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長野県道404号(飯綱東高原)

かなり気温も高くなってきたので夏場によく走っている県道404号を走ってみました。この路線は黒姫付近から飯綱東高原までを結んでいる道路で、飯縄山を一周するルートを構成する道路の1つです。飯縄山を一周する道路を時計の文字盤に見立てると、おおよそ2時-5時くらいの区間が県道404号になります。

他の区間はおおよそ5時-8時が県道506号(通称バードライン)、8時-2時が県道36号という構成になっています。県道404号区間はちょっと走ってすぐ市街地の方に戻れるのと、全体的に交通量が少ないのが良いところです。

中でも特に勾配が急な霊山寺湖付近のGPSログを整理してみました。トウモロコシで有名な仁之倉から霊山寺湖手前までは緩いアップダウンがありつつ進んでいく感じですが、下の図で示した区間はかなり急な登りの区間になっています。

100mピッチの勾配分布図にするとこんな感じになります。

ずっと登り坂というわけではなくてほとんど平坦、または若干下りという区間もあるメリハリのきいた登りになっています。

始まって最初の2kmくらいがいきなりまあまあ大変ですが、それが終わると一旦緩い区間になります。一息つけたと思うと3.8km前後からまた後半の厳しい区間が始まるという感じです。

坂全体としては結構過酷な部類に属すると思いますが、飯縄山一周ルート共有の特徴でルートの大半が木陰になっています。そのため負荷が大きいものの夏場でも割と涼しく走行できるルートの1つです。

今回走ってみて少々難儀したのは以前に比べてかなり路面状況が悪くなってしまっていたことです。特に急勾配区間で路面が荒れていると走行するのに通常以上の力を要するので大変でした。特に最初の2km位が気になったので、この部分を霊山寺湖方面に迂回して回避するのも手かと思いました。

運動中に補給する水分の温度

さすがに暑くなってきたので昨年から投入しているサーモスの真空保温ボトルをサイクリングに持参しようとしています。

真空保温ボトルを買った時の感想として「何かで計測をしたわけではありませんが、水分の吸収も何だか良く感じるくらいです。」という感想を書いていたのですが、最近これが気のせいではなさそうなことを知りました。

夏場の効率の良い水分補給についてGoogleのGeminiと相談をしていたら日本スポーツ振興センターのサイトのコンテンツを教えてくれました。

日本スポーツ振興センター

[日本スポーツ振興センター]

サイトに掲載されている”競技者のための暑熱対策ガイドブック”という資料に水分補給に関する詳しい情報が掲載されています。ガイドブック形式なので読みやすいです。

それによると補給する水分の温度は低い方が吸収速度が速いそうです。感覚的にも真夏のぬるくなったボトルの水をいくら飲んでもなかなか水分補給をした感覚がありませんでしたが、実際に飲んでも吸収されるのに時間を要していたということのようです。

気持ちの面でも冷たい水を飲んだ方がすっきりして気分が良いですし、いろいろ工夫をして適切な温度の水を補給できるようにしておきたいと思います。

犀潟駅

先日上越方面に自転車で出かけた時に立ち寄った駅です。JR信越本線とほくほく線が乗り入れます。ほくほく線は厳密にはこの駅が終点なんだそうですが、基本的には直江津まで列車が乗り入れるのであまり終点という印象のない駅です。

時刻表を調べてみると、わずかではありますが犀潟駅始発のほくほく線列車があるようです。同様に六日町方面からの列車の中にも直江津まで直通せず、犀潟止まりになるものがあるようでした。

駅舎は昔ながらの構造という感じですが、外装はきれいでした。
海側に側線が2本ありました。1本はバラストも新しそうでした。

駅前には国道8号が通っており、国道を横断するとすぐに海に出られるというロケーションです。木造の古そうな自転車置き場が歴史を感じるものでした。

大潟村と頸城村は2005年に上越市と合併したそうです。

信越本線や北陸本線は日本における鉄道の歴史の中でも早期に整備された路線なので、駅の立地や設備にも長い歴史を感じさせる興味深いものが多いように思います。まだ行ったことのない駅も多数あるのでいろいろと訪問してみたいと思います。

STRAVAの夜間ヒートマップ

スポーツアクティビティを記録できるSTRAVAというアプリを長らく利用しています。STRAVAの便利な機能にヒートマップというものがあります。これは他のSTRAVAユーザーがどこでアクティビティを記録しているかを地図上に図示してくれるというものです。

