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山中に出現する謎の監視カメラ

長野県内の道を走っていると、峠の頂上や道路沿いにポツンと監視カメラが設置されていて不思議に思うことがあります。

写真は小川村の県道31号上のものです。

防犯目的なのかと思いきや、これは長野県が設置している道路モニタリング用のカメラだそうです。道路情報広場Naganoに掲載されている各建設事務所のライブカメラ情報はこういったカメラで取得されたもののようです。

カメラとセットで気象観測装置や路面状況を確認するセンサ類も設置されているらしく、現地気温・雨量・路面状況をインターネット経由で確認することができます。道路情報の偵察でいつもお世話になっています。

山清路大橋

以前から長野県道55号の山清路橋の下流にもう一つ大きい橋が建設中だったので気になっていました。先日付近を訪問したところ既に供用されていたので写真を撮影してきました。

橋の写真です。名前は新山清路橋(仮)だったところ、山清路大橋が正式名称となりました。ちなみに供用開始日は2020年12月13日とのことです。

国道19号方面の様子です。橋へのアクセス道路もご覧の通りかなりきれいに整備されました。

ちなみに旧山清路橋はまだ残っていますが、車両通行止めの規制がかかっています。旧山清路橋のために県道55号の筑北-差切峡-山清路区間は制限重量2tという厳しい規制がかかっていましたが、山清路大橋の供用で変化しているのではないかと思います。この辺りもそのうちチェックできたらしてみたいところです。

長野県道181号と保福寺道

先日沓掛温泉に行く途中に、県道181号の分岐があるのを見つけました。この県道181号は青木村から保福寺峠を越えて松本方面に至る道路だそうです。

県道12号との分岐点からの写真です。この先に保福寺峠があるそうです。

調べてみるとこの道路は保福寺道という歴史のある道路で、松本城下から上田までを結ぶ道路だそうです。現代の路線ではおよそ県道181号、国道143号に並行するようです。

上田で北国街道に合流し、そこから江戸へ向かう道だったとのことです。

松本藩の参勤交代ルートは保福寺道→北国街道だったそうです。現代においては松本東京間は道路も鉄道も山梨県を通るルートがメインですが、昔は一度上田に出てから東京方面を目指していたようです。

考えてみると甲州街道ルートでは塩尻峠・笹子峠・大垂水峠と3つ峠がありますが、上田経由の北国街道ルートでは保福寺峠と碓氷峠、または内山峠の2つで済むので、現代のトンネルのことを考慮しなければ上田経由が合理的だったのかもしれません。

保福寺も含めて道路探検をしたいところなのですが、災害復旧工事のため最低でも2021年7月までは通行止めということです。チャンスがあれば走ってみたいルートです。

自転車向け国道19号のう回ルートを考える

水篠橋付近で通行止めになってしまった国道19号ですが、う回ルートとして県道31号(オリンピック道路)-国道147号とつないでいくルートが案内されています。

このルートの良いところは基本的に峠道も含めて道路規格が良いので、大きめの車でも割と快適に走れる可能性が高いという点です。

一方、自転車の場合は道の広さについては4輪車ほど条件が厳しくないので、自転車向けであればもうちょっと別のルートがあるのではないかと思い、考えてみました。

長野駅に近い中御所交差点から平瀬口交差点まで、いくつかパターンを考えてみました。通行する方向はいずれも長野市起点です。距離と獲得標高はStravaのルートビルダーの値です。

ルート名距離獲得標高
国道19号(本来のルート)67.74km742m
県道31号-国道147号-国道148号75.22km972m
県道77号-県道70号-国道19号72.81km877m

JR稲荷山駅付近から長野市信更町を越えて、水篠橋の先で国道19号に合流するルートが結構優秀なのではないかと思います。ちょっとした峠越えが入ってしまうので獲得標高が130mほどかさんでしまいますが、美麻・大町を経由してくるよりはまだ有利なのではないかと思います。

もうちょっと研究してみたいと思いますが、これ以外になると国道403号を使った聖山越えルートなどになってしまうので、この辺りが無難なところかと思います。

国道19号信州新町水篠橋付近の通行止め(2021年3月)

昨年も国道19号は通行止めがありましたが、その時とは別の場所で通行止めが発生しているとのことです。

通行止めの箇所は長野市街から通行する際、安庭ICを過ぎて道の駅信州新町へ下っていく途中にある水篠橋付近のようです。

この箇所は前から結構工事が多い区間というイメージがありましたが、2017年11月から2019年3月まで片側交互通行規制がかかっていたこともあるそうです。今回は2021年2月末頃から変調が見られたので片側交互通行規制をかけていたところ、今回改めて通行止めにすることになったようです。

う回路は例によって県道31号で美麻の坂を越えていくルートになっています。往来の予定のある方は注意した方が良いと思います。

春先でまだそれほど標高の高いところに自転車では出かけにくいので、国道19号で松本方面に行くプランは検討していたところだったのですが、災害ということで残念です。早期の復旧を祈っています。

開通前の長野東バイパス(柳原側)

先日エムウェーブ側の長野東バイパスの入口を見に行きましたが、反対の柳原側も見に行ってきました。

国道18号を上越・豊野方面から南下してくると、長野電鉄の線路を陸橋で越えて柳原北交差点に到達します。現状ではここで右折となり、しばらく国道18号と406号の重複区間になるのですが、長野東バイパス開通後は柳原北交差点が直進可能となり、そのままエムウェーブ方面に向かえることになります。

