月別アーカイブ: 2025年2月

上信電鉄の旅の写真(3)

下仁田駅周辺の散策を終え、下仁田駅から高崎方面へ移動しました。

上信電鉄の車両と線形

上信電鉄は運用されている車両の種類が多く、それぞれラッピングが施されているのでバリエーションが豊かに感じます。今回往路は700形、復路は250形に乗車しました。

700形は比較的最近導入された車両で、もともとJR東日本の107系だった車両ということです。昔の国鉄車両のようなモーター音のする車両でした。

250形は自社で発注した車両ということで、なぜか車内の各とびら付近に車掌が取り扱うドア開閉スイッチがあったり、網棚の上に空気清浄機が設置されていたりといろいろとユニークな点がありました。

線形は全体としてみると東西の直線区間が目立ちはしますが、高崎付近と下仁田付近には結構急なカーブもありました。カーブ区間はかなり強めに傾斜がついているので、車体も大きく傾斜しながら走行します。

高崎駅周辺では住宅地を縫うように走行し、鏑川を渡ると直線区間主体に、下仁田駅の手前では渓谷のような区間もあり、乗り通すだけでいろいろなシーンが楽しめる路線だと思いました。

佐野のわたし駅

今回ぜひ立ち寄りたかったのが佐野のわたし駅です。この駅は北陸新幹線に乗っている時に金沢方面に向かって左手を見ていると駅と線路がよく見えます。駅舎の屋根に駅名も大きく書かれていて前から気になっていました。

渡し舟を模した門(?)があります。
プラットホーム全景です。

写真にも新幹線の高架橋が写っていますが、距離がこのくらい近いので新幹線からはよく見えます。この駅が見えるともう間もなく高崎という目印になっています。

こちらは下仁田方面で、烏川という川を渡ります。結構長い鉄橋なのですがトラスがないので、側面から電車を見るのもよさそうです。

こちらは高崎方面で、ここから先は住宅地の中を抜けていく区間となっています。

駅前にはちゃんとトイレもあります。

そんなわけで気になっていた佐野のわたし駅もじっくり観察できて満足しました。

上信電鉄は今回初めて乗車しましたが、車両や沿線風景もいろいろとありかなり楽しめました。途中下りずに通り過ぎてしまった駅にも気になる設備や建物などがあったので、また機会を見つけて来てみるのもよさそうです。

上信電鉄の旅の写真(2)

引き続き下仁田駅周辺の写真をご紹介します。

今は周辺の一番大きい道路というと国道254号ですが、古くは町の中を街道が通っていたような雰囲気も感じられます。いわゆる町並み保存的なことがされていなくても、これはこれで特有の良さがあるように思います。

下仁田町役場は国道沿いにあります。
”駐車場”の”場”の字だけがなぜか半角のようになっていたので写真を撮ってしまいました。

駅周辺には創業からかなりの歴史を持つと思われる老舗や、レンガ造りの建物なども残っていて、長い歴史を感じることができる街並みでした。

こちらはきれいな下仁田小学校です。山が背景のようになっているのがいいと思います。

こちらは群馬県蒟蒻原料商工業組合という団体の建物らしいのですが、右に石碑が見えます。

こんにゃくの碑という石碑でした。字は神田坤六群馬県知事ということですから、在任期間と対照させると1960年-1976年の間に建てられたものだと思います。こんにゃくで有名な群馬県ならではという感じです。

町の中にお土産品を買える自動販売機が設置されていました。商品もちょっとしたおやつのようなものが中心で買いやすく、なかなか良い取り組みだと思いました。せっかくなのでおやつを2点ほど購入しました。

そんなわけで下仁田駅周辺の散策をしたのちに高崎方面に戻ることにしました。乗車したのは写真右の250形でした。

(続きます)

上信電鉄の旅の写真(1)

そんなわけで上信電鉄を大ざっぱに全線乗車してきました。

上信電鉄について

上信電鉄は群馬県を走っている私鉄路線です。高崎を起点に西側に線路が延びていて、終点はネギで有名な下仁田です。全線で30km少々の延長があります。

北陸新幹線に乗っている時に高崎駅付近で線路や車両の様子を見ることができます。金沢方面に向かっているときに進行方向左手を見ていると、高崎駅到着の寸前に上信電鉄の高崎駅と、駅周辺に留置されている車両が目に入ります。

上信の名前の通り、当初は群馬県から峠を越えて長野県の佐久方面まで延伸するという壮大な計画もあったそうです。

切符について

上信電鉄は1日フリーパス券を販売しているので、旅行で訪問する場合はこちらがあると便利です。大人2,260円でちょうど高崎-下仁田間を往復したのと同じ金額です。なので1-2回途中下車するとフリーパスの方が得になります。

