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Vivaldi1.8が登場

履歴の表示にこだわった1.8が登場しました。

Vivaldi makes History

[Vivaldi Team Blog]

通常、Webブラウザの履歴表示と言えば特定の日にアクセスしたサイトのタイトルとURLが列挙されるのが標準だと思いますが、今回Vivaldiには日ごとのアクセスページ数やトップドメインなどを集計して表示する機能が追加されました。

以下の動画が分かりやすいです。

大体履歴にアクセスする時というのは「もう一度見たいんだけど見た時にブックマークし忘れたサイト」なんかが対象になりがちですが、アクセスしたであろう日が分かれば、その日の統計情報を見て当たりをつけたりすることができます。

また、カレンダーに表示ページ数がヒートマップで表現されるので、”特に調べ物をしていた日”などが絞り込みやすくなっています。

これらのデータはVivaldi側で収集しているわけではなく、あくまでもローカルのデータから表現しているそうです。

その他、基本的なところですがサイドパネルにも履歴へのアクセスが追加され、シンプルな履歴一覧であればサイドパネルでも見られるようになっています。

今回はかなり的を絞っての機能強化を行った印象の1.8リリースです。

 

Vivaldi1.7が登場

スクリーンのキャプチャが簡単にできる1.7が登場しました。

Seize the moment with Vivaldi 1.7

[Vivaldi blog]

大きな新要素は以下の2つです。

スクリーンキャプチャ

Vivaldiで表示している情報を簡単に画像で保存できるようになりました。

画面右下のカメラのアイコンを押すと、画面全体または画面の一部を画像として保存できます。ファイルとしての保存のほか、クリップボードへのコピーも可能です。ちょうどWindowsのスニッピングツールが内蔵されたような感じです。

タブのミュート

最近は減ったように思いますが、音の出るサイトや音の出る広告バナーがあります。これらの音声をタブごと、または一括でミュートできる機能が追加されています。

方法は簡単で、F2でクイックメニューを呼び出して”mute”と入力するだけです。ミュートとアンミュートを切り替えることができます。

Vivaldi冨田氏のインタビュー

Vivaldi blogのエントリも執筆されている、共同創業者の冨田氏のインタビューが窓の杜さんに掲載されていました。インタビューは20分近くあり、見応え十分です。

『使えばわかる』新顔Webブラウザー“Vivaldi”の魅力を聞いてみた

[窓の杜]

インタビュー中印象に残ったのは、

「ブラウジングにおけるタブのあり方・管理のされ方は数年来変わっていない」

というところです。確かに、言われてみるとDonutRくらいのころから大まかな形というのは変わっていないような感じもします。先日Operaが新しいタブ管理を実装した試作品のOpera Neonをリリースしましたが、タブのあり方というのはブラウザ業界全体のテーマなのかもしれません。

Opera12系に搭載されていたビルトインのメーラーは、復活に向けて準備中だそうなので、これは今後の最大のお楽しみになりそうです。

インタビューでも触れられているとおり、Vivaldiの特徴はカスタマイズ性が高いところです。些細なことでもカスタマイズで設定できるので、助かります。

個人的には”ブックマークをシングルクリックで開ける(デフォルトではダブルクリック)”ところが気に入っています。小さいことですが、こういった小さいことを我慢しなくて良いのがいいところです。

カスタマイズ性が高い分クセはないので、試しに入れてみると意外にしっくりくる方も多いんじゃないかな?と思います。

Vivaldi1.6が登場

タブ周りの機能が強化された1.6が登場しました。

タブ通知と名前付きタブスタックをサポートした「Vivaldi」v1.6が正式公開

[窓の杜]

Details matter. Vivaldi 1.6 is ready

[Vivaldi blog]

1.6からはタブの更新に応じて通知を出す、”Tab Notification”という機能が追加されました。メールやSNSの利用に便利とのことです。

また、タブスタックに対して好きな名前をつけられるようになりました。例えば買うものの比較検討や、旅行の行程に関連するタブをまとめるなど、使い所がありそうです。

同一ドメインのタブを一発で選択できる機能も追加されました。Ctrlキーを押しながらタブをダブルクリックすると、同一ドメインのタブが選択できます。

Vivaldiは発表当初からカスタマイズ性を重視していることがよく言われていますが、細かい部分(Detail)も同様に重視しているんだそうです。今回の1.6リリースに際して、

the devil is in the details(悪魔は細かい部分に宿る)

という英語のことわざを引いて、方針を表明しています。

Vivaldi1.5が登場

公式ブログのタイトルにもありますが、主要なトピックスとしてPhilipsの照明機器と連動する機能が搭載されたことが挙げられます。

Lighten up your Day with Vivaldi Browser

[Vivaldi blog]

「Vivaldi」v1.5が正式公開、スマート照明“Philips Hue”との連携機能を追加

[窓の杜]

元々Vivaldiは昼夜でテーマの色が変えられるようになっていたり、時間帯により利用スタイルを変えるということを結構意識しているように思います。それを拡張し、アプリなどと通信して色を変えられるPhilipsの照明機器(Philips Hue)と連動できるようにしたそうです。

面白い機能だけでなく、メモ機能で作成したメモに簡単にWebサイトのスクリーンショットを追加できるボタンや、アップデートの際にVivaldi全体でなく、アップロードする一部分のみをダウンロードして適用する機構など、地味なパワーアップも図られています。

Vivaldi1.4がリリース

1.4になりました。

Vivaldi 1.4 is released with more control! Schedule, Restore and get more flexibility!

