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カヤの平高原(清水平林道)

長野県道502号の調査の一環で、国道403号の木島平スキー場付近からカヤの平高原を経由して県道502号にアクセスするルートを走ってみました。正式には清水平林道というそうです。

ルートはこんな感じになっており、登り口からの標高差はおよそ860m、距離にしておよそ14kmという非常にボリュームのある登り坂になっています。

国道403号の途中から登り始めます。入口には通行規制を示す看板がありましたが、かなり古いもので現役で使われているかどうかは不明です。木島平村内の村道・林道については村のWebサイトに規制情報が掲載されているので、そちらを参照すると確実だと思います。

道路の方は四輪車では少々狭く感じると思われる幅員ですが、自転車であれば問題ありません。路面状況も交通量が少ないためか非常に良く、カヤの平まで滑らかな舗装が続きます。

私は割とこういう道が好きなのですが、高いところからの風景を期待するとイマイチかもしれません。

風景はえんえん写真のような感じが続くので、絶景などは期待できません。風景に変化が少ないのでこのまま進んで大丈夫なものか心配になります。全体的には木陰の道路なので、暑い時期でも涼しく登れるのは良いところです。

勾配に関しては登り口周辺が最も急というちょっと変わったプロファイルになっています。最初の1kmくらいが平均して8%前後ある感じですが、そこから先はほぼ5-6%です。勾配もほとんど一定でペースを揺さぶられないので、安定して登っていけるのではないかと思います。

頂上付近に平坦な区間があり、そこがカヤの平と呼ばれている一帯です。ビジターセンターのような案内所があり、カヤの平高原キャンプ場を管理しています。

ビジターセンターには自転車ラックもあります。

今回は県道502号との分岐点までを確認し、来た道を引き返しました。

偵察の色合いが濃い走行になりましたが、これで県道502号に接続するルートのうち、野沢温泉から旧料金所、国道403号からカヤの平までが自転車で問題なく走行できることが確認できました。

野沢温泉から登って県道502号→カヤの平経由で下りというルートが割と大掛かりにならず走りやすそうな感じなので、今後実際に走ってみようかと考えています。

晩秋の小川村

長野県北部で屋外を自転車で走れる期間もあとわずかとなってきました。中山間地にもそろそろ足を運びにくくなるので県道31号(大町街道)で美麻や小川村方面に出かけました。

日中は日が出ていれば暖かいくらいなのですが日影は肌寒く、また場所によっては夜間の凍結が疑われるような路面の湿りを確認しました。予想した通り山の方はこのくらいの時期で切り上げておいた方が安全そうです。

冠雪した北アルプスの山々が解像度高く見えるのは秋ならではです。
白馬長野有料道路からの犀川の眺めです。大分紅葉も色があせてきました。

せっかくだったので道の駅おがわでおやきを買って帰りました。道の駅おがわのおやきは蒸した後焼き目をつけていると思われるタイプです。皮は非常に薄く作られており、具が大量に包まれています。

直径8cmもある大きなおやきです。これで180円とお買い得な設定です。
みそ味の野菜ミックスがたっぷり入っていて食べ応えがあります。

Vipro’s ブルーノ

チェーンオイルが残り少なくなってきたので、また別の銘柄を試してみることにしました。Vipro’sのブルーノという商品です。

鮮やかな青色のチェーンオイルで、製造元によればサラサラしたドライ系でもなく、粘度のあるウェット系でもない”サスペンド系”と称する新ジャンルのチェーンオイルということです。

液の性質と施工性

液の性質はほぼ水様で、チェーンのコマに対する浸透は非常に良いです。粘性がほとんどないのでうっかりすると容器から勢いよく出てきてしまうのが難点です。

この商品を買うと持ち運び用として小さい目薬容器のようなものが付属してきます。こちらの容器の方が口が小さくて液の出具合を調整しやすいので、普段の注油からそちらに移し替えて使うと注油がしやすいです。

一旦浸透してしまうと薄い膜のような形で定着します。実際に数時間走行しても飛び散りはほとんど認められず、浸透性がありながら定着性が良いという優れた性質を持っていると思います。

耐久性

製造元が示す走行距離目安は400km-450kmということですが、私が試した限りでは300km前後で洗浄して注油し直すと良いコンディションが維持できそうに思いました。