改札時にはさみを入れてもらえます。

また、料金の収受方法がワンマンなので、フリーパスがあると見せるだけで乗り降りできて便利です。旅行で行く場合はワンマン列車の乗車ルールがわからず心配になることも多いので、フリーパスを買っておくと安心です。

下仁田駅へ

高崎駅でフリーパスを買い、早速終点の下仁田駅へと移動しました。ダイヤについては時間帯にもよりますが、おおよそ1時間に2本列車の設定があるので割と利用はしやすい部類ではないかと思います。

高崎から下仁田へはちょうど1時間くらいでの到着です。全駅で21駅あるので、駅間は全体的には短めになっています。


下仁田駅の駅前です。
別の角度からです。木造の古そうな駅舎となっています。
駅の外側の道路からプラットホームを撮影した写真です。右手に古そうな貨車が見えます。

ただ来てすぐ帰るのもちょっとどうかなと思ったので、徒歩で行ける範囲で周囲を見て何か面白そうなものがないかを探してみました。

駅のすぐ近くに非常に小さい4種踏切がありました。渡った先がなんとなく私有地っぽかったので渡りませんでしたが、駅至近にこんな踏切があるのはちょっと珍しく感じます。

駅のすぐ近くには国道254号が通っています。碓氷峠の南側を通って群馬から佐久へと抜けることができる道路です。上の案内看板にある左手の群馬県道93号を使うと非常にコーナーの多い田口峠という峠を越えて龍岡城方面に出ることができます。

※2018年に行ったことがあります。

駅から少し山を登ったところからの写真です。奥の方は妙義山や荒船山方面ということで、独特の切り立った感じの山が見えます。

国道254号の下仁田交差点付近です。右側の看板を見ると左手が妙義山(佐久方面)、右手が東京となっています。東京というのはさすがに大ざっぱすぎないかと思いましたが、このまま右折して進んでいくと関越自動車道に乗れるのでそういった意味合いもあるのかもしれません。

左手には姫街道という通称の看板が立っています。この路線は碓氷峠を経由する北国街道と比べると勾配が緩やかで、お姫様でもOKという意味合いで古くは姫街道と呼ばれていたそうです。北陸新幹線も当初は国道254号に沿う形での線形が計画されたこともあるそうです。

(続きます→上信電鉄の旅の写真(2))

上信電鉄の旅

関東に用事があったのでそのついでというわけではないですが、前から気になっていた上信電鉄に乗ってきました。

写真を色々と撮ってきたので後日まとめてご紹介したいと思います。

【解決】PCがスリープ復帰時に矢印キーが入力しっぱなしになる問題

最近Windowsがスリープから復帰したときに自作キーボードの矢印キーが入力しっぱなしになる問題が時折発生していて困っていました。

ある日キーボードの矢印キーが入力しっぱなしになるのではなく、全く認識していない状態になっていることがあったのでこれで解決方法の見当がつきました。

Windowsの設定で、USBハブの電源供給を止めてよいかどうかを設定できる項目が存在します。設定画面にはデバイスマネージャーよりアクセスし、”USB ルートハブ”などという名称で認識されているデバイスのプロパティを開きます。

一番右に”電源の管理”というタブがあり、多くの場合デフォルトで”電力の節約のために、コンピューターでこのデバイスの電源をオフにできるようにする”という項目にチェックが入っています。これを外すことで、スリープ時もUSBハブから電源が供給されるようになります。

一般的にはこの項目にチェックが入っていても問題ないようなのですが、PCがスリープから復帰したときにUSB機器の立ち上がりが失敗してしまうのか、デバイスによってはこの項目をオフにして常時電源を供給した方が動作が安定するものもあります。

マウスやゲームパッドでも起きることがあるので、こういったトラブルが嫌な場合はすべてのUSBハブについてこの項目のチェックを外してしまうというのも良いと思います。

Radeon RX9070は3月に登場予定

新しいRDNA4世代のチップを搭載したRadeon RX9070と9070XTの登場がCESで発表されていましたが、具体的な発売時期が2025年3月ということが発表されたそうです。

Radeon RX 9070は3月初旬に発売

[PC Watch]

決算発表に合わせての情報だったので決算関連のスライドも見てみました。データセンター向けの製品とクライアント向け製品については前会計年度比で1.5倍程度売上増と好調のようなのですが、Radeonに代表されるGPU製品は前会計年度比で60%程度売上減と振るわないようです。長らくゲーミング市場では苦戦している印象ですが、RDNA4がよい製品になっていることを期待したいです。

