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Radeon Image SharpeningをYoutubeで試す

RadeonにはRadeon Image Sharpeningという画像の明瞭度を高める技術が以前から実装されています。これは当初ゲーム内の画像をシャープに見せる目的で実装されていたのですが、2022年にWeb動画にも適用が可能になりました。RX5000シリーズ以降が必要なので長らく我が家では実行できませんでしたが、今は問題なく設定できます。

設定手順

AMD Software:Adrenalin Editionでゲーム→グラフィックスと選択し、Radeon Image Sharpeningを有効にします。

その後、ブラウザの試験的設定にアクセスします。ブラウザごとに違いますが、Chromeの場合はchrome://flagsをアドレスバーに入力、Edgeの場合はedge://flagsになります。

設定画面が開いたら、”Media Foundation for Clear”をEnabledにしてブラウザを再起動すれば設定完了です。

実験

実際にYoutubeの動画がどの程度明瞭になるのか自分の投稿した動画で調べてみました。デフォルトの強度50で明瞭化してみました。

画像をそれぞれ別のタブで開いて行き来してみると、確かに若干ではありますが差異があるように感じます。

分かりやすい道路案内標識を拡大してみました。

RIS無効
RIS有効

確かに下のRIS有効の方がエッジの部分が多少明瞭になっている感じがします。実写の風景では効果があるようです。

色々と動画を見てみましたが、ゲームのプレイ動画などは内容にもよりけりですが輪郭がくどい描写になってしまって今ひとつでした。現実世界を撮影した動画だと結構メリットのありそうな機能です。

AMD Software 24.6.1がリリース

バージョン24.6.1がリリースとなっています。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.6.1 Release Notes

[AMD.com]

今回のバージョンではThe First DescendantとOnce Humanが新規サポートタイトルとして加わりました。また、HYPE-Tuneプロファイルには龍が如く8を始め複数のゲームタイトルが追加されています。

当初リリース時にCounter-Strike2内で使うとBANされていたというAnti-Lag2は正式にCounter-Strike2内で利用できるようになったとのことです。

また、OSサポートの対象として新たにWindows11 24H2が追加されています。24H2の詳しい情報はまだ明らかになっていないという認識ですが、こういったハードウェアのドライバが対応を始めたところをみるに、リリースが近そうな感じもします。

Ryzen 5800Xを低電力運用する

気温が高くなってきたので最近流行っているというCPUの低電力運用を試験してみています。

設定にはWindows上で動作するRyzen Masterを使用します。Ryzen Master上で”ECO-Mode”に設定するだけなのでとても簡単です。これを設定することで105W動作のCPUであれば65WCPUとしての動作になるということです。

ちょっと注意が必要なのはUEFIの設定によってはECO-Modeが選択できないことがあることです。私のPCで使っているASUSのROG Strix X570-F Gamingでは”詳細”→”AMD Overclocking”→“AMD Overclocking”→“ECO Mode”と選択して、ECO ModeをEnableにすれば選択可能になりました。

このUEFIの設定に関してはマザーボードのメーカーごとに設定する項目や表示名が微妙に違うようです。

まだ1週間くらいしか動かしていませんが、確かに低クロックで動いているようですし、特に高負荷時はかなりセーブして動作をしているようです。夏限定で低電力運用してみてもいいかなと思っています。

AMD at COMPUTEX 2024をゆっくり見る

ニュース記事で内容をチェックしたのみだったのでAMDの基調講演の動画をゆっくり見ました。

英語の聞き取りは全くと言っていいほどできないのですが、リサ・スーCEOは割と聞きやすくしゃべってくれるのでいつも助かっています。

全体を改めてみてみると第3世代Ryzen AIプロセッサの説明に長い時間が割かれているように感じました。パートナーの登壇も中身はほとんどRyzen AI搭載のモバイルPCの話だったので、この分野への注力のほどがうかがえます。

AM4製品もまだ投入されるとのことなのでAMDのプレスリリース資料も含めてチェックしてみました。

AMD Unveils Next-Gen “Zen 5” Ryzen Processors to Power Advanced AI Experiences

[amd.com]

7月に発売されるのは5800XTと5900XTで、それぞれ既存の5800Xと5900Xとスペック上は変わらないように見えます。AM4プラットフォーム用の新品CPUは特にハイエンド付近の製品が出回らなくなってしまったので、ここで新製品扱いでハイエンド付近のラインナップを投入してアップグレード需要を獲得したいという意図があるように思えます。

Ryzen9000シリーズが発表

開催中のCOMPUTEX TAIPEI 2024で、新型Ryzenの発表があったそうです。

AMD、Zen 5採用で16%性能向上の「Ryzen 9000」

[PC Watch]

コア部分はアップデートされてZen5コアとなり、ソケットはAM5が引き続いて採用されるとのことです。まだ詳細については詳しく発表されていないようですが、Zen5コアはZen4コア比で最大16%の性能向上が見込めるとのことです。

