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青木峠のバイパス道路計画

時々自転車で通りがかる青木峠という峠があります。青木村と松本市の境にある標高1,000m少々の峠です。路線としては国道143号にあたります。

青木村側・松本市側共に途中までは高規格な道路となっていますが、頂上付近の約10kmほどが非常に狭く、コーナーの多い山道となっています。

峠の部分についても高規格に改良する予定があるそうで、トンネル2つ、橋りょう2つを含むバイパス路線の整備が計画されています。線形は現状の山肌に沿った道に対してほとんど最短距離となるため、計画では4.3kmと半分近く短くなるようです。

峠にある明通トンネルは非常に狭いため通行に制限があります。

少々心配なのが自転車で引き続き通れる道路になるのかどうかです。近くの国道403号の西条駅から松本寄りの区間は改良により線形はとても良くなったのですが、歩道のないトンネルができた関係で自転車での通行は難しくなってしまいました。

完成は2027年予定ということでまだ具体的な整備までは時間がかかりそうですが、最終的にどういった規格の道路になるかは注目しておきたいと思います。

規制が解除された水篠橋

長らく災害で片側交互通行規制がかかっていた国道19号の水篠橋を久々に通過しました。

この区間はここ数年そもそも避けていたのと、通行する場合でも並行する市道(並行する山道)にう回していたので本線をそのまま走るのはずいぶん久しぶりに感じます。

何事もなく通行できることのありがたさが改めて分かります。

西側の擁壁には新しいアンカーが大量に打ってあり、対策の入念さを感じることができました。一応通行可能にはなっているものの、センサーで変動の増加が確認された場合は再度規制がかかる可能性もあるということです。

旧内村街道

先日上田市丸子方面に出かけた時に、旧道が新道に接続しているような箇所を発見したので写真を撮っておきました。その後調べてみたところ、この道路は長野県道174号(内村街道)の旧道らしいことが分かりました。

右側が現道で、左側の道路は幹線道路だったような雰囲気を残しています。
現在の県道174号です。(鹿教湯方面を撮影)

例によって国土地理院の過去の航空写真を見てみたところ、1994年時点の写真では現在の県道174号は認められませんでした。

[国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスを基にheboDJ.netが作成]

水色の線が現道で、赤の線が旧道の大まかなルートです。現在は道路がそのまま北側につながっているので、そのまま大屋駅方面や上田市街にアクセスすることができます。1994年当時は幹線道路が依田川の左岸側にはなく、いったん橋を渡って右岸側に移動して北上する必要があったようです。

もちろん以前から右岸側の国道152号が丸子地区の南北移動のメインルートであったのは間違いないとは思いますが、県道174号・82号が接続したことで右岸・左岸それぞれで南北移動できる道路ができたことになります。橋は交通のボトルネックになりがちなので、交通ネットワークの機能向上に効果があったのではないかと思います。

旧道沿いの様子です。道路沿いに建物が密集しているのは昔ながらの街道沿いの雰囲気を感じます。

尾張一宮駅近くのラウンドアバウト

先日の青春18きっぷの旅で立ち寄った尾張一宮の駅近くに大きなラウンドアバウトがあったので写真を撮ってきました。

東口から延びるぎんざ通りという通りの先にあります。面白いのはこのラウンドアバウトに地下に一宮市営の駐車場があることです。

車ではなかったので中には入りませんでしたが、この駐車場は尾張一宮駅の駅前に至る大きなものだそうです。入口はこのラウンドアバウトのみらしいのですが、駐車場は駅前までつながっているので、降りた後に駅前付近に車を置くこともできるようです。

中央島に見えているのは地下駐車場の換気設備のようです。

こんな感じでラウンドアバウトの外周に沿って駐車場へ降りていくスロープがあります。

長野県道82号柳沢バイパス

久々に上田市の塩田と言われる地区を東西に横切る、県道82号を自転車で走ってみました。この路線は以前Youtube動画としても投稿しましたが、動画撮影当時に供用されていなかった柳沢バイパスというバイパス路線が通行できるようになっていました。

北側に飛び出しているのが柳沢バイパスです。道路線形のことだけを考えると現道の方が優れているように見えますが、現道は幅がそれほど広くなく、道路沿いに人家も多いので拡幅の余地がないようです。

そのため人家の密集地を大きく避ける形で柳沢バイパスが計画されたようです。

旧道には本線から進入できなくなっていました。
こちらは別所温泉方の出口です。旧道にはこちらからならアクセスできます。

若干の勾配も付いていて、さながら自動車のCMで使われるような美しいカーブを描く道路が開通していました。バイパスの延長自体は1.3kmほどですがおすすめの快走路となっています。

