Windows」カテゴリーアーカイブ

このコンピューターに最後に接続された USB デバイスが正しく機能していないため・・・というエラーの対処

普段使用しているマウスLogicool G703が、”このコンピューターに最後に接続されたUSBデバイスが正しく機能していないため、Windows によって認識されていません”というエラーメッセージの表示と共に認識されなくなってしまう事象が発生しました。

マウスに限らず時々あるエラーですが、マウスの場合マウス関連のユーティリティを複数導入すると発生することが多いように感じます。最近ちょうど動作チェックのために同じLogicoolのM650を一時的に接続し、関連ユーティリティのLogi Options+を入れていたところでした。Logi Options+を削除してPCを再起動したところ解消しました。

複数マウスを使うことは基本的にないはずなのでこういったケースはまれだと思いますが、このエラーに対する一般的な対処としては当該デバイスのデバイスドライバの入れ直しや、接続するUSBポートの変更あたりになろうかと思います。

中古PC(DELL Optiplex 7060 Micro)を購入

先日偶然通販サイトで表題のPCが14,000円くらいで販売されていたので購入しました。販売していたサイトはQualitというサイトで、横河レンタ・リースが運営している販売サイトです。

厳選した中古パソコン、中古PCのクオリット

[Qualit販売サイト]

横河レンタ・リースはその名の通り法人など大規模にPCのレンタル事業やリース事業をしていますが、PCの買い換え時期などにリースアップしたPCやレンタル終了になったPCが返却されてきます。中でも状態の良い物をリフレッシュして一般個人向けに販売しているということです。

今回私が購入したDELLのOptiplex 7060は2018年発売の製品で、CPUは第8世代Coreが入っています。ギリギリWindows11へのアップデート要件を満たしています。ストレージはSSDで256GB、メモリは4GBx2で8GBのスペックとなっています。

本体にこすれなどもなく、とてもきれいです。

本体はマイクロフォームファクタなのでハードカバーの本より少し大きいくらいです。

中古品で、しかも私が購入した商品はワケあり品という品質等級のないものでしたが、届いた商品を見るに非常にきれいでした。単に良い個体が送られてきたのか、あるいは横河レンタ・リースの選別基準がとても厳しいのではないかと思います。

とても安かったのでほとんどジャンク品のようなものかと思っていましたが、クリーニングの内容も含めて商品の品質はとても良いものでした。

本体やACアダプタには横河レンタ・リースのシールが貼ったままで届きます。
マウスやキーボードの梨地処理が剥げていなかったので、この個体はそれほど使われていなかったのではないかと思います。

起動してみたところWindows10の1809が入っていました。まだEdgeがBlink版だったりして懐かしいバージョンです。一応2024年9月時点では22H2にアップデートすればサポート期限内で使うことができます。

とりあえずそのままWindows10で使用していますが、将来的には多少メモリを増強してWindows11のサブ機にするか、または適当なLinuxのディストリビューションを入れて使ってみようかと思います。

他にも世代は古いものの格安な商品が色々あったので、何か実験用のPCが必要なときなどは重宝しそうなサイトです。軽量なノートPCを購入してChromeOS Flexで再生させるなども面白そうです。

MSペイントで画像に吹き出しを入れる

最近後継だったはずのペイント3Dの廃止が発表されたところですが、一方で元々あったMSペイントの機能は拡充されています。

ここ最近は画像の加工にgimpを使うことが多かったですが、アップデートの確認も兼ねてMSペイントの機能を確認してみました。

レイヤー機能が使えるようになっているので、上の画像のような吹き出し入り写真が比較的簡単に作れるようになりました。

吹き出し状の図形は以前から搭載されていましたが、描画や配置が一発勝負で実用的ではありませんでした。現在はレイヤーが使えるようになっているので配置後の移動などもしやすくなっています。

図形の曲線部などがちょっとギザギザしてしまうのが少々難ですが、OSにビルトインされているアプリケーションでここまでやってくれるなら十分という感じもします。

強化されたとはいっても相変わらず機能は必要最小限でシンプルなのは好感が持てます。

Bitlockerの回復キーのバックアップ方法を再確認

先日発生したCrowdStrikeの世界的な障害で話題に上っていたのが、「修復手順は分かったがPCのBitlocker回復キーが分からなくてWinPE(プレインストール環境)にアクセスできない」というものでした。

確かにいざという時にすぐにアクセスできないと手も足も出なくなってしまう可能性もあるので、改めてBitlocker回復キーのバックアップ方法をおさらいしておくことにしました。

BitLocker 回復キーをバックアップする

[Microsoft サポート]

