバタつかないようにするという効果もあります。

以前購入したオルトリーブ製の裾バンドを愛用しています。正式な商品名はリフレクティブアンクルバンドと言うそうです。気に入っているのと、反射材の面が少々くたびれてきているので買い増しをしようかと思ったのですが、今オルトリーブではこの手の商品をラインナップしていないようです。

足首は動きがあるので、夜間は反射材が目立つという効果もあります。

通販サイトなどで裾バンドを検索すると色々と候補は挙がるのですが、この商品は幅が広くてズボンを抑える安定感があり、反射材も高性能なものが入っているのでかなり気に入っています。特に幅広なものがなかなか見つからないように感じています。同じようなものがないかもう少し探してみたいと思っています。

ミノウラ DS-30MP

自転車のホイールが新しくなって喜んでいたのですが、1つ困ったことがありました。自転車を屋内で保管するときに使っていたミノウラのDS-30BLTという自転車スタンドが新しいホイールのクイックレバーと合わなかったのです。

DS-30BLTは自転車の後輪ハブ軸を左右から挟み込んで固定するスタンドです。ハブ軸を挟み込むという構造上、スタンドがホイールのクイックレバーに対応している必要があります。今回購入したカンパニョーロのホイールの場合、スタンドのクイックレバーを受ける穴に対してレバー本体が大きすぎて固定できませんでした。

昔の写真ですがスタンドを付けるとこんな感じになります。
黄色で囲った部分の穴の大きさが足りませんでした。

自転車のスタンドにも色々な種類がありますが、このミノウラの後輪ハブ軸を挟むタイプは安価で、使わないときは折り畳めるのが便利です。メーカーとしてはメンテナンス用としての販売はしていませんが、後輪が浮くのでチェーン洗浄などをするときにも便利です。そんなわけで同じようなスタイルで今のホイールに適合するものがないか探してみたところ、DS-30MPという製品を見つけました。

こちらの製品は基本構造はDS-30BLKとだいたい同じで、ハブ軸を挟む部分が異なります。ハブ軸のギアの付いていない側、進行方向向かって左側の軸を固定するパーツが、従来のクイックレバーを穴で受ける形式から、突起3つで支えるような形式になっています。上部の突起はクイックレバーに開いた穴に入るようになっており、カンパニョーロのクイックレバーの場合でも固定が可能です。

随分形は変わりました。
そこまでぴったりという感じではないですが問題ありません。

購入時点では少々左右から挟む力が強すぎた感じがしたため、多少手で広げることでちょうどいいくらいの固定力に調整を行いました。また、カンパニョーロの場合はクイックレバーの穴に入る突起がスムーズに入るわけではなく、入りはするが少々渋いといった感触です。しかしそれでも問題なく固定はできているので、これで行ってみようと思います。

長野電鉄桜沢駅前の工事

久しぶりに桜沢駅前を通りがかったところ、結構大規模に工事をしていました。

Insta360 ONE Rで撮影したのですごく広角の写真になってしまいました。

桜沢駅は駅の前に県道358号という道路が通っていて、駅舎は道路に対して一段低いところに建っています。今回の工事では駅舎の前まで道路と同じ高さにかさ上げがされ、駅前広場的なものが建設されているようです。

目の前の県道358号も桜沢駅前は手狭な区間でしたが、この工事に合わせてなのか拡幅されています。

工事の進捗はかなり進んできている様子なので、近いうちにリニューアルした駅前が見られるようになるかもしれません。

カンパニョーロ ゾンダの感想

今回交換したホイールの感想をまとめておきたいと思います。

換装候補の選定

今回ホイールの換装に当たってお世話になっている自転車店の方にも色々考えていただいたのですが、以下の3つが候補に残りました。

  • カンパニョーロ ゾンダ(採用)
  • シマノ RS500
  • マヴィック キシリウムS

今やロードバイク用の部品がディスクブレーキシステム用が主体となる中、いずれも貴重なリムブレーキ用のホイールです。リムブレーキ用のホイールが完全に絶滅しそうなわけではないのですが、ミドルレンジからハイエンドに至る製品については本当に数が少なくなってしまった感じがします。

最初はシマノのRS500にしようかと思っていたのですが、自転車店の方が「普段の利用スタイルを聞いているとカンパニョーロが合いそうな気がする」ということで推薦をしてくれたので、プロの意見を参考にカンパニョーロ社の製品を採用することにしました。