国道19号水篠橋付近の通行止めが3/29に解除

かねてより3月下旬に通行止め解除という情報のあった国道19号水篠橋付近の通行止めですが、2023年3月29日の13:00に解除になる旨の発表がありました。

上のツイートにも但し書きが付いていますが、周辺斜面の変動量の計測は当面行われ、危険な兆候があった場合には改めて通行止めになるということです。

まだまだ油断はならないもののとりあえず規制なく通行できるようになるのは大変喜ばしいニュースです。4月以降は松本方面にも自転車で出かけやすくなると思います。

長野県道414号柳沢バイパス

2022年の12月に供用開始となった柳沢バイパスを通行してきました。

県道414号は中野市から飯山市に向けて千曲川の右岸側を通る道路です。元々谷街道と呼ばれる旧街道が通っており、現在の県道414号はそれに沿った線形になっています。

高社山寄りの旧道とは別に信州中野駅付近から新しいバイパス路線が延伸してきており、飯山市街に向けて最後に残っている低規格な区間が中野市柳沢の一帯です。この区間は現道のすぐ近くまで人家が迫ってきており、現道をそのまま拡幅するのは難しそうです。

そのため、街道沿いの人家を避ける形で川沿いにバイパス線が計画されており、柳沢バイパスという名前になっています。

県道414号を信州中野駅方面から走ってくると、北陸新幹線の高架をくぐります。その先で左側に分岐するのが柳沢バイパスです。

距離は600mほどです。
交差点には中野市街の方角を示す標識がありました。

今回供用されているのは距離としては600-700mほどです。バイパスはすぐに行き止まりとなり、左折すると折橋という橋を渡って国道292号に接続します。

こちらが現在時点での終点です。
終点の先も延伸しそうな雰囲気はあります。

最終的にいつ頃飯山市街に至るまでが高規格な路線になるのかはまだまだ見通せませんが、自転車的には重宝するルートなので延伸に期待したい路線です。

国道19号信州新町水篠橋付近の通行規制解除予定(2023年3月)

国道19号の信州新町にある三篠橋が長らく片側交互通行となっていましたが、とうとう本復旧工事が完了し、通常通り通れるようになる見込みということです。規制解除時期は明示されていませんが、2023年3月下旬を見込んでいるということです。

この区間はこの3年ほど規制や全面通行止めを繰り返して来たので、ルートとして少々選択しにくいところがありました。

国道19号信州新町水篠橋付近の通行止め(2021年3月)

[hebodj.net]

市道でう回するなど、通る場合は工夫して通っていました。

国道19号水篠橋の片側交互通行をう回する

[hebodj.net]

ここが通常通り通れると長野県北部から松本方面ネットへのアクセスは非常に容易なので、喜ばしいニュースです。

北国街道旧川田宿

北国街道の旧川田宿を訪問しました。旧川田宿は現代の住所で言うと長野市松代若穂川田にあります。

北国街道というと現在の国道18号と大体ルートが同じなのですが、この北国街道には東脇往還と呼ばれる支線のようなルートが存在します。東京方面から国道18号を移動してくると矢代宿(現在の屋代駅付近)で分岐し、本線は善光寺方面へ、東脇往還は松代方面へ向かっていきます。分岐した路線は牟礼宿で合流することになります。

今回訪問した川田宿は矢代宿の次の次に当たる宿場です。現在の国道403号からは離れているので、意図して訪問しない限り宿場町の町並みは目に入ってきません。

本陣や蔵造りの建物など当時をしのばせる建造物が残っています。また、そのほかの建物もリニューアルはされているようですが、構造自体は宿場町らしい風情を残しているものが多いように感じられました。

宿場の端には高いところに小さな社がまつられており、これは火災予防を祈願した秋葉神社だそうです。

近くにあった説明板にもある通り、立派な天然石の上にあります。家の屋根くらいの高さなので、高さ3mくらいはありそうです。高いところにあるので近くでじっくりと見ることはできませんが、確かに獅子の精巧な透かし彫りが施されています。

宿場内の舗装は石畳風に溝を切ったものになっているのもユニークです。

北国街道古間-牟礼間を歩く

現在の軽井沢から直江津を結んでいた旧街道の”北国街道”に興味があり、よく自転車で旧道を走行しています。ルートは現在の国道18号とほぼ同じなのですが、一部に全く違うルートを通っている場所があります。

しなの鉄道北しなの線の古間-牟礼間がその一つで、旧道は現在も通行可能だそうですが未舗装路らしいということでした。手持ちの自転車では走行できなさそうだったので、今回はウォーキングで探検をしてみることにしました。

ルートはこんな感じになっています。

まず北しなの線の古間駅からスタートです。旧信越本線の駅ということもあってホームの有効長が長く取られています。かつて使われていたホームもまだ残っています。

ルートは環境省が指定する”中部北陸自然歩道”の一部になっています。信濃町の穂波という地区から先が未舗装路になっています。

全体的には林間の道で、広葉樹林の区間もあれば杉林の区間もあります。

途中に”明治天皇御野立所”という場所があります。これは1878年に明治天皇が北陸地方を巡幸した際に野立、つまりお茶休憩をした場所だということです。1878年時点では現在の国道18号ルートは使えなかったことが分かります。

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