夏前だけあって水田の緑も色が濃くない感じです。鬼無里にもたくさん水田がありますが、以前読んだ”信州鬼無里 食の風土記”によれば、鬼無里で米を自給するのは(面積の関係上?)困難なんだそうです。そのため、根菜などを混ぜて米の体積を増す伝統的な食べ方があるそうです。
県道36号は大望峠付近こそ峠道ですが、人家のあるエリアは比較的走りやすい道になっています。
以前読んだ”鬼無里への誘い”には鬼無里は面積に対して12社の神社があり、注目すべきことである…といった記述があったので、国土地理院の地形図を参考にいくつか行ってない神社に行ってみました。
こちらは財又のあたりにある諏訪神社です。今年は御柱祭のある年なので、奥に真新しい御柱が立っています。
こちらは荒倉山神社です。上新倉という地域にあります。荒倉山は鬼女紅葉が潜伏していたという伝説のある山です。
荒倉山神社に至る道路から大望峠方面の様子です。坂はほぼ勾配10%の連続で大変厳しいですが、道路はきれいです。登っている最中に草刈り中の地元の方に「あの人すげえな」的な事を言われたのですが、必死だったのもあって今ひとつ面白い返しができなかったのが反省です。
鬼無里神社の横にあるアルピコバスの車庫です。今まで何度か通ったことはあるのですが、写真中央の渋いバスの存在に気づきませんでした。ナンバーがついていないので保存車両なのでしょうか。
ちなみに長野駅から鬼無里方面には定期の路線バスがあって、長野駅-鬼無里間は平日なら一日12往復、土曜休日は6往復しています。料金は長野駅から鬼無里まで乗ると1,200円で、所要時間は約1時間です。
鬼無里のメインストリートは一回通過して奥裾花まで来ました。前回修理中だった土倉文殊堂です。修理も完了したようです。
国道406号から奥裾花への分岐です。相変わらず片側交互通行をしていますが、崩落した斜面はコンクリートの吹付けが終わり、大分工事が進んだ印象です。
裾花川が珍しく茶色に濁っていて、流れも激しい感じでしたが、ダムが放流中だったようです。これが点灯しているのは初めて見たので写真に撮りました。
今回は直売所の向かいにあるホワイトタイムさんで昼食を摂ることにしました。鬼無里では数少ない飲食店です。
入ると親切なご主人が対応して下さいました。メニューはバリエーションが豊富で、定食から丼もの、麺類まで幅広くカバーしています。定食がかなりボリュームがありそうで興味を引きましたが、後のことを考えて焼きカレー(800円)を注文しました。
焼きカレーは焼いた鉄板の上にチーズソースのかかったカレーが乗せられて出てくるというメニューです。このチーズソースが効いておいしいです。付け合せでふきの煮物と大根・にんじんのお漬物がついてきます。これもまた鬼無里的な雰囲気を感じるメニューで良いです。
入るのに若干勇気の要るところもありますが、オススメのお店です。
食べた後でいきなり全力運転は良くないだろうと思ったので、鬼無里を探検しました。
こちらが鬼無里支所(旧鬼無里村役場)です。建物は新しそうな感じです。
鬼無里の農協です。松厳寺の隣りにあります。レトロ感のある建物です。旧農協のマークがついています。
隣りにあるのがこの”生活センター”です。長野県内の各所でこの名称の建物を見るのですが、農協関係の建物であるという以外にどういった役割を果たしているのかが分からないので、気になります。農業者向けの公民館的な機能を持っているんでしょうかね。
宿は例によって屋代の駅前のルートイン千曲更埴なので、国道406号を東進して長野市街に戻ります。国道406号はそれなりのワインディングロードですが、路面がそこまでひどくないので楽しく走れます。
唯一の問題点は道中にトイレがないこと…だったのですが、今回戸隠橋の手前に公衆トイレを発見しました。鬼無里の直売所から道なりに10kmくらいのところなので、これは安心感があります。ここを見送ってももう10km走れば長野市街なので、ちょうどいい場所にあります。
長野市街に出た後は、ちょっと寄り道して七二会のおやきセンターに寄り、おやきを食べました。長野市街側から国道19号を走ってくると、途中に犬戻トンネルという1kmくらいの結構長いトンネルがあります。歩道が片側にしかないのですが、19号は大型車も多く通るので、歩道通行が無難だと思います。
七二会あたりからはもう道は何となくわかるので、篠ノ井あたりを経由して八代駅前に到着となりました。
(3)に続きます