春先の長野を自転車で走ろうということで、長野から松本・塩尻を経由して山梨まで走るツーリングに行ってきました。
初日のルートはこんな感じです。大ざっぱには長野から大町まではいわゆるオリンピック道路、大町から松本までは県道51号、国道19号で走って行きます。
まずは長野駅に到着です。電車はいつものはくたか551号です。この電車は自由席の設定があり、また軽井沢や上田などにも停車するので重宝しています。土休日ダイヤの東京始発となるかがやき501だと速いのですが、全席指定で乗り遅れのできないプレッシャーがかかるのが嫌なので、はくたか551号の利用が多いです。
長野駅です。関東との気温の差はどうかな、と思っていましたが、長袖アンダーシャツ+半袖ジャージ+薄手のロングタイツでちょうど良いくらいでした。体が暖まるまでしばらくはウインドブレーカーを着用することにして出発です。
犀川沿いに七二会に向かいます。途中に気になっていたところが一箇所あったので見てきました。
それがこちらです。明治橋という橋の横にある行き止まりなのですが、どうも旧橋の撤去跡に見えます。
接続している道路も住宅街の中の割にはセンターラインの痕跡があるので、国道19号の旧道なのではないかと思っています。ただ、橋の名前は”明治橋”で、”新明治橋”のようにはなっていません。これはまた古い航空写真でチェックしようと思いました。
七二会からは県道401号で小川天文台まで出て、北アルプスの写真を撮りながら降りてくるというのが当初のプランでした。しかし、七二会の坂を登っている途中に雨が落ち始めました。降雨レーダーによると飯縄山や虫倉山周辺の雨が特に強かったため、守田神社に参拝したところで引き返し、そのままオリンピック道路でいち早く大町に出ることにしました。
七二会はちょうど花の咲き始め~見頃という感じで、各所でお花見が楽しめました。
桜の花は大体人混みとセットになってしまうのであまり好きではないのですが、人混みがなければお花見も良いものです。
特筆はこの擁壁の隙間から生えている桜です。
地元では”ど根性桜”と呼ばれているそうです。国道19号を長野駅方面から走ってきて、笹平トンネル東交差点を左折し、旧大町街道に入るとすぐです。笹平トンネルに入ってしまうと通過してしまいますのでご注意下さい。
雨を避けて谷沿いルートを選択しましたが、それでもだんだんと雨脚が強くなってきます。ザーザー降る感じではありませんが1粒が重く、風が強いので顔への当たりが強く感じました。
途中、信濃屋商店というお店の自販機コーナーで休憩です。路面がハーフウェットくらいになっているのがお分かり頂けるのではないかと思います。最初は暑くなったら脱ごうと思っていたウインドブレーカーですが、とても脱げる情勢ではなくなってきました。またここで、路面からの水跳ね上げ対策としてサドルバッグに持参していたレジ袋を被せました。Fairweatherの巨大サドルバッグは全長が長いので、レジ袋を被せると後輪フェンダーの代用になります。
その後もオリンピック道路を西進し、青具交差点で左折して美麻方面へ向かいます。このあたりでいよいよ雨も本降りになってきましたが、登坂で運動量が稼げていたので、それほど寒くは感じませんでした。また速度が遅かったので、水跳ねや顔への雨の直撃もそこまで気になりませんでした。
美麻からは県道393号で大糸線の稲尾駅脇に出て、春の木崎湖を見てみようと思っていましたが、湖周辺もかなり雨が降っているようだったのでルートを省略とし、そのまま南進するのを優先しました。
美麻のあたりはこんな感じになっていました。完全に路面に水が浮いているのがお分かり頂けるかと思います。左の残雪も驚きますが、このあたりで「そもそも私はなぜこんな状況で自転車に乗っているのだろう…?」という根源的な問いが脳内に浮かんできたことを覚えています。
美麻から信濃大町駅付近までは爽快な下り坂なのですが、足を使わなくても良い一方で体温が急速に奪われました。また、コーナリング時にペダル下死点に来ていた足に水跳ねが集中的にかかり、左右とも靴の中が水浸しになりました。
晴れていればこのくらい爽快な道路です。(2016年10月撮影)
大町市街地に下ってきたので、まずはいち早く南進することを目指しました。降雨レーダーで見ても、空の明るさから見ても南側の方が状況が良さそうだったからです。一応走ったことない道路を通ろうということで県道51号を選択しましたが、舗装の劣化したところにさらに上から舗装を行う方法で修繕がなされている区間が多く、路側帯付近にかなり大きい段差がありました。ハンドルを取られないようここは慎重に走行しました。
サークルKサンクス北安曇野池田店で休憩です。ようやく一息つけました。ただ雨は相変わらずパラパラ降っていますし、南方向からかなり強い風が吹いています。松本付近まではかなり長い緩い下り坂なのですが、向かい風のせいでかなり足が疲れてしまいました。
松本あたりでようやく天気も良くなってきたのですが、途中のルートを結構カットしたのでちょっと時間が余ってしまいました。そこで、いつも松本駅の売店で買っているサンドイッチの製造元である丸正製パンさんの実店舗に行ってみることにしました。
時間が余ってなくても寄れそうなものですが、松本の市街地は基本的に渋滞が激しく、通行規制が非常に複雑なので積極的には通過しないようにしています。甲府の市街地なども似たような感じなので、城下町特有の事情なのではないかと思います。
こちらがパン工房Marushoです。松本城西側至近にあります。
購入したのはこのマルネ・チキンというパンです。(税抜き182円)
塩パンに野菜と鶏肉が挟んであるパンです。塩パンの表面のパリッとした感じが非常に印象的でした。具材とあわせて味わうととてもおいしいのですが、塩パン単体でもどんどん食べられそうな感じです。さすがの逸品でした。
松本市街を抜けて塩尻方面に向かったのですが、時間的にはなお多少余裕があったので、長野自動車道の高架下で日当たりの良いところを選んで、一部の荷物や靴を乾かすことにしました。ちょうど高架の橋脚が南からの風を遮ってくれて、ちょうど良い具合に休憩ができました。休憩中に自転車の簡単なチェックも行いましたが、ブレーキが妙にスカスカしていることに気がつきました。よく見てみると、ブレーキシューが目に見えて減っていました。雨の中のオリンピック道路下り4kmが相当効いたようでした。
宿泊はルートイン塩尻北インターに取りました。事前に確認したところ、輪行袋に入れた自転車の持ち込みもOKということでした。この日は大浴場がいつもにも増してありがたく感じました。