国立国会図書館デジタルコレクションに含まれる資料画像の転載ルール

いつもお世話になっている国立国会図書館デジタルコレクションですが、条件に当てはまる資料であれば資料画像そのものの転載も行えるということを最近知りました。

国立国会図書館ウェブサイトからのコンテンツの転載(国立国会図書館デジタルコレクションに掲載されているコンテンツについて)

[国立国会図書館]

前提条件として資料の公開種別が”ログインなしで閲覧可能”となっているもので、なおかつ公開範囲がインターネット公開(保護期間満了)となっている資料に関しては画像の転載も申請など必要なく行えるということです。条件に当てはまるものがどれほどあるのかが不明ですが、エントリで紹介したい資料に関しては中の画像も併せて紹介できたほうがわかりやすくなると思うので、機会があれば利用させていただきたいと考えています。

【国会図書館】鐵道軌道線路圖 : 昭和十年十月一日現在

国会図書館デジタルコレクションで面白い文献を見つけました。鉄道省が1936年に刊行したという全国の鉄道路線図です。

鐵道軌道線路圖 : 昭和十年十月一日現在

[国立国会図書館デジタルコレクション]

この文献は全国の国鉄・私鉄を網羅した路線図を地域別に収録したものです。当時の鉄道路線の状況がわかって面白いのですが、この資料のポイントは”未成線”や”鉄道敷設法予定線”についても図示されているところです。実際には免許が下りていたものの開業しなかった路線についても図に入っているので、さながら”夢の鉄道路線図”のような見た目になっているのが特徴です。

例えば関東地方でいえば神奈川県内はこの当時あまりたくさんの路線が走ってはいませんが、淵野辺-田奈村間に相武電気という路線が記載されています。この鉄道事業者は路線を開業することなく倒産してしまったということです。

長野県周辺を見ると、善光寺白馬電鉄の路線が記載されているのはもちろん、鬼無里駅までが施工認可済み、鬼無里-白馬間が免許取得済みとなっています。実現しなかったとはいえ、長野-鬼無里-白馬が鉄道路線として路線図に載っているのは夢のある話です。

ほかにも越美北線と越美南線がしれっとつながっていたりと、全国各地に面白いポイントがたくさんあります。ロマンのある路線図読み物としてとてもおすすめです。

Windows11 24H2ではBitlockerが広範なPCに適用される

最近新規にWindows11(24H2)クリーンインストールする機会があったので気がついたのですが、24H2以降ではBitlockerのハードウェア要件が緩和されているんだそうです。確か以前は電源の制御がきめ細かくできるPC限定の機能で、メーカー製のノートPCをターゲットにした機能なのかと思っていたのですが、24H2以降ではちょっと古めのデスクトップPCなどでも有効にできます。

以下の技術情報に要件が緩和されている旨の記載がありました。

OEM 向け Windows 11 での BitLocker ドライブ暗号化

[Microsoft Learn]

ちょっと厄介なのはBitlockerが適用可能である場合デフォルトで有効になってしまうことです。Bitlockerはセキュリティ面では安心感の高い機能ではあるものの、BIOSのアップデートやセーフモードの起動時に回復キーが必要になったり、時々なぜか起動時に回復キーを要求してくることもあるのでPCの運用スタイルによっては少々過剰性能に感じることもあります。今後Windows11をクリーンインストールする場合はBitlockerのON・OFFをどうするかについても気にしておいた方が良さそうに思います。

ATOK(tech ver.35 )がリリース

毎年恒例のATOKの大型アップデートがリリースとなりました。今回のアップデートではハイパーハイブリッドエンジン2と称する新型の変換エンジンが搭載されているそうです。

ハイパーハイブリッドエンジン2の特徴として、学習した単語を文脈に合わせて提示する変換強度という新しい要素が追加されているそうです。従来は同音単語であれば学習タイミングが最近のものが優先して候補として表示されていたそうですが、今回のバージョンでは前後の文脈を判断して適切な候補を提示するように進化しているということです。

また、ATOKわたしの辞書プラスという辞書のパーソナライズ機能も新たに追加されています。これは事前に興味のある分野やよく入力で使用する分野を設定しておくことで、変換時にそれらの辞書が優先使用されるという機能です。

面白い点として地域別の設定があり、長野県を設定すると”みどりながの”と入力すると一発で“MIDORI長野”に変換してくれるようになるなどご当地向けの変換機能が強化されます。ユーザーからの投稿も受け付けているそうで、なかなか面白い試みだと思います。