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Radeon Software17.2.1がリリース

500MB近くある巨大なパッケージです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 17.2.1 Release Notes

[AMD.com]

目玉はFor HonorとSniper Elite4のパフォーマンス向上となっています。ちなみに3/6付けでオプショナルながら17.3.1もリリースされており、こちらはTom Clancy’s Ghost Recon Wildlandsのパフォーマンス向上が含まれているそうです。当該タイトルをお持ちの方は試す価値ありと思います。

Ryzenの下位ラインナップ

なかなか派手なデビューを飾ったRyzenですが、ミドルレンジ~ローレンジの製品も控えているそうです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが新CPU「Ryzen 7」を発売。続けて「Ryzen 5」と「Ryzen 3」も投入へ

[PC Watch]

AMDからは既にミドルレンジに当たるRyzen5の仕様が一部明らかにされており、1600Xが6コア12スレッドで3.6GHz、1500Xが4コア8スレッドで3.5GHzとのことです。

面白いのは今明らかになっているRyzen5の製品はいずれも”X”付きの型番になっていることです。上記記事の最後に掲載されているスライドに型番の解説が書いてありますが、Xのついている製品はハイパフォーマンス志向で、XFR(冷却状況を判定して自動でオーバークロックする機能)に対応しています。ミドルレンジでもOCを楽しめる製品になっているようです。

まだ詳細は明らかになっていませんが、APU製品になると予想されているRyzen3も興味深い立ち位置です。中~上位製品がCPUなので、APU製品にもX付きのモデルがあると楽しそうだと思います。

Ryzen発売開始

発売日は本日3月3日ということで、秋葉原の一部店舗では深夜販売なども行われたそうです。

さっそくベンチマーク記事が掲載されています。

AMD「Ryzen 7 1800X」はIntelの牙城を崩せるか?~各種ベンチマークを実施

[PC Watch]

CPU本体の写真も掲載されていますが、ヒートスプレッダ中央に大きくロゴが印字されており、この辺だけでもちょっと変わったな、という印象を受けます。

性能については対応する命令セットの影響で得意不得意があるようですが、記事中で比較対象となっている、同じ8コア16スレッドのCore i7-5960Xとはほぼ拮抗~やや下回るくらいのスコアを出しています。

Ryzen 7 1800Xはハイエンド製品なので高価ではありますが、それでもCore i7-5960Xといい勝負というのは正直驚きです。

恐らく直接的に競合するのは価格面でCore i7-7700Kあたりではないかと思うので、価格がもうちょっとこなれてくれると良いと思います。

 

EKWBのSocket AM4用パーツ

Ryzenの情報も出てきたところで、水冷用の部品のことも調べてみました。

おなじみのEK WaterblocksがAM4用の製品を用意する見込み、という情報が伝わっていますが、現時点ではCPU用ウォーターブロックのマウンティングパーツが販売されているようです。

CPU用ウォーターブロックの現行製品であるSupremacy EVO系であれば、別途

  • Mounting plate Supremacy AMD – Nickel(マウンティングプレート)
  • EK-Supremacy EVO Backplate(上記パーツに対応するバックプレート)

を組み合わせることでAM4用として使えるようです。Supremacy EVOのマニュアルには既にAM4用のインストール手順も記載されているので安心です。ただし、Supremacy EVO系のうち、Intel専用とされているものにはこれらのオプションパーツは使えないようです。

EKと言えば最近はMonoblockと称する、1部品でCPUと周辺のMOSFETを冷却するパーツをリリースしています。シェアの都合でAMD系製品に対応したものはないのですが、Monoblock製品のリリースも期待したいです。

ただ、マザーボードのMOSFETを水冷化してしまうと、マザーボード乗り換えのハードルが高くなる上に、ウォーターブロックによって選べるマザーボードが限定されてしまうので悩みどころです。水冷化したいという理由だけでハイエンドマザーを選ぶのは厳しいので、今回はCPUのみかと思っています。

 

 

ASRockのRyzen用マザーボード

マザーボードベンダ各社からRyzen用マザーボードの情報が出始めていますが、ASRockの製品は参考価格の情報も出ています。

ASRock、ソケットAM4搭載のRyzen対応マザー8製品

[PC Watch]

上位製品はさすがに高価ですが、自分の用途からするとRGB-LEDやWi-Fiアンテナなどは豪華すぎる機能という感じがするので、そこそこのものでも満足できそうです。

ただ、下位製品になるとUSB3.1がついていない場合がありそうなので、USB3.1の有無はちょっとこだわって選びたいと思っています。

Ryzenファミリは3/2に発売開始

いよいよRyzenが発売開始になるそうです。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代CPU「Ryzen 7」ファミリを3月2日から発売