バックアップ方法はマイクロソフトアカウント・USBフラッシュメモリ・ファイルに保存・紙に保存という4種類です。エンタープライズ環境では組織側で管理するパターンもあるようです。

マイクロソフトのおすすめはマイクロソフトアカウントに保存なんだろうと思いますが、緊急事態でマイクロソフトアカウントにログインできないような事態も想定できます。メインはマイクロソフトアカウントとしつつも、予備でもう1つバックアップ手法を用意しておいた方が良さそうに思いました。

Windowsのスタートメニューの中だけで勝手にカーソルが動くときの対処法

この前Windowsのスタートボタンを押したときに限ってカーソルが勝手に動くという現象が発生しました。

現象

  • Windowsのスタートボタンを押してスタートメニューを開くと、カーソルが勝手に右上の”すべてのアプリ”まで移動して止まる
  • メモ帳やドキュメントエディタなど、他のアプリケーションではカーソルは勝手に移動しない

最初は自作キーボードが何かおかしくなったのかと思ったのでRemapでキーが勝手に押されていないかを確認してみましたが、それらにおいては異常がありませんでした。

いずれにしても何かしらの入力デバイスがおかしくなったことは明白だと思ったので、マウスから一つ一つ抜き差しなどを試していたのですが原因が意外なところにありました。

原因はPCに接続されていたゲーム用のジョイスティックでした。どうもジョイスティックのアナログスティック部分がスタートメニュー内においては上下左右の操作に使えてしまうらしく、ジョイスティックが逆さまに置かれていたために常に上や下などの入力が発生していたのが原因でした。

抜き差しが面倒なので何となく接続しっぱなしにしてしまいがちですが、使い終わったらちゃんと片付けようと思いました。

PowerToysを使ってファイル名をファイルの作成日時にする

デジカメ写真の命名ルール

デジカメで写真を撮っていると、ファイル名は連番になることが多いと思います。今使っているPENTAX Q-S1ではIMGP****、以前使っていたSIGMA DP-1XはSDIM****という形式でした。

この命名ルールでは9999枚で番号があふれてしまうことと、ファイル名からいつ頃の写真かが判別できないのが少々難だと思っていました。

ファイルの作成日時をファイル名としてリネームすると解決できそうだと思ったので、当初はPowershellでスクリプトを書くつもりでしたが、調べてみたところPowerToysにちょうどいい機能がありました。

PowerRename

PowerToysに含まれるPowerRenameを使うと、このような要件に対応したリネームが可能です。

PowerRenameには”変数パターン”という変数が存在し、これを使ってファイル名を置き換えることでファイル名にファイルの作成日時を含めることができます。

PowerRenameは正規表現に対応しているため、置き換え対象を”.*”(任意の数の任意の文字)とし、置き換え結果を日付時刻等にすればOKです。

具体的には以下の画像のような感じになります。

黄色が置き換え対象、緑が置き換え結果です。今回の例ではファイル名全体を”年月日_日時秒”に置き換えています。

旅行の写真などは作成日時が分かると後から見返した時に結構面白いと思います。

PowerRename ユーティリティ

[Microsoft Learn]

Windowsに有料のCopilotが登場

マイクロソフトからCopilotに関する大きな発表がいくつかありました。

月額20ドルの個人向け「Copilot Pro」が発表、Microsoft 365 Personal/FamilyにもAIを

[窓の杜]

個人向けにも有料のCopilotプランが登場しました。月額は20ドルで、これはOpenAIのChatGPT Plusと同じ額です。利用できる機能も似ているところが多いですが、Copilotの場合はOffice製品と組み合わせて利用できるところが大きな違いになると思います。既に家庭でもOfficeを使っている場合は機能をフルに活かすことができそうです。

また、法人向けのCopilot for Microsoft 365も導入要件が緩和されて導入しやすくなりました。従来はMicrosoft 365 E3またはE5が必須で、最低数量が300からでした。そのため最低でも1組織あたり月額240万円くらいが必要でしたが、今回の変更で最低数量の制限がなくなったほか、安価なBusiness Standardプランなどと組み合わせても契約可能になりました。

PCのキーボードにCopilotキーを搭載するという話もありましたし、MicrosoftがかなりAIに軸足を置いて取り組みを進めている感が伝わってきます。

KB5034441の更新失敗対策スクリプト公開

2024年1月のWindows Updateに、Bitlockerの脆弱性に対処するためのKB5034441という更新プログラムが含まれています。

これはWindowsのシステムドライブに含まれる回復パーティション内にあるWinRE(Windows回復環境)を更新するものだそうです。この回復パーティションが機器によっては容量小さめに設定されていることがあり、容量が足りない場合はこの更新プログラムの適用が失敗してしまうそうです。

