最近タルタルーガの後輪ブレーキの効きが今ひとつだったので気になっていました。掃除がてら車輪を外して点検してみると、ブレーキのアーチがしっかりとフレームに固定されていませんでした。
走行する過程で徐々に緩んでしまったか、または輪行の時に横方向の力が加わってネジが緩んでしまったのではないかと思います。

5mmの六角レンチで増し締めして解決となりました。車体の微妙な異常に注意を払っておくこと、また自分でできる範囲の点検やメンテナンスをしておくのは大切だなと思いました。
暑いのでもっぱら自転車で出かける先が戸隠や飯綱高原になっています。県道404号でバードライン方面に上っていく途中に飯綱湖という湖があります。
パッと見は自然湖のような雰囲気もありますが人工のため池なのだそうで、元々は上一ノ倉池という名前だったそうです。いつ頃からあるかは定かでないですが、軽く調べてみた感じでは戦前から存在するようでした。
ため池ながらヘラブナ釣りができることで有名なのだそうで、北側の湖岸には釣り師が腰掛けるへら台が多数設置されていました。ここは標高が1,000m以上あるので、真夏であっても比較的快適に釣りができるのではないかと思います。
2-3週間前に通ってずいぶん路面が痛んでいる感じのした飯綱高原の道路ですが、つい先日通りがかったところ特にダメージの大きいところについては応急補修がされていました。
ヒビや穴だけなんとなく埋めるのではなく、痛んだところを丸ごと覆うような補修になっていたので状況は大分良くなったのではないかと思います。
毎年7月になると長野県北部では1985年に発生した地附山土砂災害のニュースが報道されています。地附山は長野市中心部から北方向にちょっと離れた場所にあります。地理的には善光寺の裏の山くらいのイメージです。
この山では1985年に大規模な土砂災害が発生して、山の麓にあった老人ホームでは死者が出るなど、非常に大きな被害が発生したそうです。
災害前、地附山の山腹には戸隠バードラインという長野県が建設した有料道路があったそうです。飯綱高原や戸隠方面への短絡路として活用されていたそうですが、この道路の建設と建設後の管理不備が土砂災害の原因になったということです。
結局、災害後も戸隠バードラインは再建されることなく、土砂災害の跡地は防災メモリアル公園という砂防について学べる公園になっています。
[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基に作成]
上の2枚の空中写真は1976年と2010年時点で地附山のほとんど同じ箇所を撮影したものです。1976年のものはつづら折りに下から左上方向に道路が延びているのが分かります。右は道路の痕跡のようなものは見えますが、跡地が公園になっているので道路は確認できません。
道路の方はというと自動車の場合は通称”七曲がり”という難所を含む古道の戸隠道を利用するか、または長野オリンピックに合わせて整備された県道506号(浅川ループライン)を利用するのがポピュラーです。
地附山部分の戸隠バードラインは不通になっていますが、地附山の頂上付近以降の区間については県が無料開放し、前述の戸隠道と接続する形で今でも利用されています。今でも通称はバードラインと呼ばれており、地元の方にも”バードライン経由で戸隠に行った”などと言えば通じます。
今回はこの戸隠バードラインの無料開放区間の終わりを訪問してみました。
こちらが戸隠バードラインが昔の戸隠道方面に分岐する地点です。この写真の位置から右折すると問題の七曲がりという難所を経て善光寺の付近に降りることができます。
旧バードラインの区間を進んでいくとゲートが見えてきます。徒歩でトレッキングコースとしての利用は可能らしいのですが、自転車含めて車両の通行は禁止されています。
このゲートのところから右折すると長野市営の斎場があります。また、大峰城というお城の跡があるということです。
蝶の博物館の古い看板があります。帰ってきてから調べて判明したのですが、どうも大峰城趾の復元天守閣の内部が蝶の博物館として利用されていたようです。建物自体は現存するそうですが、現在は営業しておらず中に入ることはできないらしいです。
元有料道路とは言っても開通は1964年のことなので、2025年の基準からすると道路は少々手狭に感じます。
今年初めの定期点検で自転車屋さんから「リムが摩耗しているのでそろそろホイールを組み直すか交換が必要」という話を聞いていました。その時はどうするか決めないといけないな、と思った程度でしたが、最近そのことを思い出してネットのECショップなどを調べてみました。
