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JR東日本のえきねっとQチケサービスが東京都区内にも拡大

JR東日本が展開しているQR乗車券サービスのえきねっとQチケがエリアを拡大し、2025年の10月からは郡山以南の東北新幹線沿線と東京都区内でも利用できるようになるそうです。

「えきねっとQチケ」サービスエリア拡大 東北エリアから首都圏へのご利用が便利になります![PDF/948KB]

[JR東日本Webサイト]

えきねっとQチケは昨年福島県に出かけたときに利用しましたが利用体験はなかなかいいものでした。QRコード読み取りということで反応速度面がNFCと比べてどうかなと思っていたのですが、特に違和感なく利用できました。チケットの購入もえきねっとチケットレスアプリでSuica特急券と同じような要領で可能なので便利に感じました。

JR東日本としては自社エリア全域にえきねっとQチケを展開することを計画しているそうで、今回のプレスリリースによれば2026年度下期には上信越エリアにも拡大、2026年度末をもって自社エリア全域で利用可能になる見込みということです。

今年の3月にSuica対応した長野駅の自動改札機もQRコードが読み取れる準備はされている様子だったので、長野県内でもQR乗車券が使えるようになるのが楽しみです。

井上の枕状溶岩

須坂市の井上という場所に珍しい枕状溶岩を陸上で観察できる場所があります。

井上という地名はここに住んでいた豪族井上氏に由来するものだそうです。溶岩が観察できる場所もその名も井上山という山の麓にあります。

幹線道路に近いのでアクセスは簡単です。
井上山の頂上には井上城趾という城郭もあったそうです。

枕状溶岩というのは海底火山が噴火した際に溶岩が地中から直接海水内に突出し、海水で急冷された結果として文字通り枕のような形状で固まったもののことをいいます。

こういった感じのものです。草が茂っているので少々分かりにくいですが、俵状の石が積み重なっているように見えます。溶岩が出てきたそばから固まっていくので、ある程度の規則性のある形状になっていることが多いようです。

今でこそこの付近は標高350mほどありますが、2千万年前は海中だったということです。スケールの大きな地球の変動を実感できる貴重なスポットです。

しなの鉄道三才駅に無人売店がオープン

しなの鉄道の三才駅に珍しい完全無人の売店がオープンしたという情報を入手しました。

【三才駅】オールセルフ型無人店舗「NewDays KIOSK」がオープンします

[しなの鉄道Webサイト]

売店の運営主体はJR東日本クロスステーションで、このことから屋号もNewDays KIOSKとなっているようです。店舗のイメージ写真を見ると店舗スペースが壁で仕切られているわけではなく、券売機の前にセルフレジ端末と商品棚をそのまま設置したような形態になっているようです。

店舗の形態はなかなかユニークなように思いますが、三才駅の場合は券売機前がそのまま待合室のような感じになっているので壁などがなくてもそれほど問題はないのかもしれません。

完全無人なだけあって営業時間が非常に長く、5:30-23:30となっています。三才駅は駅前にコンビニなどもないのでちょっとしたものがいつでも買えるのは便利そうに思えます。

限られたスペースでも設置でき、スタッフが常駐しなくても良いというのは地方の駅にとっては結構メリットがありそうな形態に思えます。実際に店舗がどんな感じなのかそのうち利用してみたいものです。

谷口醸造 万里風味

時々紹介している長野のご当地食品シリーズです。今回は飯田市の谷口醸造で製造されている万里風味というザーサイをベースにした漬物商品です。

非常にいい品だと思うのですが製造元の谷口醸造は2025年の6月末で漬け物の製造をやめてしまうそうです。

ただ、このエントリを書いている6月24日時点ではまだ市場に流通している万里風味はあるようですし、商品自体はとても良いものなのでご紹介だけはしておこうと思った次第です。

味付けはいわゆる中華風の味付けになっていて、香辛料やごま油の香りを感じるものです。ザーサイ以外にもキュウリと貝ひもが一緒に入っていて、万里風味単体でおつまみとして成立するようになっています。

味付けが非常に絶妙で、そのまま食べてもよし、炒め物やおかゆに加えてもよしという便利な商品です。流通量限りで終売となってしまうと思われるので残念です。

市町トンネル

小諸駅の近くにある市町トンネルを見に行きました。このトンネルは元々信越本線の鉄道トンネルで、鉄道が通らなくなった後も道路用のトンネルとして利用されていたそうです。老朽化のためなのかつい最近通行できなくなってしまったそうです。

こちらは小諸方の坑口です。電源は切られていますが、道路トンネル時代は上の信号機で通行を制御していたようです。単線トンネルだと思われるので中で自動車同士のすれ違いはできなかったのだと思います。

写真左上に写っているのが現在のしなの鉄道の線路です。

こちらは上田方の坑口です。

よく見たら高さ制限のための柵は廃レールで作られていました。UNION 1922と読み取れます。

トンネルを出た後の線路跡は道路に転用されていますが、それほど長さがあるわけではないようでした。一応現在の線路と合流する手前まで見に行ってみました。

トンネルの竣工がいつ頃なのかは分かりませんが、せっかくの鉄道トンネル遺構なのに通行止めになってしまっているのが少々もったいなく感じます。同じ信越本線の旧戸草トンネルのように通ってみたいものです。