カンパニョーロ社について

カンパニョーロ社はイタリアの自転車部品メーカーで、ホイールの他にコンポーネント(変速機など)も製造しています。リムブレーキ用のホイール固定に使われているクイックレバーを発明したのはカンパニョーロ社で、社章もクイックレバーをデザイン化したものになっています。

商品名のゾンダというのは変わった名前ですが、カンパニョーロ社のホイールはどれも地方風の名称を商品名にしているそうです。他にはシロッコやシャマル、ボーラなどもありますがいずれも地方風の名称ということです。ちなみにゾンダというのは”アンデス山脈東側を吹き下ろしてくる風”のことらしいです。

自転車屋さんはカンパニョーロやフルクラムなどのイタリア企業が作ったホイールは個性的で好きだとおっしゃっていました。

スポーク本数と組み方について

一応自分でもホイールを組んだことがあるので、メーカー製のいわゆる完組と言われるホイールのテクノロジーには興味のあるところです。

スポーク本数は前輪が16本、後輪が21本となっています。

組み方は前輪がスポーク同士が交差しないラジアル組という組み方です。リムブレーキシステムの自転車は前輪はただ転がるだけでハブから駆動力を受けたり制動力を受けたりしないので、この組み方ができます。

まだ慣れないので本当にこれで走って大丈夫なのか不安になります。

後輪の組み方が特殊で、進行方向向かって右側がクロス組、左側がラジアル組になっています。横から見るとクロス組とラジアル組の3本まとまった束が7束放射状に出ているように見えます。独特の組み方ですが、これはカンパニョーロ社独自の組み方でG3組と呼ばれるものだそうです。

スポークは前後とも扁平なもので、空気抵抗の削減に寄与する設計となっています。

リムについて

リムの素材は一般的なアルミ製なので取り扱いがしやすいものと思います。

スポーク配置が特殊なので後輪についてはリムも専用設計で、スポーク用の穴が3つずつ固まって開いています。このあたりは流石に凝った作りと感じます。

前後でリムの高さも微妙に違い、前輪が少々低めになっています。また、スポークが通る付近については比較的肉厚な感じになっていますが、それ以外の部分については切削加工されて高さが低くなっています。これによって軽量化が図られているものと思います。

ハブについて

ハブは後輪の駆動系側を除いてフランジのないデザインになっています。一般的な自転車のハブには左右端に板のようなフランジと呼ばれる部分があり、そこにスポークを通して固定します。このホイールではスポークの先端がまっすぐなものを使用しており、ハブ本体にスポークの先端が直接入って固定されるような仕組みになっています。

後輪はスプロケットのある側のみフランジがあります。

一般的な先が曲がったスポークでは、あまり高い張力でスポークを貼るとスポークの曲がった部分から折れてしまうことがあるという話を聞いたことがあります。まっすぐなものを採用することでスポークを強めに張ることができ、結果として少ないスポーク数でホイールの剛性を稼いでいるのではないかと思います。

フリーボディのラチェット音は枚数の多そうな「ジィー」という音ですが、それほどけたたましい感じではありません。ただ自転車屋さんいわく使っていると徐々に音は大きくなるということでした。

メンテナンス性

自転車屋さんによれば「独自テクノロジーを満載しているように見えて、メンテナンスは意外と素直にできる」ということでした。ただ事故や激しい落車などの大きな衝撃が加わった際に、後輪については歪みが取れなくなることがあるという話はしてくれました。

日常的なお手入れの観点で言えばスポーク本数が少ないので掃除はしやすく感じます。また、ハブのフランジがないので汚れも溜まりにくく、この点も掃除がしやすいので好ましいです。

まとめ

改めて手元で詳しく見てみると、完組ならではの技術が多数詰め込まれた製品だということがよくわかりました。折からの物価高と円安で値段については購入をややためらうくらいでしたが、実際に運用してみると値段にも理由が感じられる高性能なホイールだと思いました。

試運転における第一印象のエントリでも書きましたが、特に以前使っていたホイール比で空気抵抗がかなり小さくなり、ほとんどの場面で走行感が軽くなったように感じます。

貴重なリムブレーキ用の良い製品なので、これからも細々とでも供給が続くことを期待したいです。