AMD」カテゴリーアーカイブ

DockPortは元Lightning Bolt規格

CESのおかげで毎日AMD関連の情報が入ってきてありがたいことです。

【AMDブース編】モバイル向けRadeon R9/R7/R5 M200とMantle対応Catalyst 14.1 ~VESAが策定したDockPortの意外な正体とは
[PC Watch]

Mantle対応Catalystの話題なども興味深いですが記事最後のDockportの話題が特に面白いです。
VESAが策定したDockPortは元々AMDが提唱していたLightning Bolt規格がベースになっているんだそうです。

当blogでもチラッと触れています。
Lightning boltのデモ
[hebodj.net]

その後情報はアップデートされていなかったのでDTXのような謎の規格になってしまったのかと思いきや、なんと標準化団体に採用してもらえるという面白い展開になりました。
発表当時とはまた規格を取り巻く事情が少し変わって、超小型デスクトップの進化やドッキングベースの需要が高まりつつあるというところが大きかったんでしょうかね。

BlueStacksはKaveriに最適化

BlueStacksというのはAndoroid仮想マシンをWindows上で走らせるアプリケーションで、以前よりAMDと協業する形でAPUへの最適化に取り組んでいたように思います。
そのBlueStacksは間もなくリリースされるKaveriにもしっかり最適化されているそうです。

WindowsでAndroidアプリが使える「BlueStacks」が第4世代APUに最適化
[ITmedia]

しかしながら正直Windows上でAndroid仮想マシン動かしてどうするんだろうという疑問も持っていました。
今日次の記事を読んだ時にちょっと納得しました。

インテルとAMD、「Windows」「Android」搭載機でそれぞれ取り組み
[CNET Japan]

要は今日においてはかなり多数のユーザが日常的なタスクをAndroidデバイスで済ませているので、WindowsPCを使う場合でも日常的なタスクは使い慣れたBlueStacks上のAndroidでこなしてもらう、
そしてWindows本体は”どうしてもWindowsでないとできないタスク用”に使用する…という利用イメージがあるそうです。

わしは相変わらず何でもかんでもWindowsの入ったデスクトップPCで作業をしてしまう人なので本当にそんなこと起こり得るかな?という気もしますが、一定の説得力はある話だと思います。
液晶がマルチタッチ対応していれば意外にModernUIよりもAndroid仮想マシンの方が何かと効率がいいかもしれません。

Mantle版BF4の性能向上は45%

12月中に「1桁%ではない」との情報がもたらされていたMantle版BF4の性能向上率ですが、なんと現時点で45%なんだそうです。

AMD、Mantle版「Battlefield 4」の性能向上は45%と公表 ~「Mullins」を搭載したタブレットを新しいコンセプトデザインで紹介
[PC Watch]

1桁ではないという言い方をしていたのでこりゃ12%くらいだろうなあ…と低めに期待していましたが驚きの情報でした。
MantleについてはEAのFROSTBITE3の他、さらに2つのゲームエンジンがサポートすることが発表されたそうです。
ユーザ側としてはMantle対応ゲームがもっと出てほしいというところですが、そもそも開発側が乗ってこないと普及も難しいわけで、こうやって徐々に仲間を増やしていってほしいところですね。

タブレット向けに開発中のMullinsを搭載したコンセプト機の展示も行われているようです。
以前も似たようなコンセプトモデルがありましたが、タブレットの左右にゲームコントローラが合体したような面白い形をしています。

今回はBF4の情報でしたが、Mantleによる最適化が他のゲームエンジン・ゲームタイトルでもこのくらいに達すると「タブレットなのにこんな派手なゲームが動く」というようなユーザ体験もそう遠くはないのかもしれません。
Mantle版BF4はまだ開発中とのことなのでまずはここから期待したいところです。

CES2014でKaveriの情報が一部公開

毎年年始に開催されるCESですが、AMDからも発表があったようです。

AMD、次期APU「Kaveri」の概要と性能を公開 ~4CPU+8GPUの12演算コアを持ち、TrueAudioにも対応
[PC Watch]

CPUにSteamrollerコア4個、GPUはGCNアーキテクチャ採用のGPUを8個搭載し、トータルでの演算能力は800GFLOPSを超えるそうです。
ベンチマークはともかくとしてもGCNはもちろんのこと、Steamrollerでしっかりコアあたりの性能が向上しているのがいいニュースという印象です。

その他、TrueAudioとMantleにはそれぞれ対応しています。
意外に思ったのはPCIexpress Gen3を搭載している点です。AMD的にはKaveri1個でこれだけメリットがありますよ、という方向を訴求していくと思ったので、
ディスクリートGPUへの対応をしっかりしてくるとは思いませんでした。

HSAについてはLibreOfficeのCalcを例に挙げて8倍の性能向上があった旨が報告されています。
HSAはまだもうちょっと未来の話という印象がしますが、Calcのような実用ソフトがサンプルで出てくるとは思いませんでした。

詳細については正式発表の1/14に改めてということなので、あと1週間くらいでまたいろいろ明らかになると思います。

Catalyst13.12がリリース

しばらく細かく13.11betaなどが出ていましたが正式版の13.12が出ました。

リリースノートのようなものがあると良かったのですが探し方がよろしくないのかこのエントリを書いた時点では見つけられませんでした。

【12/20追記】
http://support.amd.com/en-us/kb-articles/Pages/AMDCatalyst13-12WINReleaseNotes.aspxにありました。
やはり目玉はR9系とR7系の新GPU対応です。
修正した不具合に「古いDX9アプリケーションの間欠的なクラッシュを修正」とあるのですがまだDX9のアプリ相手でも修正しないといけない不具合があるもんなんですね。