そこで当初はコマンドプロンプトでWinREをアンマウントし、パーティションを拡張した上でWinREをマウントし直すという手順が紹介されていました。しかしパーティション操作を伴うものでそれなりに危険も伴うためか、今回必要な作業が自動化されたスクリプトが公開になったようです。

KB5034957: CVE-2024-20666 のセキュリティの脆弱性に対処するために、展開されたデバイスの WinRE パーティションを更新する

[Microsoft サポート]

スクリプトはps1ファイルの形式で提供されているわけではないので、何らかの方法でファイルにコピーして使用することになります。最初から用意されているものだと、今後引退予定とは言われていますがPowershell ISEが良いのではないかと思います。これは貼り付け後に保存するとps1ファイルで保存する挙動になるので使いやすいと思います。既に慣れている方ならVS Codeあたりでも大丈夫そうです。

Power BIでCSVからグラフを描画する

SQLiteから出力したCSVデータを使ってグラフを描画してみることにしました。以前はPythonのbokehライブラリを使ってグラフを描画しましたが、今回はMicrosoftのPower BIというツールを使用します。

Power BI Desktop

[Microsoft]

Power BIはその名の通りビジネスインテリジェンスツールで、企業の経営データを視覚化して表現するためのツールです。しかしこのツールは様々なデータ形式を読みとれるほか、元のデータを破壊せずに加工してグラフ化できるので、そのまま表計算ソフトでグラフ化するよりも融通が利きやすい感じがしています。

元々のデータは日付時刻の値を変な形式で記録してしまったので、別途Power BI上でyyyymm形式の年月とyyyymmdd形式の年月日列を追加しました。このように列を追加しても元のデータに何も影響のない点が優れているポイントです。

ただし、列の追加の際にはPowerQuery Mという言語による記述が必要になります。Excelの関数と似た関数がありますが記法が違うので、Excelに慣れている方であってもある程度再学習が必要になるのが少々難です。

関数の体系は似ているので、「Excelで言うところのあの関数だな」というマッピングが頭の中でできてくると割合スムーズに動かせるようになると思います。

Power Query M 言語仕様

[Microsoft]

一旦グラフができてしまえばあとは対話的にグラフの作成ができるので、下準備まで終われば表計算ソフトよりは楽ができると思います。例えば今回は読み込んだCSVデータを加工し、年月データと年月日データを階層構造とするクエリにしてみました。これにより年月データをドリルダウンして日別データを即表示することができるので、グラフ自体が対話的な機能を持つことになりとても面白いです。

上の画像は月別平均温度のグラフをドリルダウン(拡大)し、2022年12月の日別平均温度データにした様子です。グラフ上をダブルクリックするだけで拡大が可能です。

また、集計用の数式も統計でよく使うようなものについてはプリセットされているので、平均値を見た後にボタン1つで標準偏差のグラフに変更するといったことも自由に行えます。

さすがにグラフのタイトルまで勝手に変わることはないのでタイトルは打ち直しました。

PowerBI Desktopはレポート共有機能などの高度な機能が使えませんが、代わりに無料で利用できるので、自分の手元でデータを眺めて遊ぶ分には十分高機能なツールだと思います。

2023年にMicrosoftが非推奨としたWindowsの機能一覧

窓の杜さんが面白い記事を掲載していました。

【まとめ】Microsoftが今年「やめる」といったOS機能とアプリ

[窓の杜]

最近追加されたCopilot in Windowsに代表されるように、Windowsには最近継続して新機能が追加されるようになりました。一方で、今回まとまっているように”非推奨”という取り扱いになり、将来的にどこかのタイミングで削除されるサービスや機能も増えてきています。

今回上がっている中で印象深いのはコルタナです。正直全く活用はできなかったのですが、一時期のWIndowsでOSインストールをすると、まず最初にPCから「こんにちは!コルタナです!」という音声が出るのがおなじみになっていたので印象に残っています。

Microsoftが長年追求してきたアシスタントもついにCopilotという新しい次元に突入しつつありますが、今後どうなるか注目しています。

実務上トラブルの種になりそうなのはVBScriptです。単にレガシーなスクリプトがこれで書かれていて長年動いているというパターンもありますが、人によっては慣れているので扱いやすいということや、Web上の情報が多くあるので今でもPowershellよりも活用しているという方もいらっしゃるかもしれません。恐らく乗り換え先はPowershellになると思うので、必要に応じて書き換えを進めていきたいところです。