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Androidの不明なトラッキングアラート

時々スマートフォン上に”不明なトラッキングアラート”という通知が表示されることがあります。私の場合は移動中に出ることがまれにあるのですが、どういう仕組みなのか調べてみました。

不明なトラッカーを検出する

[Android ヘルプ]

通知の目的

昨今Bluetoothを利用した忘れ物防止タグが流通しています。有名なものとしてはAppleのAirtagがあります。こういった製品はスマートフォンとペアリングすることで製品の位置をスマートフォンからモニタリングできますが、これを悪用して標的に密かにタグを持たせ、行動を追跡するような犯罪が発生しているそうです。

この通知は”自分のものではないが、忘れ物防止タグと一定時間行動を共にしている場合”に警告目的で表示されるもののようです。

表示された時に何ができるか

表示された場合、直ちに自分が何者かに追跡されているかどうかは分かりません。確認のために身の回りの忘れ物防止タグをスキャンする機能が備わっています。Androidの”設定”→”緊急情報と緊急通報”→”不明なトラッキングアラート”でチェック機能にアクセスできます。

スキャンの方法は周辺のスキャンと、通知の原因になったデバイスから音を出す方法の2種類があります。スキャンした結果デバイスが発見されなければ、行動を共にしていたのは一時的なものと判断が可能です。

デバイスが見つかった場合でもトラッカーを無効にすることができます。ただ、上記のヘルプにもありますが、もし身に覚えのないトラッカーを持たされていた場合にはまず当該デバイスを持って警察に届けた方がよいように思います。

誤検知

私の場合も毎回誤検知のようなのですが、出る時は決まって指定席の乗り物で長時間移動する時です。なので、周囲の人のうち誰かがこういったデバイスを持っており、一緒にいる時間が一定以上になったところでAndroidが親切に警告してくれているのだと思います。

急に表示されるとびっくりしますが、あると安心できる機能です。

Android OSの更新モジュール化

興味深いニュースが出ていました。

ランタイム更新をモジュール化、「Android 12」以降なら古いデバイスでもセキュリティ・パフォーマンスで恩恵

[窓の杜]

Android OSで従来OSとセットで更新されていたARTというランタイムをOSと切り離し、別個にGoogle Play経由で更新できるようになる見込みということです。

Androidは機種によってOSの更新が配信されるかされないかが異なるので、ものによっては発売後割と短期間で更新がストップしてしまうものもあります。更新がされないということはパフォーマンス面での向上が見込めないほか、セキュリティ上のリスクも抱えることになります。

そこでOS本体はともかく、OSとアプリの中間に入るランタイム部分を更新しやすくしたことで、多くのAndroid端末に恩恵がある仕組みが構築されたということのようです。

様々な端末でOSのアップデートがなくてもOS更新並みのメリットが得られるようなら、かなり良い取り組みだと思います。相対的に端末が長期間使えるようになるので、環境保護などの面から見てもメリットのある話ではないかと思います。

Google ONEによるダークウェブモニタリング

5月に発表されていた内容ではありますが、Google ONEによるダークウェブモニタリングを試してみました。これはGoogle ONE用の機能なので、無償のGoogleアカウントでは利用することができません。

New security features for all Google One plans

[blog.google]

この機能を使うと、Google ONEに登録されている個人情報や認証情報のうち、任意のものについてダークウェブ上で流通しているかどうかをチェックすることができます。

ダークウェブというのは一般的なブラウザや検索エンジンでは到達できないWeb上の空間で、漏えいした情報や違法な情報・物品の流通によく使われているそうです。

試しにメールアドレスでチェックをしてみましたが、過去に情報漏えい事件のあったショッピングサイトで使用していたメールアドレスが検出されました。

チェック自体は数秒で実施できるので、気軽にチェックができます。また、漏えいした情報があった場合、対抗策についてアドバイスももらえるので親切な設計です。

今回チェックしてみて思いましたが、自分で気をつけていてもこういった情報は外部のサービスに預けることになるので、どうしても漏えいの危険性が避けられません。

特に認証情報などについては漏えいしても重大な結果につながらないよう、パスワードの使い回しを行わないことや、設定可能な場合できる限り多要素認証を設定するなどの対策が必要であることが認識できました。