7月にも発売ということなので、詳しい情報は今後アップデートされてくるものと思われます。

もう1つ興味深い情報として、ソケットのライフサイクル的な資料が発表されているようです。AMDプラットフォームはAM3くらいから非常に息が長く、マザーボードさえ故障しなければ同じプラットフォームがかなり長い期間運用できるようになっています。

今回の資料を見るとAM4は2025年まで製品を提供、AM5については2027年、場合によってはそれ以上の期間が設定されているように読み取れます。

私のPCも2021年以来X570搭載のAM4マザーボードですが、使おうと思えばCPUの載せ替えなどもしつつまだまだ使えるようです。Zen5は気になるのですが、現在のプラットフォームも少々もったいないので長期運用するのもありかなと思っています。

AMD Software 24.5.1がリリース

複数の新規ゲームタイトルに対応したバージョン24.5.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.5.1 Release Notes

[amd.com]

今回のアップデートでは

  • Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT
  • Senua’s Saga: Hellblade II
  • F1 24

の3タイトルが新たにサポート対象になっています。特にGhost of Tsushima DIRECTOR’S CUTについてはサポート対象になると同時にHYPR-RX対応も完了しているので、なかなか力が入っている印象です。

今回のバージョンで新たにHYPR-RX対応したゲームタイトルとしてはStarfieldやThe Last of Us Part Iなどが挙がっています。

ゲーム中にディスプレイがブラックアウトする問題

最近ゲーム中(主にDiablo4)に一時的にディスプレイが真っ暗になり、1秒少々で復帰するという現象が発生するようになってしまいました。一時的なものとは言えゲーム中に発生すると結構ストレスです。

PCの構成は以下の通りです。

CPURyzen 5800X
メモリG.SKILL F4-3200C16D-16GTZN(16GB)
マザーボードASUS ROG STRIX X-570-F
ビデオカードASUS ROG STRIX RX7600
ストレージWestern Digital WDS500G3X0C(500GB)
OSWindows11 Home

直近でドライバのバージョンが上がっていたのでバージョンをロールバックしようかとも思いましたが、設定をあれこれ調整している間にリフレッシュレートを144Hzから120Hzにすると動作が安定することが分かりました。

何となくドライバのバージョン由来のような感じがするので、新ドライバが出るまでは120Hz設定で運用したいと思います。

AMD Software 24.4.1がリリース

4/25付けでバージョン24.4.1がリリースされました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.4.1 Release Notes

[amd.com]

新規サポートタイトルとしてManor Lordsが追加されています。また、パフォーマンスに改善のあったタイトルとしてHELLDIVERS2が挙がっています。

修正された問題では特定のゲームタイトルとRX6000系の組み合わせでのトラブルが多く見受けられます。通常不具合が多いのはより新しい製品群のことが多いですが、6000系が多いのは珍しく感じます。

ちょっと変わった修正点としては”Microsoft Teamsで画面共有時にアプリケーションがクラッシュする問題”というものがあります。VGAという性質上、トラブルが発生するのはゲームアプリケーションであることが多いものですが、珍しくオフィス系のアプリケーションでの不具合があったようです。

AMD Software 24.3.1がリリース

バージョン24.3.1がリリースとなりました。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.3.1 Release Notes

[amd.com]

今回のバージョンでは新たにDragon’s Dogma 2・Horizon Forbidden West Complete Edition・Outpost: Infinity Siegeの3タイトルを新たにサポートしています。

また、HYPR-Tuneのサポートタイトルも追加されました。HYPR-TuneサポートのタイトルでHYPR-RXプロファイルを適用すると、パフォーマンスの最適化が自動的に行えるということだそうです。ディアブロ4がサポート対象になったので個人的にはうれしく思います。

不具合修正も色々と入っていますが、AFMFを利用している際に細かいカクつきが発生していた問題が修正されたとの記述があります。AFMFも出たばかりの技術ではあるので、不具合を感じている場合はドライバのアップデートをしてみる価値ありだと思います。

AMD Software 24.2.1がリリース

バージョン24.2.1がリリースされています。今回のバージョンは不具合修正を中心としたもののようです。

AMD Software: Adrenalin Edition 24.2.1 Release Notes

[amd.com]

今回新規にサポート開始されたタイトルはSkull and BonesとNightingaleの2つです。そのほかのほとんどの変更点は修正された不具合と既知の不具合の項目になっています。

見ていくと特に気になるのは「様々なゲームでのカクつきを改善した」というのものです。例としてBattleField2042やOverwatch2が挙げられています。私の環境でも先日のドライバ更新以降ディアブロ4で時折引っかかりを感じることが増えて気になっていました。AFMFの副作用かとも思いましたが、ドライバの不具合の可能性があるのであれば更新して様子を見たいところです。

個別のゲームタイトルではHELLDIVERS2に関する記載が多く感じます。修正された不具合もありますが、既知の不具合も残っています。現状あまりRadeonとの組み合わせが良くないタイトルなのかもしれません。

また、ドライバアップデート時にゲームの動作プロファイルがHYPR-RX Ecoになる場合があるようです。この場合はプロファイルの再設定をする必要があるとのことです。