味噌が切れてしまったので、新しい銘柄を買ってきました。いつも田舎味噌が多いので気分を変えて白味噌にしてみました。


製造元は山形村の上高地みそ株式会社です。山形村は松本市の南西方向にある自治体です。
白味噌なので塩気はおとなしめですが、物足りないと思って大量に投入すると味がおかしくなってしまうので、薄味に仕立てるのがポイントです。

冷蔵庫でしなびていた野菜を使って味噌汁を作りました。味噌汁はどんな具材でも大体吸収してくれるのでありがたいメニューです。
2020年に創業100年を迎えた長野電鉄の歴史をまとめた本です。非常に面白かったので良いところを挙げてご紹介します。
いわゆる社史とは少々違い、著者の今尾恵介氏が分析した路線網整備にあたっての官庁との許認可のやりとり、報道での取り上げられ方、一般募集されたエッセイによる個人の記憶、と3方向から長野電鉄の歴史を見る内容になっています。
出版年が2020年と新しいので、直近のイベントも全て網羅されています。インバウンド旅行者によるスノーモンキー特需、元東京メトロ03系の導入、新型コロナウイルスのことについても記載されています。
資料が豪華で、著者による手書きの縦断線形図、村松昭氏による描きおろし鳥瞰図、廃止された屋代線・木島線の駅を含む各駅図鑑もついています。
鉄道遺構の紹介ページもあり、非常に充実した内容です。
日頃長野電鉄を利用している、あるいは利用したことのある方にはもちろん、長野に観光に行く時に長野電鉄に乗りたいなあ、という方の予習用にもオススメです。
Amazonで取り扱いがあるので、入手性は非常に良いと思います。
犀川沿いにある生坂村に、東京電力の生坂ダムがあります。ダム湖に隣接して生坂水鳥公園という公園があります。
実は堤体の上は通行可能で、犀川の左岸側に移ることができます。
写真の通り非常に狭く、歩行者と二輪車くらいしか通れないのではないかと思いましたが、しばらく見ていると地元の方は軽自動車はもちろん、普通車でも比較的コンパクトなものはかなりギリギリながら通行していました。
左岸側にはダム湖を利用した生坂水鳥公園があります。
こんな感じでダム湖の様子を観察できます。その名の通り水鳥の集まるスポットになっているようで、訪問した日も鴨が数羽泳いでいました。
公園にある水鳥のオブジェ(?)です。首だけなのがちょっと面白い見た目です。
国道19号を通行する際に県道275号を使って生坂村の中心部を通り、さらに生坂ダムを渡って国道19号の反対側の道路を通ることで生坂トンネル・滝ノ沢洞門・池沢トンネルの3つをまとめてカットできます。
生坂トンネルと池沢トンネルは自転車だとまあまあの難所だと思うので、このルートは覚えておいて損はないように思います。
明治時代の長野県町村誌がデジタル化されて公開されたそうです。
[信州地域史料アーカイブ]
整備主体はNPO長野県図書館等協働機構の方々とのことです。
町村誌というのはその地域の地勢や産業、交通などをまとめた地誌的な資料です。明治時代に政府の指示で全国的に整備が行われたものの、大半は東京で保管されている時に関東大震災に遭い焼失してしまったそうです。
ところが、長野県の分については副本が長野県庁に保管されており、それを元に1985年に復刊したものが今回デジタル化されたそうです。
明治時代の行政区分なので、例えば長野市は存在せず、現在の長野市域は長野町+131村で構成される非常に細かい区分になっています。
個人的に興味があるのはやはり道路周りで、当時の主要道路の大まかなルートと規格を見られるのは非常にありがたいです。幅員は尺貫法表記なので、その点のみ注意が必要になります。
そのほか、主要な産物や神社仏閣の情報もまとめられているので、地域の歴史を知るのに役立ちそうです。
ちょっと面白いのは各町村とも最後の方で住民の気質について言及している欄があることです。大体似たようなことが書いてありますが、当時の様子を想像するのには良い材料です。
著作権もCC-BYの設定なので、非営利目的なら著作権者表示で自由度の高い利用が可能です。当ブログでも今後引用などでお世話になることがあるかもしれません。
小諸市内に”天狗の麦飯(テングノムギメシ)産地”という不思議な場所があります。場所はしなの鉄道の東小諸駅の近くで、駅からわずかに小諸方面寄りの線路沿いです。
天狗の麦飯は地中に産する粒状の物体で、見た目は名前の通り炊いた麦の粒に似ています。身近なところではご飯に混ぜて炊くもち麦が近いかもしれません。
正体については今も詳しいことが分かっておらず、またこの天狗の麦飯産地が天然記念物指定を受けていることから、掘削して調査することもできないそうです。
山を挟んで群馬県側の鹿沢温泉でも見つかる場合があるとのことで、調査できるのは群馬県側だけなのかもしれません。
何ともミステリアスな存在ですが、この現代においても正体が良く分からない物体というのは興味を引きます。
長野オリンピックの遺産の一つであるクロスカントリー競技場を少し前に訪問しました。スノーハープという愛称で呼ばれています。
行政区域的には白馬村ですが位置としてはかなり大町寄りで、最寄りの駅は南神城駅になります。
冬季は現在もクロスカントリー競技場として利用されており、選手の練習や学生の大会会場などになっているそうです。有料で用具を貸し出していて、一般の方でも割と気軽にオリンピックコースを体験できるそうです。
コースは代表的なもので一周約5km、獲得標高は約190mほどとかなり山がちなコースとなっています。
面白いのは夏期は散策・ランニング・自転車等でも利用可能という点です。特にここを会場として行われる”白馬スノーハープクロスカントリー大会”というランニング大会は人気だそうです。
自転車という観点で言うとCoupe de Japon MTBというJCF公認・UCIカテゴリ3のMTBレース会場にもなっているそうです。
オリンピック後もこうして色々と活用されているのはなかなか良いことなのではないかと思います。
長野県内にいくつかある中島武技師によるRCローゼ橋を見つけました。親沢橋という橋で場所は大糸線千国駅よりちょっと白馬方面寄りの道路です。
国道148号沿いではなく、並行する狭い道路に架かっています。この道路はかつての国道148号なんだそうで、親沢橋も架橋されたのは1937年、このタイプの橋りょうとしては日本で2番目に古い橋なんだそうです。
1937年架橋にしては新しい感じがしましたが、近年補修をしたとのことです。
橋の歴史もさることながら、この道路が糸魚川-松本間のメインルートだったというのはちょっと信じられません。昔は通行にさぞ苦労しただろうと思います。