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旧片平橋

木曽方面の国道19号旧道を自転車で走っているときに偶然発見した土木遺産です。

上の写真では大きく写っていますが、これは現道から6倍ズームくらいで撮影しています。道路を走行中に見える姿はかなり小さいものです。

この片平橋はかつての国道19号だったそうで、今でも橋の近くまで行くことはできます。

橋自体はしっかりしたもののようですが、竣工は1935年ということで非常に古いものです。そのため現在は歩行者も含めて立ち入り禁止となっています。

コンクリート製のアーチ橋で、アーチ部分から垂直に柱が伸びて床板を支える方式となっています。このように横から見てアーチと床板の間に空間があるものを開腹アーチというそうです。

橋自体も美しい形だと思いましたが、廃道化して苔むした様子もまた趣があると感じました。

旧畦田橋

長野県道153号を走行しているときに発見しました。本線上にはないのですが、近くに古そうなローゼ橋があったので見に行ってみたところ、県道153号の旧橋と思われる橋でした。

昭和34年8月竣工ということです。

面白かったのは橋のところどころにコンクリートを盛り上げるような独特の補修がなされていたことです。

風化のような形で剥落してしまったところを補修しているのかもしれませんが、他で見たことがないので面白い工法だと思いました。

赤坂橋

千曲川に架かる赤坂橋です。赤坂橋の近くには消防学校があり、訓練用の変わった形の建物があります。この付近ではかなり高い建物で遠くからよく見えるので、千曲川サイクリングロードを走行する際には目安になりやすい場所です。

これが消防学校の建物です。

いつも何となく通過していたのですが、旧橋の銘板が保存されていることに最近気がつきました。

特に”長野県建造”の銘板は角張ったフォントが美しいです。

旧橋は現在の位置よりも200m程度下流側にあったということで、今は痕跡も全く残っていないようです。

大杭橋跡地

小諸市にある大杭橋跡地に行ってみました。大杭橋は千曲川に架かる吊り橋だったそうなのですが、近年は老朽化により通行ができず、そうこうしている間に2019年の台風19号災害で橋が流出してしまったようです。そのため現在は痕跡のみが残っています。

右岸側から左岸側を見ています。吊り橋なので橋脚なども残っていませんが、橋だったと思われる面影は感じられます。

重量制限の標識が残っていました。以前は吊り橋ながら車両も通行可能だったようです。古いGoogleストリートビューで確認すると、2014年時点で既に車両は通行できなくなっていたようです。

アンカーが今でも残っています。

橋の痕跡も興味を引きましたが、もう1つ行ってみて気がついたのは自転車道の標識が複数残っていたことです。

このように橋にアクセスする道路はいずれも自転車道の指定がされています。しかしながら写真でも分かる通り、以前自転車道だったにしてもおおよそサイクリング向きの道路という雰囲気ではありません。この自転車道がどこからどこまでを結んでいたかも含めて全く分からないのですが、当時どういう意図で作られたものなのか非常に気になります。

笠倉壁田橋

2024年3月15日に千曲川の新しい橋、笠倉壁田橋が供用開始になったということで、自転車で見に行ってみました。

笠倉壁田橋は中野市内にあり、中野市豊津(旧豊田村)と中野市壁田を結んでいます。路線としては長野県道500号になります。

県道500号ということになっていますが、元は国道117号だったようです。
従来は直進すると左方向の道路に向かうようになっていました。

驚いたのは橋に至る道路の変更で、橋につながっている方が本線となり、従来川沿いに飯山方面に向かっていた道路は左折して向かうように変更されていました。

千曲川左岸側(豊田方面)の方が標高が高いので、豊田方面から向かうと長い坂を下ることになります。視覚的には急勾配に見えますが、全体的に4%前後の一定の勾配で調整されており、坂道ながら走りやすく工夫されていました。

こんな感じで橋が見えてきます。

近くで見てみると上部構造はなかなかの大きさで迫力があります。

青いのもちょっと珍しく感じます。

高社山を目の前に望みつつも壁田地区に到着します。

サイクリングをする分にはこの橋の開通で何かが劇的に便利になるわけではないのですが、橋の間隔が空いていたところに新たに橋が増えたので、ルート設計の自由度は高くなりました。