カナモト食品 しそキムチ

珍しい地元産原料を使用したキムチを見つけました。

製造元は東御市にあるカナモト食品という会社で、この製品以外にもノーマル版であるこだわりキムチと辛い版である辛キムチを作っているそうです。この製品はしその風味がついているバージョンとなっています。

原料の白菜は蓼科山山麓の長者原にある自社農場で生産されたものを使用し、唐辛子は韓国から直輸入したものを使用というこだわりのレシピで製造しているということです。

しそキムチというものを食べたことがなかったのでどういう味なのか想像がつきませんでしたが、割と味は薄めでサクサク食べられる感じのキムチでした。

しそは細かく刻んだものがたくさん入っています。

しそに関しては細かく刻まれたものが結構たくさん入っており、しっかり目にしその風味が感じられるものでした。辛さは控えめでしその風味を主役に据えた印象を受けました。

なんとなく物珍しさでしそキムチを選択してしまいましたが、おいしかったのでノーマル版の方も気になります。また見かけたら購入してみたいと思います。

2026年春以降に大糸線の信濃大町駅と白馬駅でSuicaが利用可能に

2025年3月に長野県内でSuicaが使える駅が増え、大糸線では北松本-穂高駅間が新たにSuicaエリアに加わりました。

来年春予定ということですが、大糸線の信濃大町駅と白馬駅でもSuicaが利用できるようになるそうです。

大糸線における Suica ご利用駅の追加について

[JR東日本Webサイト] ※PDFのニュースリリースが開きます

この2駅は特に観光需要が多い駅ということでスポット的にSuicaを利用可能にするそうです。

首都圏からこれらの駅に鉄道でアクセスする場合は松本まで特急あずさで来て、そこから大糸線に乗り換える経路を採用することになると思います。

特急あずさのきっぷはえきねっとチケットレスが使えるので、乗車券と特急券はSuicaに紐付けて購入することが多いと思います。信濃大町や白馬でSuicaが利用可能になると、松本からの乗り越し分がそのままSuicaで決済できて便利そうです。

交通系ICのエリアは基本的に面的に拡大するものとばかり思っていたので、この発表は意外に感じました。

アルピコ交通128系統篠ノ井新町線のバス停(赤田酒屋前)

先日乗り合いタクシーに転換されることが決まったアルピコ交通128系統篠ノ井新町線のルートを一部自転車で走ってみました。バス路線の設定された道は今までもよく走っていましたが、バスと遭遇することがなかったのでバス路線の存在に気がつきませんでした。

改めて沿道に注意して走ってみると確かにバス停もあることが確認できました。

こんな感じで道路から少し離れたところに看板がありました。

サンプルとして赤田酒屋前バス停に立ち寄りました。バス停の名前は酒屋前となっていますが、現在は酒屋やあるいは元々酒屋だったと思われる建物は見受けられません。どうしてこの名前になったのか少々気になります。

停留所の看板は大分痛んでしまっていますが、バスの迂回運行に関する新しめのお知らせが掲示されていました。

運行本数はどちらの方向とも1日に4本となっています。

長野電鉄旧松代駅の駅舎が2025年度中に解体予定

先日長野市周辺の路線バス再編のことを調べている時に長野市庁記者会見の記録を閲覧しましたが、バス路線の再編とは別に記者からの質問として長野電鉄の旧松代駅駅舎の解体に関する話題が出ていました。

令和7年5月13日定例記者会見

[長野市ホームページ]

旧松代駅は長野電鉄の屋代線の駅で、2012年に屋代線は廃線になったものの駅舎はそのまま休憩所のような形で利用されています。私も過去に数回訪問したことがあります。

線路などは撤去されていますが、プラットホームが残っているので駅らしい雰囲気は健在です。

先日の記者会見の記録によれば、「2021年に地元の住民自治協議会から解体の要望があり、2025年度中に解体になる予定」という話でした。一方で貴重な建造物として解体に反対している方もいて、そういった中で記者からの質問があったもののようです。

築100年以上が経過しているので、大きな地震があった時のことなどを考えると確かに解体もやむなしかという感じはします。ただそのまま解体してしまうのも惜しいので、それこそLiDARでスキャンして仮想的に保存する等、何かしら折衷案のようなものが考えられないかとも思います。

奥裾花渓谷 林道大川線土砂災害のため通行止め(2025年5月)

鬼無里にある奥裾花自然園に向かう唯一の道路である林道大川線で土砂災害があり、奥裾花自然園に到達できなくなってしまったようです。

【当面休園】奥裾花自然園に通ずる道路の崩落について

[鬼無里観光振興会]

これに伴って奥裾花自然園も当面休園ということです。ちょうど名物の水芭蕉が見頃の時期なので、このタイミングで集客できなくなるのは結構な痛手なのではないかと思います。

私も近いうちに奥裾花自然園の観光駐車場まで自転車で行ってみようかと思っていたところでしたが、当面見合わせという形になりそうです。

そもそもこの林道大川線は土砂災害が多く、何もなくても毎年7月初旬から9月末まで道路メンテナンスのために通行止めになっています。今回は本当にタイミングが悪い災害になってしまいました。