長野県」カテゴリーアーカイブ

奥裾花自然園観光駐車場

奥裾花自然園の入口である観光駐車場の写真をご紹介します。

まずは観光駐車場の全景です。ご覧の通りかなり収容台数には余裕があります。

こちらの建物は観光センターです。いわゆる公園事務所的な建物なのだと思います。

観光センターに隣接して売店もあります。新型コロナウイルスの影響で平常時と営業形態が違うようですが、本来であればそばやきびだんごなど軽食が食べられるそうです。

奥裾花自然園への道です。ここから先は自転車も含めて車両は通行できません。園内の散策も込みでここから行って帰ってくるのに2-4時間を要するとのことです。

期間限定で運行される路線バスのバス停です。路線バスの運行区間は奥裾花自然園入口までなので、観光センター→自然園入口までの一般車両通行禁止区間を車両移動することができます。

バスの運行形態も特別で、長野バスターミナルを出発後、権堂入口を出てからは鬼無里まで無停車という特殊な路線となっています。

運行されるのは水芭蕉のハイシーズンに限られ、2021年度については運行を終了しているとのことです。

観光駐車場にはお手洗いが2つあります。奥裾花大橋にもお手洗いがありますが、そこからは全くお手洗いはないので貴重です。

設備は以下の通りです。

男女別
小便器3
個室洋式1
多目的

この土台のようなものは観光駐車場手前にある旧料金所です。現在料金所は観光駐車場の先に移転しています。

奥裾花渓谷の写真(地学的な見どころ)

奥裾花渓谷をロードバイクで走行した際に、地学的に面白そうなところをいくつか写真に撮っておいたのでご紹介します。

これは林道大川線分岐点を観光駐車場方面から見たアングルです。

こちらは猿の水飲み場と言われる地形です。一般的にはポットホールと呼ばれることが多いように思います。水やそれにより運搬された小石の力で岩が浸食されたもので、一見して自然にできたとは思えない曲面になるのが特徴です。

長野県では神社などにこのように浸食された石が置いてあることが多いように思います。

こちらは蜂の巣状風化岩というものです。珍しい形状の浸食ですが、岩の中でも成分にばらつきのあるところが選択的に風化し、このような形になったということです。

こちらは千畳岩という砂岩の一枚岩です。左下隅の看板が高さ1.6m程度なので、どれほど大きいかがお分かりいただけるかと思います。

こちらは分かりにくいですが、サンドパイプという生物の巣の化石です。岩肌に小さい円形の穴が空いています。奥裾花渓谷で見られる岩は海成砂岩なので、シャコやアナゴのように海の砂に穴を掘って暮らす生物の巣だと考えられているそうです。

こちらは鏡肌と言われる地形です。地形の変動で岩が滑って移動した際に、滑り面が滑らかな面として露出したものです。ちょうど写真中央部分が滑り面に当たります。

そしてこちらが動画にも映っている道路沿いの露頭です。スケールは小さめですが伊豆大島の地層大断面を思わせる分かりやすい露頭となっています。

大ざっぱに見ていくだけでもこれだけの見どころがあります。もっと専門的に見ていくとかなりボリュームのある地形観察が楽しめるのではないかと思います。

上高地みそ 上高地糀みそ(白)

味噌が切れてしまったので、新しい銘柄を買ってきました。いつも田舎味噌が多いので気分を変えて白味噌にしてみました。

製造元は山形村の上高地みそ株式会社です。山形村は松本市の南西方向にある自治体です。

白味噌なので塩気はおとなしめですが、物足りないと思って大量に投入すると味がおかしくなってしまうので、薄味に仕立てるのがポイントです。

冷蔵庫でしなびていた野菜を使って味噌汁を作りました。味噌汁はどんな具材でも大体吸収してくれるのでありがたいメニューです。

サントリー天然水(北アルプス)

サントリー天然水と言えば産地は南アルプス、山梨県北杜市を思い浮かべる方が多いと思いますが、このほど長野県大町市に新たにサントリーが工場を建設し、北アルプスバージョンのサントリー天然水が出荷され始めています。

南アルプスのイメージが強いので、パッと見何かの間違いにも見えるパッケージです。

私は利き水ができるほど水にうるさいわけではないですが、地産品ということで親しみを感じる商品です。

工場は大町市の国営アルプスあづみの公園付近にあるとのことです。そのうち外観だけでも見学してみたいものです。

戸隠そば準備中

先日戸隠高原を自転車で走っていたのですが、そばの花が咲いているのを目撃しました。

そばには春に種をまいて夏に収穫する夏そばと、夏前に種をまいて秋に収穫する秋そばの2種類があるそうです。比率としては秋そばの方が一般的らしく、確かに県内のそば屋さんに”新そば”の宣伝が出るのも秋のような気がします。

一方で、このように夏そばの栽培が行われている畑も多くあります。県内を走っていると戸隠のような標高の高いところから、千曲川の河川敷のような標高の低いところまで、割とどこでも栽培されているという印象です。

【本の紹介】長野電鉄百年探訪

2020年に創業100年を迎えた長野電鉄の歴史をまとめた本です。非常に面白かったので良いところを挙げてご紹介します。

良いところ1

いわゆる社史とは少々違い、著者の今尾恵介氏が分析した路線網整備にあたっての官庁との許認可のやりとり、報道での取り上げられ方、一般募集されたエッセイによる個人の記憶、と3方向から長野電鉄の歴史を見る内容になっています。

