道路」タグアーカイブ

長野県道342号

長野電鉄の湯田中駅から山を挟んで高山村に至る県道342号の一部を走ってみました。高山村に至ると書きましたがこの路線は峠部分が未整備で、山之内町側と高山村側が分断されています。近くの県道54号と同様です。

ルートとしては夜間瀬川を挟んで渋温泉郷の反対側斜面を登ります。果樹園が広がっており風景はなかなかきれいです。

勾配はGPSデータによると平均して8%というところで、内訳は10%くらいの坂(まあまあ長い)→6%くらいの坂(短め)が交互に出現する感じです。

人家がほぼなくなるところまで登ってみましたが、どこまで舗装路が続いているのかは分かりません。
大分古い通り抜け不可の看板がありました。

分断路線ゆえに交通量はとても少なく、大型車もまず通らないのでかなりじっくりと登りに取り組めます。交通量の少ないこともあってか路面状況も非常に良く、同じルートの往復になってしまうことを許容できればオススメです。

ある程度登って下ってくると果樹園や渋温泉郷、遠くには高社山も望め、往復ルートとは言え登る価値はあるように思います。

半過岩鼻の県道開通記念碑

上田 道と川の駅の隣にある半過岩鼻は千曲川沿いに奇岩がそびえ立つ名所です。現在は国道18号のバイパスがトンネルで岩山を貫通しており交通は便利になっていますが、このトンネルができたのは2010年の話で、それまでは岩山の直下を道路が通っていたそうです。

この道路は廃道となったものの、近くに立派な石碑があって気になっていたので見て来ました。

石碑の内容は半過岩鼻直下の県道が開通したことを記念するものでした。石碑によれば当時は千曲川左岸側の道路はこの道しかなく、河川の氾濫などで交通が寸断されることも多く地域住民は困っていたそうです。

そこで周辺の町村から郡当局に寄付行為の許可を申請し、周辺市町村の協力も得て1914年から1933年という約20年に及ぶ工期を経てついにこの道路が開通したとのことです。

碑文の説明文がありました。

当時の道路はロックシェッドが残るのみとなっています。道路の変遷はこういった背景が後から追えることが多いので、調べてみると面白いものです。

旧北国街道(小諸-東御)

現在小諸-東御間の移動においては国道18号がメインルートとなっていますが、この区間は国道に並行する形で旧北国街道の跡がきれいに残っています。

正味5kmくらいの区間です。当時の宿場で言うと小諸の次は東御になるので道路沿いに宿場の跡はありませんが、ところどころ歴史を感じさせる立派な建物も見られます。

雰囲気は良い感じの道路なのですが、写真の通り道路幅が狭く、左右からの交通のケアがかなり難しい道路です。

東御市辺りから千曲川上流方向に移動する際の自転車向きルートとしてどうかと思っていたところでしたが、常用するには危険が多そうなルートです。

戸隠バードラインの横の道

長野市街から戸隠神社方面に向かうときに利用する戸隠バードライン(県道506号)を走っていると、一部区間で車道と並行して1車線分くらいの幅の道が並行しています。

何の道路なのか気になっていたのですが、調べてみたところこれは戸隠道と称する昔の道路なんだそうです。

戸隠道は大ざっぱには善光寺から飯綱高原(大座法師池)、一の鳥居(長野カントリークラブ付近)を経て戸隠神社に向かうルートだったということです。

現在でも善光寺からバードライン入口までの区間は車道として利用されているほか、一の鳥居から奥社まで続いている古道はトレッキングコースとしても人気があるとのことです。

自転車向きではないように思えますが、一の鳥居からのルートはスタート地点までバス移動もできますし、なかなか楽しそうに思えます。

ルート上には古い道標が残っている場合もあります。
右は”ざい○○みち(?)”左は”戸隠山 きなさ”と読めます。

白馬長野有料道路を自転車で通る

長野市と大町・白馬方面を結んでいる県道31号には白馬長野有料道路という有料のバイパス路線があります。この道路は軽車両でも通行できます。

ここしばらく国道19号篠ノ井小松原の通行止めで県道31号と国道19号で大町・白馬方面と長野市街が行き来しづらくなってしまいました。

この有料道路を使うと長野市中条から比較的信州新町寄りの地点に出られるので、ここから県道384号(安庭→茶臼山)か、多少南下して県道70号(久米路峡→信更町)で行き来できないかというのが今回のもくろみです。

道路の状況

白馬長野有料道路はほとんどの区間が日高トンネルという約1.1kmのトンネルで占められています。トンネルは自転車の苦手分野ですが、幸いこの日高トンネルは片側にだけある程度の幅の歩道(?)があります。

中条側の坑口です。

この手のトンネルの歩道部はガラス片が散らばっていたり、砂が浮いていたりして歩道とは言え自転車で通行するには難があることが多いです。しかしながらこの日高トンネルの歩道部は非常にきれいで、自転車でも安心して通ることができます。