[Vivaldi blog]

大きく変わったのはテーマのスケジューリングが可能になったことです。テーマのスケジューリングというのは直訳なのでちょっとピンと来ないですが、時間帯に応じてブラウザのテーマを変更できるようになっています。

その他、タブバーの端にゴミ箱のアイコンが追加されました。このアイコンは最近閉じたタブの情報を保持しており、「間違って閉じちゃったタブ」や「ブックマークする程でもなかったけどもう1回見たいタブ」などを見るのに役に立ちます。

タブを閉じるときはCtrl+Wで勢い良くバシバシ閉じてしまうことが多いので、このゴミ箱アイコンは重宝しそうな気がします。

 

Vivaldi1.3がリリース

1.3がリリースになりました。

The most customizable browser is now the most colorful: Vivaldi version 1.3 debuts with custom themes, enhanced privacy and much more

[Vivaldi blog]

大きな変更点はテーマのカスタマイズです。既存のテーマから選ぶこともできますが、背景色やハイライト色を自分で調色することもできます。

もう1つの大きな変更点はマウスジェスチャーの強化です。今回のアップデートでマウスジェスチャーに90種にも及ぶブラウザのアクションを割り付けできるようになっています。

割り付け可能なアクションを見てみましたが、”タスクマネージャ”なんてのもあります。”クリップボードの中身を貼り付けて移動”などは使い勝手が良さそうに思いました。

Vivaldi1.2が登場

安定版アップデートの1.2が出ました。

Ready to make your own mouse gestures? Now you can with Vivaldi 1.2

[Vivaldi blog]

「Vivaldi」v1.2が正式公開、マウスジェスチャーの作成・編集機能が追加された

新規タブのカスタマイズや複数タブのコマンド操作といった新機能も

[窓の杜]

大きなトピックとしてはやはりマウスジェスチャーが作成できるようになったことです。

マウスジェスチャーについてはブラウザごとの差異はそれほどないような気がするので、「Vivaldiのマウスジェスチャーが愛用の○○と同じだったらいいのに…」というニーズはそんなにないような気がするのですが、何にしても何でもカスタマイズできるようにしておくのがVivaldiの一貫した方針のようです。

Vivaldi1.1が登場

1.0がリリースされたと思ったらもう1.1が登場しました。

No time to rest. Vivaldi 1.1 is here with enhanced tab handling, better hibernation and more!

[Vivaldi blog]

タブ関連の操作が強化され、Altを押しながらタブを閉じることで閉じようとしたタブ以外のすべてのタブを閉じたり、タブを閉じた際にフォーカスするタブの順番をカスタマイズしたりできます。

小さいことなのですが、凝る人はこういうところも凝るので、この辺を充実させているのがVivaldiの特徴です。

ちょうどテッツナー氏も日本に来てプレスイベントを開いたそうです。

元OperaのCEOが新Webブラウザー「Vivaldi」をアピール、
『メールと同期を最優先で開発中』

[窓の杜]

高機能なブラウザがあって良い、というのは氏の一貫した主張です。世の中のトレンドとは完全に逆行しているように思いますが、私も似たような考えです。

Vivaldi正式版がついに登場

ずいぶん長いことベータ版のままでしたが、ついに正式版が出ました。

「Vivaldi 1.0」正式版公開、Operaの血を引くモダンクラシックブラウザー

[Internet Watch]

Vivaldi 1.0: Not for everybody, just you

[Vivaldi team blog]

カスタマイズが柔軟であることから”上級者向け”と評されることもあるVivaldiですが、Vivaldiの共同創業者であるテッツナー氏によるとそれは「ユーザ目線で開発された結果」なんだそうです。上記公式blogのエントリのタイトルにもそれが表現されています。

最近のブラウザはChromeやEdgeなどのようにブラウジングに集中することを目的として、ツールバーやメニュー等の表示されるものが少ない設計のものが多くなっています。

その一方でVivaldiはカスタマイズによって一昔前のブラウザ的な見た目や操作感も無理なく実現することが可能です。”Modern Classic”という表現をテッツナー氏は使っていますが、まさにそんな感じのいいとこ取りを狙った設計になっています。

基本的には相変わらずOperaがメインではあるのですが、Vivaldiもサブ的に時々使っています。F2で起動できるクイックコマンドが非常に便利です。ブラウザそのものの操作にも使えますが、ブックマークのサイト名の一部を入れると候補がサジェストされてくるので重宝します。例えばF2を押して”heb”くらいまで入れると”hebodj.net”が出てくるという感じです。

更にページ内のナビゲーションもShift+矢印キーで自由に動けるので、あまりキーボードから手を離さずにブラウジングできるのが良い所だと思います。