水冷PCのチューブの話です。
サイズの差
今回のラジエータ交換に伴って、1区間だけチューブを太くしました。従来は内径8mm-外径10mmというチューブを使っていたのですが、内径3/8インチ(9.525mm)-外径5/8インチ(1.5875mm)というチューブに変更しました。
サイズ選定の理由
なんで変えたのかというと、この内径8mm-外径10mmという規格があまり水冷PCで一般的でなくなってきているようだからです。水冷PCを始めた当初に良く部品を買っていたドイツのInnovatekというメーカーがあって、そこの採用サイズがこのサイズでした。Innovatek製品を気に入っていたのでチューブもこれで揃えたのですが、一時期に比べると業容が縮小してしまったのか、日本にも入ってこなくなってしまいました。
一方で最近元気なのがEKやBitspowerで、こちらのメーカー群はインチ系のチューブを採用しています。一番選択肢の多い方に合わせることにしたわけです。
本当はLegris(プラグイン型)フィッティングにしようとずっと思っていたのですが、やはりフェルールレス接続に慣れているので、単純に大径化することにしました。
もう1つの理由として、一部のチューブが劣化してきたから、というのもあります。PVCチューブは長期間使用していると色々と劣化してきます。
これは水冷PCを始めた当初からリザーバとポンプを繋いでいたチューブです。
こんな感じで、変形(曲げた箇所やフィッティング接続部にクセがつく)、変色(元は透明でした)が起きます。柔軟性がなくなって水漏れの元にもなり得るので、換えてしまうのが良いです。
フィッティング
フィッティングは先述の通りフェルールレスで、チューブをフィッティングに差し込んで袋ねじで固定するタイプです。TouchaquaというBitspowerの姉妹ブランドのものです。
Bitspower製だけあって加工精度は抜群に良いのですが、写真の通りチューブを入れると袋ねじのかかるネジ山との差がほとんどなくなってしまいます。そのため、ねじがなかなかかからなくて取り付けは苦労しました。チューブが多少変形して薄くなればスムーズに入るのでしょうか。今度は本家Bitspowerのものも少量入手して試してみたいです。
施工性
こんなに肉厚なチューブだとさぞ硬いだろうと思うのですが、意外にも内径8mm-外径10mmのチューブより柔軟性があり、曲げ耐性もあります。肉厚があるので、返って柔軟なようです。
問題点は径が太いので現行のAlphacool製のCPUブロックに装着できないことです。なので、もし全部の配管を入れ替える場合はCPUブロック入れ替えと同時になる予定です。
とりあえずフィッティングにネジがかからない問題が多少気になりますが、概ね良好という感じです。