[PC Watch]

ラインナップもあわせて発表されており、Ryzen 7 1800X、1700X、1700の3種類となっています。

性能は最上位の1800Xでi7 6900Kと同等程度という発表になっていますが、まだ詳しいことは分かりません。

価格は1800Xで日本円にして59,800円となっています。1700でも38,800円とのことなので、何となく今までのAMDのCPUに慣れてきた身からするとちょっと高く感じます。ただ、これでも同等の競合製品比で安価に設定されているのが訴求ポイントになっているようです。単純に自作パーツ全般の価格帯がここ数年高くなっているということだと思います。

最近のAMDのCPUは「安いけど悪くはない」という感じの立ち位置でしたが、Ryzenファミリの登場で「安いのにまあまあ良い」くらいの立ち位置につけられるでしょうか。我が家の環境では水冷プラットフォームの都合もあってすぐには乗り換えられなさそうですが、楽しみになってきました。

Radeon Software 16.12.2がリリース

クリスマス商戦に対応したリリースも一段落して、今回はバグフィックスが中心という感じです。

Radeon Software Crimson ReLive Edition 16.12.2 Release Notes

[amd.com]

一番最初に挙げられているのはFreesyncのパフォーマンス改善です。

セカンダリディスプレイで動画などを再生しながら、プライマリディスプレイでフルスクリーンのゲームをするとパフォーマンスが低下する場合があります。問題が起きた時の解決策としてはどちらかの画面のアプリケーションを全て最小化することです。

といった感じの内容だと思うのですが、まず動画を見ながらフルスクリーンのゲームという状況があまりないような気がします。それはともかくとして、一応”修正した問題”として上記の内容が挙がっているので、今までは対処のしようがなかったところ、16.12.2を入れてこの方法を試せば回避できるようにはなった、というところなのでしょうか。

その他、

一部のWi-fiアダプタでpingが悪化する問題を修正しました

という内容もあります。一見GPUがネットワークに影響を及ぼすとは思えないのですが、こういうこともあるようです。ドライバは最新にしておいたに越したことはなさそうです。

Ryzen用マザーボードの写真

PC WatchさんにCESで展示されていたRyzen対応マザーボードの写真が掲載されていました。

AMD、Ryzen対応チップセット搭載マザーボードを展示

[PC Watch]

ここのところAM3+用のCPUが出ていない関係で、AMD系のマザーボードは種類が少なくて寂しかったのですが、これだけラインナップが揃うとワクワク感があります。

最近のIntel系のハイエンドマザーボードは、製品によってはVGAに匹敵するほど高額ですが、AMD系のマザーボードはどうなるでしょうか。

AMDの次世代GPUアーキテクチャの情報

またCESでの発表です。

後藤弘茂のWeekly海外ニュース

AMDが次世代GPUアーキテクチャ「Vega」の概要を明らかに

[PC Watch]

Vega: AMD’s New Graphics Architecture for Virtually Unlimited Workloads

[AMD.com]

アーキテクチャの刷新はかなり久々らしいのですが、マイナーチェンジが多かったせいかGCNもまだまだ新しいものと思っていました。当初のGCNが出てから結構時間が経っていたようです。

新しい要素が紹介されています。

  1. メモリアーキテクチャの進化
    • HBM2の採用により、小さいフットプリントで大量のメモリを扱える。外部のメモリも含めると最大512TBのアドレス空間を取り扱える。
  2. 新世代のジオメトリパイプライン
    • 複雑化したパイプライン処理により、従来型のRadeon比でクロック当たり2倍のスループットを実現。
  3. 新世代のコンピュートエンジン
    • ネイティブに8bit、16bit、32bit、64bitの演算が可能。
  4. 進化したピクセルエンジン
    • ピクセルエンジンがL2キャッシュの下に接続され、入出力のオーバーヘッドを削減。

搭載製品は2017年上半期中に出荷予定らしいですが、詳しい情報はこれからかと思います。

 

 

 

 

Ryzen用マザーボードの仕様

年明け早々に恒例のCESが開催されていますが、Ryzen絡みではチップセットとマザーボードに関する発表があったようです。

AMD、Ryzen対応のX370チップセット搭載マザーボードを公開

[PC Watch]

AMD Showcases High-Performance Ecosystem Ready for Ryzen™ Including PCs and AM4 Motherboards from Technology Partners

[AMD.com]

一番気になっていたのはストレージ周りですが、やはりM.2 SATAとNVMeそれぞれに対応しており、現代のプラットホームになっている感じを受けます。

サードパーティ製の冷却製品では、Noctuaを始めとした15メーカーが対応製品の投入を表明しており、EK Waterblocksもカスタム水冷製品を投入する予定とのことです。