現状交通量もそこまで多くないですし、道路の規格も良いので通行するだけでも結構楽しい道路なのではないかと思います。

上信越自動車道 入田橋

秋頃に上信越自動車道の入田橋に下側からアクセスしました。

入田橋は上信越自動車道の106.4キロポスト付近にあります。大きく看板が出ているわけではないので橋の名前には気がつきにくいかもしれません。

地点としては千曲川さかきPAのすぐ近くです。東京方面から走ってくるとPAを過ぎてすぐです。高速道路を走っている分には普通の橋なのですが、下から見ると橋脚の高さがかなりあり、迫力のある構造物です。

調べてみると橋脚の高さは12mくらいあるんだそうで、4階建てビルくらいの高さということになります。

この入田橋がある地点は千曲川沿いに対して100mくらい標高が高いので、ここからの景色はなかなかです。

長野市大岡支所付近の道路改良

聖山の西半分をぐるっと回る県道12号の一部がかなり大きく改良されていました。

写真左奥が旧道です。新道は右に急なカーブになっています。

場所としては長野市大岡支所の近くです。この区間は沢があり、沢を橋で横断する関係上コの字型の横断線形になっていました。道路をできるだけ山に寄せることで橋の延長を短くしていたのではないかと思います。

新道と旧道の分岐点です。

新道も新しくなったとは言え相当急なカーブなのですが、旧道はそもそも道幅がそんなに広くない上に直角に近いカーブが2連続であります。自転車だとそんなに気になりませんが、四輪車だと結構な難所ではないかと思います。

旧道側から新道を見てみました。

しかし今回立派な橋が新たに架かったことで、1回のカーブで抜けられるようになりました。すれ違いも問題なくできるので大きな改良になっているのではないかと思います。

橋は鋼製と思われますが、橋桁部分も鋼管製のようです。鋼管であればこういった山間部でも設置はしやすいと思いますし、コンクリート製に比べて大掛かりにならないので良さそうに見えます。こういった新しい工法が登場したからこそ今回改良できたのかもしれません。

沢はちなみに樋之口沢というそうです。

中央橋(飯山市)

飯山市の千曲川に架かる中央橋です。飯山市街と木島平村方面を結んでいます。

この橋は説明板らしきものがずいぶんたくさん設置されていたので前から気になっていました。

中央橋の歴史に関する説明です。
こちらは諸元や工法に関する細かい説明です。

中央橋は元々木の舟を並べて上に板を渡した舟橋で、その後木製の流れ橋になったそうです。1956年に鋼製のトラス橋になったそうですが自動車時代の交通には手狭で、ついに2014年に現在の橋になったとのことです。

説明板の後ろに保管されているのは3代目のトラス橋の一部です。

広い歩道もあるので自転車でも通行しやすいのがありがたい橋です。

規制が解除された水篠橋

長らく災害で片側交互通行規制がかかっていた国道19号の水篠橋を久々に通過しました。

この区間はここ数年そもそも避けていたのと、通行する場合でも並行する市道(並行する山道)にう回していたので本線をそのまま走るのはずいぶん久しぶりに感じます。

何事もなく通行できることのありがたさが改めて分かります。

西側の擁壁には新しいアンカーが大量に打ってあり、対策の入念さを感じることができました。一応通行可能にはなっているものの、センサーで変動の増加が確認された場合は再度規制がかかる可能性もあるということです。

古間跨線橋

信濃町にある国道18号の跨線橋です。新旧の跨線橋が並んでいる珍しい構造です。

旧橋の方は現在は歩行者専用道路となっています。橋の上から北しなの線の線路がよく見えることから、鉄道の撮影スポットとして人気があるようです。

旧橋の遊歩道からは妙高山を背景に線路がよく見えます。

旧橋はいつ竣工したものか分かりませんが、雰囲気から見てかなり古そうな印象です。形式としてはトラス橋の中でも曲弦プラットトラスという形式に属するようです。旧橋の方は何となく意図的に残してあるように見えるので、細かいスペックが気になる橋りょうです。