FL Studioをレコーディングやエフェクトのホスト代わりに使っていると、どうしてもMIDIコントローラからFLのBPMを変更したくなってきます。
エフェクトにはBPMが絡むものが存在するからです(たとえばフランジャーやフェイザーなんかをBPMに同期させたくなったりするものです)。
しかしエフェクトを使おうかなと思ったところでPCを触るのはやはりちょっと面倒なもので、コントローラからぱぱっと変更できないもんかなあと考えていました。
一応ごまかしめいた方法を考え付いたのでエントリにしておきます。
ちなみに今回のケースではBPM操作にPCR-300のつまみ(MIDIメッセージはCC、値の範囲0-127)を使いました。
やり方は簡単、まずBPMの表示部を右クリックして”Link to Controller”を選びます。
選んだらBPM変更に使いたいコントローラのつまみなどを1回操作します。
これでコントローラとBPMがリンクして動くようになります。
ところが、この状態ではBPMが10-999の間で変動してしまい、実用には適しません。
そこでもう一度BPMの表示部を右クリックして”Link to Controller”を選び…
図のように”Mapping Formula”を設定します。
FLのコントローラリンクはなかなか優秀で、数式を入れてあげるとインプットされた信号をそのように解釈してくれるのです。
0.111というのはつまみを0に設定したときの値です。
通常これは0でBPMでいうと10として解釈されますが、この例では0.111を入れています。
これにより0値が底上げされ、つまみを左に回しきるとBPMは120になります。
次のInput*0.025はコントローラから受け取る信号を0.025倍して加減するという意味です。
インプット信号そのものを加減するとBPMが8刻みで増減することになります。そのために信号を小さくして加減してやるわけです。
8刻みがデフォルトなら0.125で1刻みになるのですが、0.125にすると最大のBPMが243になってしまいます。
実害はないのですが、最大値も実用の範囲にしておいたほうがいいと思ったので0.025にしています。
これによりつまみを右に回しきるとBPMは145になります。
ちなみにですが、倍の0.05にすると最大値は169になります。