長野県」カテゴリーアーカイブ

谷口醸造 万里風味

時々紹介している長野のご当地食品シリーズです。今回は飯田市の谷口醸造で製造されている万里風味というザーサイをベースにした漬物商品です。

非常にいい品だと思うのですが製造元の谷口醸造は2025年の6月末で漬け物の製造をやめてしまうそうです。

ただ、このエントリを書いている6月24日時点ではまだ市場に流通している万里風味はあるようですし、商品自体はとても良いものなのでご紹介だけはしておこうと思った次第です。

味付けはいわゆる中華風の味付けになっていて、香辛料やごま油の香りを感じるものです。ザーサイ以外にもキュウリと貝ひもが一緒に入っていて、万里風味単体でおつまみとして成立するようになっています。

味付けが非常に絶妙で、そのまま食べてもよし、炒め物やおかゆに加えてもよしという便利な商品です。流通量限りで終売となってしまうと思われるので残念です。

市町トンネル

小諸駅の近くにある市町トンネルを見に行きました。このトンネルは元々信越本線の鉄道トンネルで、鉄道が通らなくなった後も道路用のトンネルとして利用されていたそうです。老朽化のためなのかつい最近通行できなくなってしまったそうです。

こちらは小諸方の坑口です。電源は切られていますが、道路トンネル時代は上の信号機で通行を制御していたようです。単線トンネルだと思われるので中で自動車同士のすれ違いはできなかったのだと思います。

写真左上に写っているのが現在のしなの鉄道の線路です。

こちらは上田方の坑口です。

よく見たら高さ制限のための柵は廃レールで作られていました。UNION 1922と読み取れます。

トンネルを出た後の線路跡は道路に転用されていますが、それほど長さがあるわけではないようでした。一応現在の線路と合流する手前まで見に行ってみました。

トンネルの竣工がいつ頃なのかは分かりませんが、せっかくの鉄道トンネル遺構なのに通行止めになってしまっているのが少々もったいなく感じます。同じ信越本線の旧戸草トンネルのように通ってみたいものです。

カナモト食品 しそキムチ

珍しい地元産原料を使用したキムチを見つけました。

製造元は東御市にあるカナモト食品という会社で、この製品以外にもノーマル版であるこだわりキムチと辛い版である辛キムチを作っているそうです。この製品はしその風味がついているバージョンとなっています。

原料の白菜は蓼科山山麓の長者原にある自社農場で生産されたものを使用し、唐辛子は韓国から直輸入したものを使用というこだわりのレシピで製造しているということです。

しそキムチというものを食べたことがなかったのでどういう味なのか想像がつきませんでしたが、割と味は薄めでサクサク食べられる感じのキムチでした。

しそは細かく刻んだものがたくさん入っています。

しそに関しては細かく刻まれたものが結構たくさん入っており、しっかり目にしその風味が感じられるものでした。辛さは控えめでしその風味を主役に据えた印象を受けました。

なんとなく物珍しさでしそキムチを選択してしまいましたが、おいしかったのでノーマル版の方も気になります。また見かけたら購入してみたいと思います。

2026年春以降に大糸線の信濃大町駅と白馬駅でSuicaが利用可能に

2025年3月に長野県内でSuicaが使える駅が増え、大糸線では北松本-穂高駅間が新たにSuicaエリアに加わりました。

来年春予定ということですが、大糸線の信濃大町駅と白馬駅でもSuicaが利用できるようになるそうです。

大糸線における Suica ご利用駅の追加について

[JR東日本Webサイト] ※PDFのニュースリリースが開きます

この2駅は特に観光需要が多い駅ということでスポット的にSuicaを利用可能にするそうです。

首都圏からこれらの駅に鉄道でアクセスする場合は松本まで特急あずさで来て、そこから大糸線に乗り換える経路を採用することになると思います。

特急あずさのきっぷはえきねっとチケットレスが使えるので、乗車券と特急券はSuicaに紐付けて購入することが多いと思います。信濃大町や白馬でSuicaが利用可能になると、松本からの乗り越し分がそのままSuicaで決済できて便利そうです。