Google I/O 2023と新しいPixelファミリー

Googleの開発者向け会議であるGoogle I/Oが開催されました。目玉の講演はジェネーティブAIのBardに関するものだったと思いますが、Pixelシリーズのハードウェアも新たに3種類発表になりました。

New Pixel devices for your pocket and your home

[Google]

今回新たに登場したのはPixel7a、Pixel Fold、そしてPixel Tabletの3種類です。特にPixel 7aは定価6万円少々でPixel7シリーズの機能を数多く搭載しており、かなりお買い得なモデルなのではないかと思います。

私が注目しているのはPixel Tabletです。Tensor G2プロセッサを搭載しており、メモリも8GB搭載とかなり高性能な仕様になっています。その上で発売時点の定価は\79,800と性能の割りにはお買い得な価格設定になっているのではないかと思います。

昨今タブレットと言えば実質ipadのようなところもあり、Androidタブレットのラインナップが寂しかったのですが、今回のPixel Tablet投入でAndroidタブレットも盛り上がってくれると良いと思います。

Android版Yahoo!天気に風レーダーが追加

Android版限定ということだそうですが、風の情報が見られるようになりました。

風の動きが色と粒子状のアニメーションで視覚的に把握しやすくなっています。

この手のサービスではWindy.comが有名だと思いますが、見た感じはおおよそ同じ雰囲気です。既存の雨レーダーのレイヤーの1つとしての提供になっています。

閲覧時点での想定の情報に加えて、60時間近く先の予報も見ることができるので自転車ツーリングの予定を決める時に便利そうです。

Pixel 6/7シリーズの通信機能の脆弱性

SAMSUNG製のモデムに脆弱性があり、GoogleのPixel 6/7シリーズが影響を受けるそうです。

Pixel 6/7採用のSamsung製モデムに脆弱性。対策までLTE/Wi-Fi通話オフを推奨

[PC Watch]

インターネット経由で脆弱性を利用した攻撃が可能で、相手の電話番号が分かれば理屈の上では攻撃が可能ということです。緩和策としてはVoLTEおよびWi-Fi通話を使用しないという方法があるそうです。

Pixel 6/7シリーズに関しては2023年3月のセキュリティパッチで当該脆弱性は修正されているということです。

攻撃の難易度は分かりませんが、相手の電話番号が分かれば攻撃可能というのは攻撃の前提条件となるハードルがかなり低いように感じます。モバイル機器にこういう脆弱性が見つかることはあまり気にしていなかったので、勉強になりました。

Google Pixel Buds Pro

昨年スマートフォンをPixel7に更新したのですが、端末が届いた後にPixel7にイヤホンジャックがないことを知りました。

既にポータブルオーディオプレーヤーも老朽化のため引退させてしまったので、手持ちの機器で外出中に音楽を楽しむ手段がなくなってしまいました。しばらく我慢していましたが、さすがに厳しくなってきたのでGoogle製のPixel Buds Proを購入しました。

このようなケースに入っています。ケースから充電が可能です。

この製品はいわゆるワイヤレスイヤホンで、マイクも内蔵されているので通話や音声アシスタントへの指示に利用することもできます。また、Silent Sealと称するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載しており、周囲の音を元にノイズをカットしてくれます。

接続

接続は専用のGoogle Pixel Budsアプリを利用して行います。画面の指示に従って進めていくだけで接続できるので親切に感じました。

分かりやすいアプリです。

面白かったのは途中でイヤホンのフィット感を自動確認するプロセスがあったことです。イヤホンを装着したまましばらく音声を聞くのですが、これでフィット感を判定できるようです。

接続後の本体設定などもこのGoogle Pixel Budsアプリで行います。

装着・使用感

本体は丸みのある形状で、イヤーチップを耳道に入れた上で本体は外耳に収まるような形で装着します。装着するとそこまで強固に固定された感じがしないので心配になりますが、思いのほかしっかりと装着されているようです。

本体色は4色あり、こちらはLemonglass(薄い黄色)です。
イヤーチップは3種類付属します。全体的には小さめに感じます。

操作は本体表面をタップすることで行えます。シングルタップで再生/停止、ダブルタップで次のトラック、トリプルタップで前のトラックといった要領です。音量調整もスワイプ操作で行えます。