VGAはシリーズの刷新があったところなのでドライバのリリースは少し活発な印象を受けます。

例年ゲームの新作もクリスマスシーズンにたくさんリリースされるので年末年始はベータ含めてアップデートが頻繁な感じがしています。

デスクトップ向けAPUに新製品追加

ここに来て新製品が登場しました。

AMD、デスクトップ向けA10-6790KとA4-6300を発売
[PC Watch]

6790Kは6800Kの1個下、6300は6400Kの下ということになるのでしょうか。
6300はGPU部分も8370Dという6400K比で1個低いクラスになっているようです。
いずれの製品も若干定格のスペックが低いですがTDPが特別低いなどといった特徴はないようです。

どういう立ち位置の商品なのかちょっと気になりますね。

AMDのWebサイトがリニューアルしている

気づかなかったのですがAMDのWebサイトが大幅にリニューアルされていました。

AMD.com
[AMDのWebサイト]

日本語のサイトも同様にリニューアルされていました。
ユーザ目線で見ると重要なのはドライバなどのアップデートだと思いますが、こちらはトップページから”ドライバーとサポート”を選ぶとまず単体GPUかAPUを選び、続いてOSのバージョンを選ぶように改められました。

従来のダウンロードセンターも最初に製品群を選ぶ流れになっていましたが、日本ではまず見かけないであろうセットトップボックスなども製品群の一覧に入っていたため目当ての製品がちょっと探しにくい感じはありました。
恐らく大多数のユーザは単体GPUかAPUのドライバを探しに来るでしょうから、この改善はいいんじゃないかと思います。
ちなみに従来のダウンロードセンターも残っており、あまりメジャーでない製品のドライバはこちらから探すようです。

リニューアルに伴ってAMDのコーポレートロゴのアローマークも白地に黒になっているんですね。
従来の黒字に緑はもう使わないのでしょうか。

KabiniとTemashの後継製品は2014年前半に登場予定

APU13も最終日ということでロードマップのアップデート等があったようです。

AMD、Kabini/Temashの後継「Beema/Mullins」を2014年前半に投入へ
[PC Watch]

低消費電力ラインの製品がJaguarコアから新しいPumaコアによる製品に刷新されるそうです。
PumaがJaguar比でどのくらいの改良がされているかは定かではないですが、Jaguarコア製品はゲーム機への採用等も果たしているので期待したいところですね。

モバイルOS製品に比べるとちょっと出遅れた感のあるWindowsタブレットも8.1の登場と日本においては艦これ人気もあって徐々に浸透しているようです。
GPUは強力なのでゲームの得意なWindowsタブレットみたいな製品が出てくると面白いんじゃないかと思います。

Kaveriの情報ももうちょっと詳細に出ているようで、コア構成はSteamrollerコア2-4コア、TDPは15-35Wに収まっているそうです。
Steamrollerコアは無事に登場するのか心配でしたが(実際”年内登場”という当初の計画からは遅れてしまいましたが)良かったですね。

サーバ向け製品にもSteamrollerコア採用製品が出てくると思うのですが、こちらはどうなるのでしょうか。
来年1月頭のCES2014でまた新しい情報が出たりするかもしれませんね。

Kaveriの情報がアップデート

ちょうど米国でイベント(APU13)が行われているところですが、その中で具体的な正式発表日が明らかになったようです。

AMD、856GFLOPSのAPU「Kaveri」を2014年1月より投入
[PC Watch]

デスクトップ版が2014/1/14に登場とのことです。
GPUコアはAMDが先だって発表したAPIであるMantleに対応、TrueAudioプロセッサも内蔵とのことです。

単独のVGAだとTrueAudioのあるもの、ないものがあったりしましたが、Kaveriは各グレードともTrueAudioが内蔵されているのかちょっと気になりますね。

まだちょっと未来の話の感もあるHSAも年内でプログラミングマニュアルができあがり、年明けにはSDKも登場というスケジュールで進んでいるようです。
実際にハードウェアがないとソフトウェア部分もついてこないとは思いますが、こちらの動向も気になるところですね。

APU13は11/13までとのことなので、明日明後日でまた新しい情報が出てくるかもしれません。

Radeon R9 290が登場

先に290Xが発表になっていましたが290も発表になりました。

AMD、ハイエンドGPU「Radeon R9 290」

399ドルのハイエンドGPU「Radeon R9 290」をベンチマーク
[PC Watch]

さっそくベンチマークも出ていますが、スペック通りに290Xのおおよそ1割引きの性能と考えるとわかりやすいようです。
消費電力も同じように約1割引きですが、アイドル時は約50Wで性能が並びます。

古い話ですが昔よく出ていた若干低クロックのLE品を思わせる立ち位置の製品です。
性能も消費電力もハイエンド品の1割引きなので省電力目的で導入というわけには行かないと思いますが、初期投資が290Xよりは安く済むのが最大の魅力になりそうです。

為替の影響もあるので何とも言えませんが、登場時の価格で6万円前後というのはちょっと割高感があるかな…という印象です。