交通系ICのエリアは基本的に面的に拡大するものとばかり思っていたので、この発表は意外に感じました。

アルピコ交通128系統篠ノ井新町線のバス停(赤田酒屋前)

先日乗り合いタクシーに転換されることが決まったアルピコ交通128系統篠ノ井新町線のルートを一部自転車で走ってみました。バス路線の設定された道は今までもよく走っていましたが、バスと遭遇することがなかったのでバス路線の存在に気がつきませんでした。

改めて沿道に注意して走ってみると確かにバス停もあることが確認できました。

こんな感じで道路から少し離れたところに看板がありました。

サンプルとして赤田酒屋前バス停に立ち寄りました。バス停の名前は酒屋前となっていますが、現在は酒屋やあるいは元々酒屋だったと思われる建物は見受けられません。どうしてこの名前になったのか少々気になります。

停留所の看板は大分痛んでしまっていますが、バスの迂回運行に関する新しめのお知らせが掲示されていました。

運行本数はどちらの方向とも1日に4本となっています。

長野電鉄旧松代駅の駅舎が2025年度中に解体予定

先日長野市周辺の路線バス再編のことを調べている時に長野市庁記者会見の記録を閲覧しましたが、バス路線の再編とは別に記者からの質問として長野電鉄の旧松代駅駅舎の解体に関する話題が出ていました。

令和7年5月13日定例記者会見

[長野市ホームページ]

旧松代駅は長野電鉄の屋代線の駅で、2012年に屋代線は廃線になったものの駅舎はそのまま休憩所のような形で利用されています。私も過去に数回訪問したことがあります。

線路などは撤去されていますが、プラットホームが残っているので駅らしい雰囲気は健在です。

先日の記者会見の記録によれば、「2021年に地元の住民自治協議会から解体の要望があり、2025年度中に解体になる予定」という話でした。一方で貴重な建造物として解体に反対している方もいて、そういった中で記者からの質問があったもののようです。

築100年以上が経過しているので、大きな地震があった時のことなどを考えると確かに解体もやむなしかという感じはします。ただそのまま解体してしまうのも惜しいので、それこそLiDARでスキャンして仮想的に保存する等、何かしら折衷案のようなものが考えられないかとも思います。

奥裾花渓谷 林道大川線土砂災害のため通行止め(2025年5月)

鬼無里にある奥裾花自然園に向かう唯一の道路である林道大川線で土砂災害があり、奥裾花自然園に到達できなくなってしまったようです。

【当面休園】奥裾花自然園に通ずる道路の崩落について

[鬼無里観光振興会]

これに伴って奥裾花自然園も当面休園ということです。ちょうど名物の水芭蕉が見頃の時期なので、このタイミングで集客できなくなるのは結構な痛手なのではないかと思います。

私も近いうちに奥裾花自然園の観光駐車場まで自転車で行ってみようかと思っていたところでしたが、当面見合わせという形になりそうです。

そもそもこの林道大川線は土砂災害が多く、何もなくても毎年7月初旬から9月末まで道路メンテナンスのために通行止めになっています。今回は本当にタイミングが悪い災害になってしまいました。

長野市周辺の廃止予定バス路線の対応

よく自転車で走行している長野市西部を運行している路線バスが廃止になる見込みということで最近話題になっていました。5月13日の長野市長定例記者会見にこの件に関する資料が掲載されていました。

令和7年5月13日定例記者会見

[長野市ホームページ]

対象になっていた6路線いずれも完全に公共交通として廃止されるわけではなく、3路線は乗り合いタクシーに、残り3路線は市営バスとしてのバス運行を継続することになったそうです。よく自転車で併走している路線についてそれぞれ以下の通りになっていました。

アルピコ交通73系統県道戸隠線

県道戸隠線は県道70号を使って長野市街から戸隠方面に山を登っていく路線です。県道70号は普通車でもなかなか走行が大変そうな狭あい路線ですが、現状は中型バスでの運行となっておりバスが好きな方には結構楽しい路線なのではないかと思います。