するとリムブレーキ用のホイールがもうあまり販売されていないことに気がつきました。
ロードバイクのホイールは現在ディスクブレーキという車輪の回転軸に取り付けた円盤を挟んで制動力を得るものが主体になっています。自動車・オートバイや電車の台車などでも使われている方式です。
一方で私の自転車はリムブレーキという車輪の外周部分を挟んで制動力を得る方式です。一般的な自転車の前輪でよく使われている方式です。
双方には互換性がないので、車体がリムブレーキ用の車体の場合はホイールもリムブレーキ用のものを選択する必要があります。
一般的にロードバイクのホイールはすでに組み上がっているものを購入することが多くなっています。こういうタイプは完組といいます。私の自転車は自転車店で製作してもらったもので、こちらは手組と言われています。
簡単なのは選択肢1の既製品の新品で交換することですが、パッと見た感じ全然リムブレーキ用のホイールがないので、難しいかもしれません。自転車屋さんから問屋さんに当たってもらえば発見できるかもという期待は持てます。
選択肢2は実現可能性としては問題なさそうですが、部品選定が少々難しそうに感じます。全体的に割高になりそうな予感もあります。
手組の場合分解して組み直しができるので、選択肢3は手組ならではの解決策です。一番安上がりにリニューアルできそうですが、流用される回転体部分は10年使用しているので大丈夫なのかという不安はあります。
今後リムブレーキが再度見直されるようなことがあるかが不透明なので、ここで導入するホイールは耐用年数を重視してしっかりしたものにしておきたいところです。
それにしても今のロードロジックに乗り始めたのが2021年のことでまだまだつい最近と思っていましたが、規格の主流が移り変わったせいで気がついたら旧車を大事に乗っているような情勢になってしまい少々困っています。
少々久しぶりに戸隠と鬼無里をへだてている長野県道36号の大望峠を訪問しました。気に入っている場所なのですが、県道36号の鬼無里側で工事が行われていることが多いために最近足が遠のいていました。2025年7月時点でも要所で工事はしていますが、大型車両通行止めなどの規制なので自転車で走行する分には問題ありません。
峠の頂上です。展望台は本線からちょっと道を入った先にあります。公衆トイレとダイドーの自販機が健在なのがありがたいです。
こちらが展望台です。いつも賑わっていますが訪問したときは時間がちょっと早めだったこともあり私だけでした。
こちらが正面の鬼無里方面です。夏なので少々空気がもやっとしています。とはいえ夏特有の緑の鮮やかさはなかなかのものです。
対照的なのがこちらの戸隠山方面です。戸隠山方面は結構な高確率で雲がかかっており、山容が見られることがそんなに多くない印象です。
久々に走ってみた感じとしては、戸隠宝光社から大望峠間の路面が相当荒れていて以前より走行するのが大変に感じました。徐々に改良や舗装の修繕も行われている様子ではありますが、場所によっては未舗装路に戻りつつあるような場所もあって心配です。
このルートはJapan Alps Cycling Routeに含まれているルートでもあるので、もう少し自転車でも走行しやすい路面状況になると良いと思います。
かなり気温も高くなってきたので夏場によく走っている県道404号を走ってみました。この路線は黒姫付近から飯綱東高原までを結んでいる道路で、飯縄山を一周するルートを構成する道路の1つです。飯縄山を一周する道路を時計の文字盤に見立てると、おおよそ2時-5時くらいの区間が県道404号になります。
他の区間はおおよそ5時-8時が県道506号(通称バードライン)、8時-2時が県道36号という構成になっています。県道404号区間はちょっと走ってすぐ市街地の方に戻れるのと、全体的に交通量が少ないのが良いところです。
中でも特に勾配が急な霊山寺湖付近のGPSログを整理してみました。トウモロコシで有名な仁之倉から霊山寺湖手前までは緩いアップダウンがありつつ進んでいく感じですが、下の図で示した区間はかなり急な登りの区間になっています。
100mピッチの勾配分布図にするとこんな感じになります。
ずっと登り坂というわけではなくてほとんど平坦、または若干下りという区間もあるメリハリのきいた登りになっています。
始まって最初の2kmくらいがいきなりまあまあ大変ですが、それが終わると一旦緩い区間になります。一息つけたと思うと3.8km前後からまた後半の厳しい区間が始まるという感じです。