良いところ2

出版年が2020年と新しいので、直近のイベントも全て網羅されています。インバウンド旅行者によるスノーモンキー特需、元東京メトロ03系の導入、新型コロナウイルスのことについても記載されています。

良いところ3

資料が豪華で、著者による手書きの縦断線形図、村松昭氏による描きおろし鳥瞰図、廃止された屋代線・木島線の駅を含む各駅図鑑もついています。
鉄道遺構の紹介ページもあり、非常に充実した内容です。

オススメです

日頃長野電鉄を利用している、あるいは利用したことのある方にはもちろん、長野に観光に行く時に長野電鉄に乗りたいなあ、という方の予習用にもオススメです。
Amazonで取り扱いがあるので、入手性は非常に良いと思います。

生坂ダムと生坂水鳥公園

犀川沿いにある生坂村に、東京電力の生坂ダムがあります。ダム湖に隣接して生坂水鳥公園という公園があります。

生坂ダムです。

実は堤体の上は通行可能で、犀川の左岸側に移ることができます。

堤体の上の様子です。

写真の通り非常に狭く、歩行者と二輪車くらいしか通れないのではないかと思いましたが、しばらく見ていると地元の方は軽自動車はもちろん、普通車でも比較的コンパクトなものはかなりギリギリながら通行していました。

左岸側にはダム湖を利用した生坂水鳥公園があります。

こんな感じでダム湖の様子を観察できます。その名の通り水鳥の集まるスポットになっているようで、訪問した日も鴨が数羽泳いでいました。

公園にある水鳥のオブジェ(?)です。首だけなのがちょっと面白い見た目です。

国道19号を通行する際に県道275号を使って生坂村の中心部を通り、さらに生坂ダムを渡って国道19号の反対側の道路を通ることで生坂トンネル・滝ノ沢洞門・池沢トンネルの3つをまとめてカットできます。

生坂トンネルと池沢トンネルは自転車だとまあまあの難所だと思うので、このルートは覚えておいて損はないように思います。

デジタル版長野県町村史

明治時代の長野県町村誌がデジタル化されて公開されたそうです。

『長野県町村誌』と明治初期の村絵図

[信州地域史料アーカイブ]

整備主体はNPO長野県図書館等協働機構の方々とのことです。

町村誌というのはその地域の地勢や産業、交通などをまとめた地誌的な資料です。明治時代に政府の指示で全国的に整備が行われたものの、大半は東京で保管されている時に関東大震災に遭い焼失してしまったそうです。

ところが、長野県の分については副本が長野県庁に保管されており、それを元に1985年に復刊したものが今回デジタル化されたそうです。

明治時代の行政区分なので、例えば長野市は存在せず、現在の長野市域は長野町+131村で構成される非常に細かい区分になっています。

個人的に興味があるのはやはり道路周りで、当時の主要道路の大まかなルートと規格を見られるのは非常にありがたいです。幅員は尺貫法表記なので、その点のみ注意が必要になります。

そのほか、主要な産物や神社仏閣の情報もまとめられているので、地域の歴史を知るのに役立ちそうです。

ちょっと面白いのは各町村とも最後の方で住民の気質について言及している欄があることです。大体似たようなことが書いてありますが、当時の様子を想像するのには良い材料です。

著作権もCC-BYの設定なので、非営利目的なら著作権者表示で自由度の高い利用が可能です。当ブログでも今後引用などでお世話になることがあるかもしれません。

信州生まれ おいもチップス

当ブログでも何点かご紹介していますが、長野県のスーパー、デリシアで展開しているPB商品です。”信州生まれ”というシリーズになっています。

原料のサツマイモは長野県産を使用し、パッケージにある通りカマンベールチーズ味になっています。

チップはかなり薄く作ってあり、パリパリとした食感です。味付けは甘しょっぱいような感じを想像しましたが、思ったよりも甘い味付けはされておらず、サツマイモ自体の甘味とチーズ味の塩気のミックスという感じでした。

芋けんぴのようなお菓子かと思いましたが、割としょっぱい系でポテトチップスに近い立ち位置のお菓子です。硬い食感がなかなか楽しく、オススメです。

天狗の麦飯産地

小諸市内に”天狗の麦飯(テングノムギメシ)産地”という不思議な場所があります。場所はしなの鉄道の東小諸駅の近くで、駅からわずかに小諸方面寄りの線路沿いです。

説明看板が立っています。
説明看板のクローズアップです。

天狗の麦飯は地中に産する粒状の物体で、見た目は名前の通り炊いた麦の粒に似ています。身近なところではご飯に混ぜて炊くもち麦が近いかもしれません。

正体については今も詳しいことが分かっておらず、またこの天狗の麦飯産地が天然記念物指定を受けていることから、掘削して調査することもできないそうです。

山を挟んで群馬県側の鹿沢温泉でも見つかる場合があるとのことで、調査できるのは群馬県側だけなのかもしれません。

何ともミステリアスな存在ですが、この現代においても正体が良く分からない物体というのは興味を引きます。

天狗の麦飯産地の遠景です。
国道141号に面していて、写真の道祖神の横を左に登っていくと上の写真の場所に出ます。