明らかに掃き掃除をしてくれているのではないかと思います。

中条側から見て安庭方面へはトンネル全体が-2%程度の下り勾配なので、通行する場合はスピード超過に注意が必要です。当然ながら前後のライト点灯も必要です。

車道通行もルール上不可ではないと思いますが、上の写真の通り中央線上にポールがあるのでやめておいた方が良いと思います。

続きを読む

麻績IC前の国道案内標識

麻績村にある長野自動車道麻績ICの前には両方向とも国道403号の案内標識があるのですが、珍しいフォントが使われているようで毎回通る度に気になっています。

数字部分が全体的に角張っているような印象を受けます。特にゼロは四角形に近い形状で、特徴があります。

通り過ぎるのは毎回一瞬なので、一つ先に出現する案内標識の写真も撮影してみました。

こちらはよく見かける雰囲気のフォントです。麻績IC前の標識は特に古いわけでもなく、何ならかなり新しい部類に見えるので、なぜあまり見かけないフォントを採用しているのか気になります。

白沢洞門付近の矢羽根表示

国道406号を鬼無里から白馬方面に走っていたところ、以前はなかった道路端の矢羽根表示が施工されていることに気がつきました。

最初見たときは安全確保目的かと思いましたが、交通量の多い道路ではないのでちょっと違う気もしました。

気になったので帰ってきてから色々調べ物をしていたところ、国土交通省が指定する”ナショナルサイクルルート”の指定要件の一つにこういった分かりやすいルート表示があることが分かりました。

この国道406号の鬼無里-白馬間は長野県が定めている”Japan Alps Cycling Road”の一部を構成しています。 ”Japan Alps Cycling Road” の設備面を充実させ、将来的にはナショナルサイクルルートに指定されることを目指しての取り組みなのかもしれません。

旅行で訪問した時などもこういったハード面の整備を見ると「ここは自転車活用に力を入れているな」という印象が伝わるので、アピールとしても良いのではないかと思います。

鬼無里の柳沢峠入口

国道406号を鬼無里から白馬方面に走っているといつも気になる看板があります。

柳澤峠入口という看板です。位置的にはちょうど鬼無里の湯の辺りです。

以前図書館でチラッと読んだ鬼無里村史によれば、国道406号開通前の白馬・糸魚川方面へのルートの1つと書いてあったような気がします。

現在通行できるかどうかは不明ですが、途中までは舗装路になっているようです。長野市の行政地図情報で調べると峠の頂上までは”鬼無里南31号線”という市道として認定されているようです。また、地理院地図でも柳沢峠の名称は図示されています。

大ざっぱながらGPXファイルを作ってみました。

登山に関しては全く経験がありませんが、登山の心得があればこういった近代以前の古道もトレースできて楽しそうだな、と思うことはあります。

控えめな県道の表示

自転車に乗っていると道路の案内標識をたくさん見かけるので、時々変わった配置やバランスのものがあると気になってしまいます。

最近発見したのはこれです。

長野市篠ノ井小松原の県道381号と県道383号の交差点です。こういう標識の場合は矢印からはみ出る形で県道の六角形が重なって表示されることが大半だと思うのですが、なぜかこの標識は矢印に六角形が収まっているというバランスになっています。

こういうパターンがスタンダードだと思います。

地名の表記を優先した結果矢印が短くなり、県道の表示を大きくする余地がなくなってしまったのかもしれません。

長野県道187号

先日上田市にある信州国際音楽村を訪問しました。この施設のある山を貫通するように県道187号という道路が通っています。幹線道路という感じの線形ではないものの、なぜ県道指定されているのか気になったので実際に通行してみました。

通った区間はこんな感じです。上田市の上田原と長瀬を隔てている山の上を通ります。

今回は長瀬側(東側)から通ってみました。山の上を通る関係上ちょっとした峠になります。標高差は約170m、距離にして3.8kmというところなので平均4-5%というところです。実際に走行してみると頂上付近に断続的に急勾配区間があり、数字ほど楽な感じはありません。

頂上には須川湖という湖があります。

また頂上付近は比較的平坦な土地が多く、住宅の他に農地としても利用されています。

道路は全体的に狭く、全体の1/3くらいは林道並みの規格という感じでした。その割には交通量が多く、思っていた雰囲気と結構違いました。県道指定されているのでカーナビが案内する場合があるのかもしれません。

最大の問題は路面状況で、至る所が荒れ気味です。単純に走行感が気持ち良くないというレベルではなく、走行に危険があるような箇所も数多くあります。

路肩側が沈み込んでいる場所も多いので少々心配です。

通っているところは面白い路線なのですが、さすがに路面状況が悪すぎるのであえて通行する理由はない路線だと思います。同じようなルートであれば南側の県道82号か、千曲川左岸側を通る新しい道路が便利だと思います。