こちらは乗り合いタクシーとして整備されるそうです。

アルピコ交通74系統鬼無里線

国道406号で長野駅から鬼無里へ向かう路線です。こちらは市営バスに転換し、車両は中型バスからマイクロバスに切り替えになるということです。ルートには若干変更があり、西組バイパスの部分で路線バスは旧道を走行していますが、市営バス転換後はバイパスを通行することになり、旧道区間についてはオンデマンドで停車になるということです。

アルピコ交通27系統高府線

県道31号で小川村の高府に向かうルートです。こちらは市営バスに転換し、中型バスでの運行を見込んでいるということです。バスは小川村との共同運行になるということです。

アルピコ交通26系統新町大原橋線

国道19号で信州新町方面に向かうルートです。終点は信州新町を過ぎて大原橋というバス停となっています。途中に犀峡高校があるため、通学路線としては重要度が高そうな路線です。市営バスに転換し、中型バスでの運行になるということです。

アルピコ交通128系統篠ノ井新町線

今回資料を読んでいて初めて知ったのがこちらの路線です。ルートとしてはJR篠ノ井駅から県道70号で山を登り、頂上に広がる信更町というエリアを経由して信州新町方面に降りていくという路線です。

バス路線があるという認識がありませんでしたがそれもそのはずで、こちらの路線は現在平日のみ運行のダイヤになっています。しかも1日4往復と本数も少ないので、私が自転車で通っている時にはすれ違う機会がなかったようです。

こちらの路線は乗り合いタクシーに転換し、後に信更町エリアについてはAIデマンドタクシーにアップデートを行うということでした。AIデマンドタクシーは松本周辺でも運用されていたようでしたし、地方の公共交通においては採用例が増えてきているように感じます。

とりあえず事業者側で廃止したいとされていた路線いずれについても完全に廃止とはならず、代替交通になったのは喜ばしいことかと思います。県内では今後もこのような話題はいろいろ出てくると思われるので、何か情報がないかウォッチしておきたいところです。

小林農園 葉わさび風味漬

長野県らしい(?)瓶詰めの商品を見かけたので入手してみました。

刻んだ葉わさびを味付けしたものです。風味漬ということなのでお漬物のような味を想像していましたが、実際に食べてみるとそこまで塩気が強いわけではなく、割とあっさりした感じでした。辛みもそこまでではなく、わさびが苦手な人でも平気なレベルだと思います。小鉢などに盛って口直しにするとなかなか良さそうに思います。

製造元は千曲市の小林農園となっています。

原料の葉わさびが国産なのが珍しく感じましたが、そもそも葉わさびは本わさびの葉なので国産比率が高いものなのかもしれません。

長野飛行場跡のモニュメント

長野市内にかつて存在した長野飛行場のモニュメントがあるという情報を入手したので見に行ってみました。以前滑走路跡の道路を見に行きましたが、モニュメントは滑走路からは少し離れた場所にあります。

おそらく当時の銘板を加工して作成されたと思われる石碑があります。銘板のフォントがクラシックな印象です。

飛行場の歴史を紹介するオブジェがありました。

少々気になるのは飛行場の銘板の上に2文字分削り取られたと思われる痕跡があることです。

当時の写真が何らかの方法で見られないか探してみましたが、この銘板が写っている写真は見つけられませんでした。

可能性があるとすると以下の3つではないかと思います。

  • 長野市営の飛行場だったことによる”市営”
  • 飛行場の敷地が献納されたことによる”愛国”
  • 陸軍が使用していた時期もあることから”陸軍”

長野飛行場は敷地が献納されたことにより開業しており、こういった飛行場は”愛国飛行場”と呼ばれていたそうです。同様の飛行場は日本各地にいくつかあったということです。

戦後も改めて市営飛行場として運営されていたらしいので市営の文字が削られた可能性は相対的には低いように思います。そうなると下2つのうちどちらかになるのですが、実際どうだったのか気になります。至近距離で観察してみても、元々どんな文字だったのかを読み取ることはできませんでした。