今回は45番の 嵐山と自然と歴史の融合を満喫するルート を走ってみました。嵐山は”らんざん”と読みます。嵐山町という自治体の名前にもなっています。
国道254号バイパスの上唐子(北)交差点付近からスタートです。この辺りの254号バイパスはかなり流れは速いですが、幅員にも余裕があるので走りやすい道路です。それなりのアップダウンもあり、自転車向きの幹線道路だと思います。
254号バイパス沿いにあるのが菅谷館跡です。畠山重忠の居城の跡地と言われています。
埼玉県立嵐山史跡の博物館が敷地内に立っています。
菅谷館の先に大妻嵐山高校があり、その裏手に蝶の里公園という公園があります。
ほぼ雑木林そのままの自然公園といった趣です。嵐山町にはオオムラサキが生息しているそうで、史跡とオオムラサキが町のPRポイントになっています。
254号バイパスに戻り、消防分署入口交差点の所に野菜の直売所があります。
消防分署入口交差点を左折すると、700m程度ではありますが登り坂があります。峠を越えて急な下りを下っていくと、緑のトラスト保全第3号地があります。
自転車も下りて押せば入れるようです。
入口脇に駐車場ときれいなトイレがあります。
埼玉県内にこの保全n号地というのは14ヵ所ありますが、割とどれもルート100に登場します。この嵐山渓谷一帯の第3号地は約135,000m2という圧倒的な面積を誇る樹林地となっています。
提唱者は久喜市の偉人である本田静六氏です。この一帯を嵐山と名付けたのは氏だそうです。
ここで短いながらも先ほどの峠を登り返さなくてはなりません。保全地側は全体が11%くらいある急勾配なので、力を使いすぎないようにゆっくり登ります。
国道254号バイパスに戻ったら東松山方面に向かって走り、嵐山渓谷入口交差点を右折します。
右折して川に向かって下っていくと都幾川と嵐山渓谷の風景が見られます。この河原は川遊びのメッカとして知られているそうです。
都幾川を渡って次の次の信号を右折すると鎌形八幡神社という神社があります。
この神社に湧いている水が木曽義仲産湯の清水と言われているものなんだそうです。木曽義仲こと源義仲の生い立ちについては諸説あるそうですが、嵐山町付近の出生という説があるそうです。
続いて都幾川の支流である玉川に出るので、玉川沿いの農道のような道を走って行きます。玉川沿いには桜並木がずらっと続いており、シーズンになればかなり見栄えがしそうです。
桜並木もいろいろなところにありますが、ここは周辺にあまり建物が無く、緩やかに1方向にカーブしているので遠くまで並木が見通せるところが良いと思います。
反対側からはこんな感じです。
都幾川に再び合流して、学校橋という橋で一旦右折します。
県道172号と交差した先に源義賢の墓があります。
源義賢という名前は初めて聞いたのですが、調べてみると先ほど出てきた木曽義仲の父親なんだそうです。源氏内のゴタゴタで討たれてしまい、息子の義仲は近所の畠山氏の計らいで木曽に逃げ、木曽義仲となったという経緯があるそうです。
道路を挟んで反対側には源氏や地域の偉人の碑が解説文とともにたくさん建っています。
学校橋へ戻り、坂を登ると254号バイパスの上唐子(北)交差点付近に戻ります。
まとめ
やはり町のPRポイントだけあって、畠山氏や源氏関連の史跡が印象に残るルートになっています。ここまで来るとルートも多少はアップダウンがあり、ちょっとではありますが登坂の面白さもあるルートになっています。ルートは環状になるように組んでありますが、こだわらなければその他の史跡も町内にはまだまだあるようです。