つまり、これを使って自転車ライドのヒートマップを表示すると、地図上で自転車の通行実績のある場所が強調されるのでルート設計の際などに役立つというものです。

最近このヒートマップに夜間版が追加されていることに気がつきました。説明文によると日没後に記録されたアクティビティのみを表示するモードということです。夜間もアクティビティを行いたいというときの場所選定に便利そうな機能です。

便利そうではありましたが長野県北部で表示してみたところほとんど実績が記録されていませんでした。普通のヒートマップであれば結構情報があるので、夜間にアクティビティを記録している人がほとんどいないんだと思います。

実際、首都圏に比べると夜の街中は圧倒的に暗いので特に夜間のサイクリングはよほど場所を選ばないと危険だと思います。直轄国道級の幹線道路でないと難しいのではないかと思います。

山ノ内町にある民話を紹介する看板

国道403号の北志賀高原付近を走行していたところ、沿道に何か説明板のようなものがあることに気がついたので自転車を止めて見に行ってみました。

短いテキストですが怖い話です。

うり姫とあまのじゃくの男という話でした。山ノ内町固有の民話なのかと思って調べてみたところ、日本全国に分布している民話だそうです。バリエーションもいろいろあるようなのですが、東日本のものは暴力描写を含む傾向があるという話をネットで見ました。

看板の裏には木が植わっていますが、物語中に出てくるカヤノキではなく、松の木のようでした。周辺に特に何か関係のあるものもないのに、なぜ国道沿いにぽつんと民話の看板があるのかが少々気になるスポットでした。

長野県道520号と野沢温泉スキー場の例の標識

栄村から志賀高原方面を結んでいる県道520号奥志賀公園線を一部走ってみました。野沢温泉村の温泉街から県道の分岐点に至るまでのルートは走行実績がありますが、県道本線はまだ走ったことがありませんでした。

県道520号

この道路はほとんどの区間が標高1,000m以上の場所を通っており、冬季は道路上がスキー場になってしまうために冬季閉鎖期間が長いのが特徴です。年にもよりますが例年11月から6月頃まで通行止めになっています。年の半分前後は通行止めになっている道路です。

今回は野沢温泉村の温泉街から登っていきました。この経路だと県道に至るまでの坂は比較的勾配が厳しくないのでおすすめだと思います。もう一つ木島平村のカヤの平という場所を経由して登っていく方法もあります。

県道との合流点は眺めがいいのでおすすめです。

県道の合流点までは前述の通り割と苦しまずに登れたので、続けて県道520号を志賀高原方面に進んでいきました。

道路の雰囲気は全体的にこんな感じで、タイヤチェーンの痕があるのが特徴的です。

この先も同じような要領かと思っていましたが、途中の湯の峰リフトというリフト乗り場付近から急に平均勾配が厳しくなり、おおよそ平均8%以上という感じになりました。

尾根線上に近いところを通っている道路なので全体的に勾配は穏やかかと思っていましたが、予想外に厳しいプロフィールになっていました。

100mピッチで勾配の分布をグラフにしてみましたが、全体12.3kmのうち後半の3km弱がほぼ8%超という結果でした。

例の標識

志賀高原まで全線走行する予定ではなかったので、途中のスキー場が開けているところで引き返しました。特に道路上に目印はないのですが、地図を確認するとリフトの”やまびこ駅”という駅だそうです。ここには観光客がステッカーを貼っていってしまうことで有名になった道路標識があります。

今は雪がないので標識には全く手が届きませんが、冬季は積雪があるので地上から標識の頭だけがでている状態になっているそうです。そのため、観光客が記念にステッカーを貼っていってしまう事態が起きていたそうです。

スキー場も冬場の営業を終了し、標識のステッカーも貼がされていましたが、結構傷が付いていて痛々しい様子でした。

まとめ

栄村から志賀高原に一本道で直通するというルート自体は大変興味深いですが、想像よりも厳しいルートだったので走行する場合は要対策という印象を受けました。

それほど交通量の多い道路ではなく、規格も全体的にはよくないので土砂崩れ等の災害が発生しているときに事前に察知できるかどうかというのも課題です。ルートに組み込む場合はいざというときのことも見越した十分な準備が必要と感じました。

長野県道503号

斑尾高原にアクセスする県道97号と国道292号を結んでいる県道503号を走ってみました。

この路線は斑尾山を登る2つの路線を結んでいるのが特徴です。この路線がないと斑尾高原から国道292号にアクセスする場合は1回飯山市街に降りて再度登り直しになるので大変そうです。この県道を利用すると斑尾高原から少し下ったところで国道292号方面に分岐することができます。

