チェーンオイルが残り少なくなってきたので、また別の銘柄を試してみることにしました。Vipro’sのブルーノという商品です。
鮮やかな青色のチェーンオイルで、製造元によればサラサラしたドライ系でもなく、粘度のあるウェット系でもない”サスペンド系”と称する新ジャンルのチェーンオイルということです。
液の性質と施工性
液の性質はほぼ水様で、チェーンのコマに対する浸透は非常に良いです。粘性がほとんどないのでうっかりすると容器から勢いよく出てきてしまうのが難点です。
この商品を買うと持ち運び用として小さい目薬容器のようなものが付属してきます。こちらの容器の方が口が小さくて液の出具合を調整しやすいので、普段の注油からそちらに移し替えて使うと注油がしやすいです。
一旦浸透してしまうと薄い膜のような形で定着します。実際に数時間走行しても飛び散りはほとんど認められず、浸透性がありながら定着性が良いという優れた性質を持っていると思います。
耐久性
製造元が示す走行距離目安は400km-450kmということですが、私が試した限りでは300km前後で洗浄して注油し直すと良いコンディションが維持できそうに思いました。
液性がサラサラしているせいか洗浄するとすぐ落ちるので、メンテナンスは非常に楽です。
雨天時にどうなるかは実験していませんが、洗浄が容易なところから見て恐らくウェット系のオイルに比べると耐水性は高く無さそうに感じます。
走行感
何も測定する器具がないので100%主観の感想にはなってしまいますが、ウェット系のオイルに比べると多少軽やかにクランクが回ってくれる感じはあります。
全体として
性能面や耐久性に関しては非常に優れたものがあると思います。62mlで2,500円と少々価格が高い点、施工時にちょっとコツがいる点がマイナスではありますが、トータルで見れば各要素が高い水準にまとまっていると思います。普段ウェット系を常用していてたまにはドライ系を試してみたい…という方などにはマッチする製品だと思います。