柳原北交差点から豊野方向を見たところです。
工事中の長野東バイパスです。まだ完全にできあがってはいないようでした。歩道部分のスペースが非常に広く取られています。
長野市街方面を見た様子です。早くも直進方向に国道18号の標識が出ていました。

長野東バイパスの開通により国道18号の交通量が分散しそうですが、あわせて千曲川左岸の堤防天端の道路ももしかしたら交通量が減るのではないかと思いました。

この堤防天端の道路は落合橋から村山橋へのショートカットルートになっており、堤防天端という狭い条件ながら非常に交通量が多い道路です。長野東バイパスが開通すると落合橋入口交差点から柳原北交差点までが右左折無しになるので、同じ区間を走るのであればバイパスルートの方が便利そうな感じがします。このあたりの周辺交通に与える影響も興味深いところです。

地図はOpenStreetMapを使用しています。
赤線が現在の落合橋-村山橋間の抜け道ルート、青線が長野東バイパス開通後の並行ルートです。
エムウェーブと柳原の中間区間も一部確認できましたが、非常に高規格で楽しみな道路です。

開通前の長野東バイパス

3/28に開通を控えた長野東バイパスの様子を見に行ってきました。今回見に行ったのは南側の入口(エムウェーブ側)です。

エムウェーブ交差点を北上していくと、さっそく案内標識が設置されています。既に長野東バイパスの情報が明記されたもので、開通前まではシールでカバーされているようです。

写真をレタッチしてみたところ、カバーされた標示が何となく読み取れるようになりました。

行き先は”上越”と”信濃町”で、直進する矢印上に”長野東バイパス”の標示がされるようです。

バイパス入口の交差点もほぼ完成しています。案内標識が地上に直置きになっているのが少々珍しく感じます。

交差点の様子です。真新しい歩道橋が設置されています。今のところ交差点名は設定されていないようです。遠目に見る限りまだ歩道部分が完成していないようですが、3/28の供用開始に向けて工事が進むものと思われます。

長野東バイパス

国道18号のバイパス路線として長野東バイパスという道路が事業中です。この道路は長野市北長池から長野市柳原を結んでいる道路で、ランドマークで表現するとエムウェーブから長野電鉄の柳原駅付近までの区間となります。

地図情報はOpenStreetMapを使用しています。

この区間がつながると豊野方面からの国道18号/117号(アップルライン)が県道372号(五輪大橋)経由で長野市青木島まで至る道路となり、国道18号バイパス(篠ノ井バイパス)と国道19号バイパス(長野南バイパス)に直接アクセスすることが可能になります。

ショートカットルートになることもさることながら、国道18号で長野市の中心市街地を通らない選択肢が登場することになるので、長野市周辺の道路事情に与える影響は大きそうな感じがします。

長野国道事務所の2020年度事業概要によれば、年度内に車道部は開通する予定とのことです。予定通りの進ちょくで進んでいるかどうかは分かりませんが、もう少し暖かくなったら現地の様子を見に行ってみたいものです。

みゆきのライン

飯山から栄村方面に向かう際には千曲川左岸の県道408号を使うことが多いのですが、山側を並行するみゆきのラインという道路があります。

立地の割には規格・線形とも良い道路なので、恐らく広域農道か何かだと思いますが正式名称は不明です。

路面状況が全体的にイマイチなのが少々難です。

県道95号から分岐するので、県道95号または県道409号と組み合わせると飯山市街から出た後に山側をほぼ一本道で走ることができます。あまり交通量も多くないためか、自転車で走っていると自転車趣味の方とよくすれ違います。

終点は国道403号と合流するところで、突然ぷっつり無くなってしまうので注意が必要です。飯山線の駅で言えば桑名川駅付近まで行くことができます。

国道403号と丁字路で合流するところです。国道403号の伏野峠は冬季閉鎖になります。

山麓線(長野県道25号・306号)

旅行で長野に来ていた頃に良く走った山麓線を久しぶりに走りました。山麓線というのは長野県道25号と306号という北アルプス東側の裾野を走る道路の通称です。

恐らく県が通称を付けているものと思いますが、安曇野市の会議議事録などでも”山麓線”の通称が使われているので、通称ながらほぼ公式の名前なのではないかと思います。

松本から大町間を結ぶルートはいくつかありますが、一番自転車で走るのに向いているのはこの山麓線ではないかと思います。

良い点として挙げられるのは線形が少々ワインディング気味で、交通量が少ないということです。幹線道路としては機能しづらいので大型車の通行はほとんどなく、通る自動車も地元の方と観光の方が少々というところです。

また、交通量が少ないことから道路自体も使い減りしておらず、トータルでは路面がきれいな部類だと思います。

このルートは長野県が指定している”北アルプス地域サイクリングコース”にも含まれており、道路端に矢羽根の標示もあります。

大きめの矢羽根のペイントです。たまに自転車のピクトグラムが混じります。

基本的に松本方面から大町方面へは登りのプロフィールとなります。例えば途中にある安曇野ちひろ美術館から大町温泉郷までは14kmで標高差が210mほどあるので、単純計算で1.5%の登り坂になっていることになります。

あまり登りには見えないのですが、走ってみると負荷が大きいことに気がつきます。

見た目よりも走ると疲れるのでその点だけは注意が必要かと思います。逆に言えば大町から松本や塩尻に向かう場合は下り基調になるので少し楽だと思います。