液性がサラサラしているせいか洗浄するとすぐ落ちるので、メンテナンスは非常に楽です。

雨天時にどうなるかは実験していませんが、洗浄が容易なところから見て恐らくウェット系のオイルに比べると耐水性は高く無さそうに感じます。

走行感

何も測定する器具がないので100%主観の感想にはなってしまいますが、ウェット系のオイルに比べると多少軽やかにクランクが回ってくれる感じはあります。

全体として

性能面や耐久性に関しては非常に優れたものがあると思います。62mlで2,500円と少々価格が高い点、施工時にちょっとコツがいる点がマイナスではありますが、トータルで見れば各要素が高い水準にまとまっていると思います。普段ウェット系を常用していてたまにはドライ系を試してみたい…という方などにはマッチする製品だと思います。

中山道 茂田井間の宿

先日中山道の茂田井という宿場跡を自転車で訪問しました。茂田井という宿場は宿場と宿場の間にある補助的な”間の宿”という種類の宿場だったそうです。

場所は芦田宿と望月宿の間、現在の住所では佐久市茂田井となっています。

当時の町並みが全面的に残っているわけではないものの、蔵や造り酒屋など、街道沿いであったことを思わせる建物や痕跡が感じられます。

長野県道502号奥志賀高原栄線の偵察

以前のことですが、栄村から野沢温泉村・木島平村を経て志賀高原に至る長野県道502号の下見を行いました。このルートは全長が50km近く、大半の区間で標高が1,000m-1,600mとなる特殊なルートです。

何となく走りに行って遭難などのトラブルが発生しても嫌なので、区間を区切って少しずつ様子を調べています。行政的には途中のゲートなどを境に5つの区間に分けて管理しているようです。北信建設事務所管内のルートはこのようになっています。

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⑧-5区間
⑧-4区間
⑧-3区間
⑧-2区間

今回見に行ったのは通行止め情報で⑧-5と記載されている区間の栄村側の入口です。県道502号の北端にあたります。

行き先の表示が付け替えられるようになっている案内看板がありました。通行止めなどの事情が発生した場合には行き先の内容が変わるものと思われます。

県道の起点にまだ”豊田村”の表記が残る古そうな看板がありました。これによると県の通行規制情報で⑧-5と表記されるのがC区間、⑧-4がB区間、⑧-3はA区間と呼ばれているようです。

県道の入口です。志賀高原を抜けて国道292号に至るまでは70km近い山道を抜けていく必要があります。

地形図や標高データで確認する限りは⑧-5区間(C区間)の登りは長いとは言え、そこまで急勾配にはならないようでした。⑧-5区間のみ通行して野沢温泉から降りるというルートでも結構楽しそうな気がします。まずはこのルートから行ってみたいところです。

県道502号は例年11月初旬から5月末までが冬季通行止めで、通行できる区間の方が少ない路線です。このルート周辺の踏査は来年以降のお楽しみにしたいと思っています。

篠ノ井駅南の跨線橋

篠ノ井駅付近に変わった形の跨線橋があったので通ってみました。場所は篠ノ井駅の南側です。長野市立通名小学校が近くにあります。

全景です。

この跨線橋は珍しいことに、歩行者用スロープ、歩行者用階段、自転車用スロープという3通りの通行方法が用意されています。

歩行者用に階段とスロープが分かれているのは不思議に感じましたが、スロープの柵が後から付けたもののようでした。当初はスロープが自転車専用で、その後バリアフリーなどの観点から歩行者用にもスロープの使用を開始したのではないかと推測しました。

中は非常に広くて安心して通行できます。”自転車の方はおりて通行して下さい”の看板がへこんでいて不穏ですが、自転車も降りて押して通ることになります。

この跨線橋のもう一つ珍しいポイントは一部の窓が開いていることです。歩道橋や跨線橋の窓は開閉不可能になっていることが多いですが、この跨線橋の窓は一部が開いています。

窓によっては篠ノ井駅方面の線路が一望できてなかなか楽しめます。

こちらの窓は開きませんが北陸新幹線の線路を至近距離で見られる場所もあります。

それほど頻繁に電車が通るわけではありませんが、鉄道好きな方にはオススメできるスポットです。

タルタルーガによるツーリング試験

いつも行き帰りに輪行を伴うツーリングで起用しているタルタルーガを通常通り全て自走のツーリングで使用してみるとどうなるか試してみました。

色々な走行シーンがあった方が良いと思ったので、千曲川サイクリングロードを経て東御市の御牧ヶ原を含むコースにしました。御牧ヶ原は山岳というほどではないですが、結構急勾配の坂などもあって登り下りの試験には向いています。

