ハンドル位置調整の経緯
去年パーツの換装を伴う自転車の改造はほとんど行いませんでしたが、唯一大きな変化があったのがハンドルの高さです。
6-8月頃張り切って乗りすぎたのかお尻から腰の筋肉を少々痛めていたところ、ロードバイクの先輩から「思い切ってハンドルを下げてみると良いと思う」とアドバイスを受けたのがきっかけです。
長らくハンドルの高さは変えていなかったので、良い機会と思い調整してみることにしました。
ハンドルを上げるのか下げるのか
ロードバイクのハンドルには写真のようにスペーサーが入っていて高さを調節できるものがあります。これによりある程度高さが調節できます。
一般的にあまり慣れていない人や身体の硬い人は高めにしておくのが良いということがよく言われています。上体が起き気味になるので負担が少ないという理由です。
逆に、ハンドルの高さをフレームに近づけていくとよりレーシーな姿勢となり、姿勢の維持や柔軟性を含めて身体の負担が重くなるそうです。
こういった事情から、一般的に特定の筋肉に痛みが発生するような場合はとりあえずハンドルを上げて楽な姿勢にして様子を見るのが手堅いと考えられているように思います。
ところが、ロードバイクの先輩からは「思い切って下げると良い」とのアドバイスでした。半信半疑でしたが、異変を感じたらまた上げようというくらいの気持ちで1cm分スペーサーを動かして下げてみました。
ハンドルを下げた効果
ハンドルを下げて最初に走り出した時、当然ハンドルはちょっと低く感じました。意外だったのは同時にハンドルが近く感じたことでした。
普通に考えれば前傾が深くなるのでハンドルが遠くなったり苦しくなったりしそうなものですが、どうも私の体格には変更後の高さの方が合っているようでした。
その日はそのまま5-6時間走っていたのですが、どのポジションも何だか楽になっていて不思議に感じました。
後日気がついたのですが、以前のハンドルの高さで自転車に乗る時には上半身がちょっと背伸びをするような形でハンドルに触れていたことに気がつきました。
これは特に登り坂など大きな入力を要する時に顕著で、上体を伸ばした状態で身体の後ろ側の筋肉が力むので、腰回りの筋肉に無理な状態で負担がかかっていたように思いました。ハンドルを下げてからは違和感なく、よく言われる”サドルにしっかり座った状態で”入力ができているように思います。
まとめ
というわけでロードバイクの先輩のありがたいアドバイスにより、パーツ交換費用なども一切要さずに大きなグレードアップができたように思います。
思い返せば最初にロードバイクを購入した時にお店から乗り方の小冊子をもらいましたが、それにも「乗り方は身体に聞いてみよう」といった内容のアドバイスが書いてあったように思います。自分の感覚というものは当てにならないようで、時と場合によっては正確なものだと思いました。