坂全体としては結構過酷な部類に属すると思いますが、飯縄山一周ルート共有の特徴でルートの大半が木陰になっています。そのため負荷が大きいものの夏場でも割と涼しく走行できるルートの1つです。
今回走ってみて少々難儀したのは以前に比べてかなり路面状況が悪くなってしまっていたことです。特に急勾配区間で路面が荒れていると走行するのに通常以上の力を要するので大変でした。特に最初の2km位が気になったので、この部分を霊山寺湖方面に迂回して回避するのも手かと思いました。
さすがに暑くなってきたので昨年から投入しているサーモスの真空保温ボトルをサイクリングに持参しようとしています。
真空保温ボトルを買った時の感想として「何かで計測をしたわけではありませんが、水分の吸収も何だか良く感じるくらいです。」という感想を書いていたのですが、最近これが気のせいではなさそうなことを知りました。
夏場の効率の良い水分補給についてGoogleのGeminiと相談をしていたら日本スポーツ振興センターのサイトのコンテンツを教えてくれました。
[日本スポーツ振興センター]
サイトに掲載されている”競技者のための暑熱対策ガイドブック”という資料に水分補給に関する詳しい情報が掲載されています。ガイドブック形式なので読みやすいです。
それによると補給する水分の温度は低い方が吸収速度が速いそうです。感覚的にも真夏のぬるくなったボトルの水をいくら飲んでもなかなか水分補給をした感覚がありませんでしたが、実際に飲んでも吸収されるのに時間を要していたということのようです。
気持ちの面でも冷たい水を飲んだ方がすっきりして気分が良いですし、いろいろ工夫をして適切な温度の水を補給できるようにしておきたいと思います。
先日上越方面に自転車で出かけた時に立ち寄った駅です。JR信越本線とほくほく線が乗り入れます。ほくほく線は厳密にはこの駅が終点なんだそうですが、基本的には直江津まで列車が乗り入れるのであまり終点という印象のない駅です。
時刻表を調べてみると、わずかではありますが犀潟駅始発のほくほく線列車があるようです。同様に六日町方面からの列車の中にも直江津まで直通せず、犀潟止まりになるものがあるようでした。
駅前には国道8号が通っており、国道を横断するとすぐに海に出られるというロケーションです。木造の古そうな自転車置き場が歴史を感じるものでした。
信越本線や北陸本線は日本における鉄道の歴史の中でも早期に整備された路線なので、駅の立地や設備にも長い歴史を感じさせる興味深いものが多いように思います。まだ行ったことのない駅も多数あるのでいろいろと訪問してみたいと思います。
スポーツアクティビティを記録できるSTRAVAというアプリを長らく利用しています。STRAVAの便利な機能にヒートマップというものがあります。これは他のSTRAVAユーザーがどこでアクティビティを記録しているかを地図上に図示してくれるというものです。
つまり、これを使って自転車ライドのヒートマップを表示すると、地図上で自転車の通行実績のある場所が強調されるのでルート設計の際などに役立つというものです。
最近このヒートマップに夜間版が追加されていることに気がつきました。説明文によると日没後に記録されたアクティビティのみを表示するモードということです。夜間もアクティビティを行いたいというときの場所選定に便利そうな機能です。
便利そうではありましたが長野県北部で表示してみたところほとんど実績が記録されていませんでした。普通のヒートマップであれば結構情報があるので、夜間にアクティビティを記録している人がほとんどいないんだと思います。
実際、首都圏に比べると夜の街中は圧倒的に暗いので特に夜間のサイクリングはよほど場所を選ばないと危険だと思います。直轄国道級の幹線道路でないと難しいのではないかと思います。
国道403号の北志賀高原付近を走行していたところ、沿道に何か説明板のようなものがあることに気がついたので自転車を止めて見に行ってみました。
うり姫とあまのじゃくの男という話でした。山ノ内町固有の民話なのかと思って調べてみたところ、日本全国に分布している民話だそうです。バリエーションもいろいろあるようなのですが、東日本のものは暴力描写を含む傾向があるという話をネットで見ました。
看板の裏には木が植わっていますが、物語中に出てくるカヤノキではなく、松の木のようでした。周辺に特に何か関係のあるものもないのに、なぜ国道沿いにぽつんと民話の看板があるのかが少々気になるスポットでした。