御牧ヶ原です。

良かったところ

振動の影響が少ない

タルタルーガは前後にサスペンション機構が付いていて、ロードバイクだと気になるような路面の振動もかなり吸収してくれます。単純に身体が楽なのも良いところですが、荒れた路面を見たときにそこまで悲しい気持ちにならないので精神衛生上も好ましいと思います。

幹線道路から外れるとこういう路面が多いですが、タルタルーガは割と耐えられます。

ストップ&ゴーに強い

車輪が小さいためか止まっているところからのこぎ出しが楽に感じました。どちらかというと探検の比重が高いツーリングではこの特性を活かしてタルタルーガの起用はありなのではないかと思いました。

積載量に余裕がある

車両側面につけるパニアバッグこそ持っていませんが、キャリアーが付いているので巨大サドルバッグと荷造り用ベルトなどを持っていくとかなりの量のものが運べます。補給が薄い区間を走るときなどはタルタルーガが強いかもしれません。

イマイチだったところ

自分にはフレームサイズが少々大きい

今回一番検証したかったのはタルタルーガがどうも自分の体格に対してちょっと大きいのではないのかという点でした。輪行併用だとどうしても走行時間自体は短くなるので参考記録のようなところもありましたが、今回長時間乗車してみてやはり少々大きいことが確認できました。

タルタルーガはそもそもフレームサイズという概念がなく、ワンサイズでの展開になっています。それに対して私は身長で言えば10パーセンタイル値内、体重で言えば5パーセンタイル値内とかなり小柄なので、少々大きく感じるのも当然だと思います。

小径車ということで部品の選択肢は少ないですが、今の便利さを消さないような形でもうちょっと体格に合わせたアセンブルができれば輪行以外の場面でも起用が増やせるのではないかと思います。

ふるさと橋(中野市)

唱歌の”故郷”という有名な歌がありますが、この曲の作詞をした高野辰之という人は長野県中野市出身です。

出生地である中野市永江には高野辰之記念館という博物館があるほか、JR飯山駅や替佐駅では高野辰之作詞の唱歌が接近チャイムや発車サイン音に使われています。

出身地の永江地区にはふるさと橋という橋の柵に鉄琴が内蔵されている変わった橋があります。

ふるさと橋は上信越自動車道の豊田飯山ICと牟礼駅間を結んでいる県道362号の橋です。斑尾高原方面から流れ出てくる斑川に架かっています。

橋の柵には解説板と楽譜、鉄琴と演奏用のマレットが付いています。

さすがに早朝だったので音は出しませんでしたが、楽器が内蔵されている橋はかなり珍しいのではないかと思います。

橋から斑尾高原方面の眺めです。

秋の中山

風景を見に高山村の中山というエリアに行きました。しだれ桜が有名な場所らしいのですが、割とどの季節に行っても美しい景観が見られる場所だと思います。

中山は山田温泉に向かって登っていく道路沿いにあります。この一帯だけ部分的に傾斜が緩く、農地が広がっているので印象的な風景です。

周辺に神社やお寺が多いのも特徴で、なんでも山の斜面に昔は城があったということらしいです。古くから人が集住していたことがうかがえます。

フローレンのSDGs対応自販機

戸倉上山田温泉付近を自転車で走行中に変わったハッピードリンクショップ風の自販機を見かけました。ハッピードリンクショップというのは山梨県に本拠を置く株式会社フローレンが展開する自販機コーナーの名称です。

ハッピードリンクショップの自販機は大体自販機の上にプラスチック製の看板が付いており、”奉仕価格”や”のどにうるおいをお届け!”といったコピーが書かれています。この自販機はSDGs推進自動販売機という看板を掲げていました。

見てみると3個SDGs対応の商品があり、いずれも販売価格は30円でした。説明によると賞味期限寸前、外装に難ありといった商品がランダムで出てくるそうです。確かにアウトレット品がこういった形で消費できれば食品ロスの削減につながりそうです。

従来から一部の自動販売機に”ミステリーゾーン”などという名称で安い代わりに何が出るかはお楽しみという商品が設定されていることはありましたが、この自販機の良いところは商品カテゴリが大ざっぱに決まっていることです。

お茶またはジュースの500ml飲料、お茶またはジュースの小サイズ飲料、そしてコーヒー飲料という3区分になっています。ある程度出てくるものが分かっていると、買う側としても比較的気軽にトライできて良いと思います。

訪問時にはSDGs枠は全て売り切れで、取り組みの成果が出ているようでした。別の場所で見かけたらトライしてみたいと思います。