上越方面への近道となります。

斑尾高原側から国道292号方面に向かう場合は基本的に下り基調になります。ただ道路自体はそれほど規格がいいわけではないので走行には少々注意が必要です。

沿線には人家もあり、のどかな風景が広がります。
必ずしも2車線が確保されているわけではなく、写真のように急な区間もあります。
2kmあるかないかくらいの短い路線を走ると国道292号に合流します。

斑尾高原周辺の道路は北側に向かうと野尻湖方面に出るので、上越方面に出たい場合には少々遠回りになります。そうなると国道292号に出たくなるのですが、その際に便利なのがこちらの道路という形になっています。逆に上越方面から斑尾高原に向かう場合も便利ではないかと思います。

珍しく標識の支柱が木製でした。

くびき野レールパーク

先日上越方面に出かけた際に表題の施設を見に行ってきました。くびき野レールパークは1971年に廃止された頸城鉄道の車両を保存している施設だそうです。

くびき野レールパーク公式Webサイト

頸城鉄道は軌間762mmのいわゆる軽便鉄道で、蒸気機関車の他ディーゼル車なども運行されていたということです。施設ではこれらの動力車の他に客車や荷物車も保存されているということです。

こんな感じで車庫とそこから延びる線路が敷設されていて、年に数回の公開時には実際に車両の運行があるそうです。

こちらが車庫です。公開日以外には一般公開されていませんが、窓から中に保存されている車両をちらっとだけ見ることができます。何度か改修しているそうですが1914年築で、国の登録有形文化財に指定されているということです。

車庫に隣接しているこちらの建物は軽便鉄道資料館です。元々は頸城鉄道本社社屋で1942年築、こちらも国の登録有形文化財です。1940年代の建物ながら洋風のデザインになっています。

一般公開日ではない日に訪問しましたが、雰囲気だけでも結構楽しめる場所でした。廃線跡は道路になっているようなので、頸城鉄道の沿線をたどってみるのも面白そうです。

柄山バス停と熊野神社(飯山市)

飯山線の桑名川駅の近くに表題のバス停と神社があります。柄山バス停は飯山駅とこの柄山バス停を結んでいる長電バス12系統温井線の終点に当たります。行政的には飯山市内で、飯山市の一番北のエリアに当たります。

柄山バス停

いかにも終点といった趣のある場所で、自転車で良く通ります。この十字路を右に曲がるとちょっと長い坂を下って桑名川駅に出るので、そこから栄村方面に向かったり、戸狩野沢温泉方面に向かったりできます。

桑名川駅からは道なりで3kmほど離れています。高低差が200m位あるので徒歩連絡は結構大変だと思います。

バスは定常的に運行しているのは上り1本、下り2本のようです。1時間弱で飯山駅に到着するようです。

熊野神社

柄山バス停の近くに非常に目立つ巨木があり、巨木の下に熊野神社があります。

春夏秋、いつ来てもきれいなのでこちらも気に入っている場所です。

新井駅周辺の見学

先日サイクルトレインでえちごトキめき鉄道の新井駅を利用した際、待ち時間があったので駅周辺を見てまわりました。

新井駅は駅の北側に株式会社ダイセルの工場があり、かつては信越本線から専用線がつながっていたということです。そのため新井駅では2000年代まで貨物の取り扱いがあったそうです。駅近隣に工場があるというロケーションは1つ隣の二本木駅にも似ています。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

1974年の空中写真を見てみると、確かに駅の南西側に貨物用の側線と思われる線路が見て取れます。

現在この場所は線路が撤去されて舗装され、自転車置き場になっています。遠くに見える架線柱を見ると、写真の場所まで線路があったことがなんとなく想像できます。

バラストが残っているところもあり、昔は線路があったことをしのばせます。

自転車置き場からホームも間近に観察することができます。パッと見では3段階にわたってかさ上げがされたように見えます。

駅の北側で線路が水路をまたいでいるのですが、よく見ると橋がレンガ積みのものでした。特に何も注意書きなどはされていませんでしたが、貴重なものなのではないかと思います。

駅後トキめき鉄道の各駅は信越本線の歴史が感じられる駅が多く、興味を引きます。サイクルトレインの有用性も確認できたので他の駅も訪れてみたいものです。