音質については主観的な評価になってはしまいますが、低音部分がはっきりした元気の良い音という印象です。ポータブル用でどうしても絶対的な音量は控えめになると思うので、低音部分が目立つようになっているのかもしれません。私としては非常に満足です。

ノイズキャンセリング機能

目玉であるノイズキャンセリング機能は非常に高性能です。特に換気扇や空調のような連続する低音に関してはかなりきれいにカットしてくれます。一方で同じ低音でも多少不規則な音(地下鉄のガタガタ音など)は少し苦手のようです。

同様に高音部分も低音部分と比べるとそこまではカットされず、車の騒音などはエンジン音が中心にカットされてロードノイズがメインの「サーッ」という音になります。

感心したのは風切り音がキャンセルされることで、いわゆるボコボコしたノイズは減衰されてかすかな「パリパリ」という感じの音になります。これは本体に付いているマイクに物理的なメッシュがついているのも一役買っているようです。

ノイズキャンセリング機能は本体長押しで切り替えることができ、ノイズキャンセリングON・ノイズキャンセリングOFF・外音取り込みの3パターンから選択ができます。

使ってみて

無線接続というところに何となく不安感がありましたが、いざ使ってみると非常に運用が楽で昨今ワイヤレスイヤホンが一般化しているのも良く分かります。ノイズキャンセリングが非常に優秀なので、音楽を聴かなくても電気式耳栓のようなスタイルで使うこともできます。

また、マルチポイントに対応しているので私はPCとスマートフォンそれぞれにペアリングして、自宅でも使っています。音楽やラジオを聴きながらどこでも家事がこなせるので、ちょっと今日は音楽ありで作業をしたいな、といった場合に非常に重宝しています。

Google Pixelの音声ルール設定

Google Pixelシリーズには、特定の場所にいるときやWi-Fi電波をキャッチしているときなどの条件に応じて本体の音声設定を変更する”ルール”という機能があります。

Google Pixel で音量、音、バイブレーションの設定を変更する

[Google Pixel ヘルプ]

2020年頃にAndrod10以降を搭載するPixelシリーズに展開された機能らしいのですが、長らく気がつかず使っていませんでした。今回設定してみたところ非常に便利な機能でした。

よくあるシチュエーションとしては、自宅にいるときには着信音などが鳴って欲しいが、外出時にはマナーモードにしたいというものがあります。

この場合、自宅に飛んでいるWi-Fiの電波をキャッチしているときや自宅付近に端末があるときのみ着信音をONにし、それ以外の場所にいるときにはマナーモードにするという設定を行えば良いわけです。

この設定をしておくとうっかり設定を切り替え忘れて、交通機関の中で着信音を鳴らしてしまうなどの無用なトラブルが防げるのでとても助かります。こういった特別な機能が使えるところはPixelシリーズの優れたポイントです。

Android・Pixelの2023年1月修正

携帯電話が新しくPixel7になったので、毎月更新プログラムが適用されるようになりました。Androidの場合は毎月第一月曜日以降に更新プログラムが徐々に展開されるというルールになっているようです。

AndroidとPixelに1月の月例更新 Pixelの一部に空間オーディオ 「致命的」含む脆弱性も修正

[ITMedia モバイル]

今のところ利用する上で明確に不具合と思われる事象に遭遇したことはないのですが、2022年12月のVPN機能追加や今回の空間オーディオのサポートなど、プログラム修正に加えて新しい機能が実装されるのが楽しみです。今後のアップデートも期待したいところです。

Google Pixelシリーズの新機能

Google Pixelシリーズ向けの12月のアップデートでVPNを始め様々な機能が追加されています。

New features have arrived for the Pixel family

[blog.google]

トップニュースとしてはPixel7 ProおよびPixel7向けにVPN by Google Oneの提供が開始されたことが挙げられます。これは本来であればGoogle Oneで一定以上のグレードの契約をしているユーザー向けの機能ですが、Pixel7シリーズでは無料で利用することができます。

Googleでは公衆無線LANを利用するときの通信の保護などに利用できる等と利用イメージを紹介しています。

この他にも通話音声をクリアになるよう補正する機能などが展開されています。

今回のようなアップデートで機能が拡張されるので、新しいスマートフォンはなかなかいいものだなと思います。