松本盆地南側の輪行サイクリング(前編)

そういったわけで輪行で松本方面のサイクリングをしてきました。ルートは篠ノ井線明科駅を起点に松本盆地の西側にいたり、そのまま盆地と山の境目をなぞるような形で反時計回りに走行して松本駅に戻って来るように計画しました。

この周辺には1つだけ前から気になっていたことがあります。2015年に関東地方から旅行で訪れた際に新島々駅の売店の方にりんごをいただき、しばらく立ち話をしました。

その時に「この辺から塩尻方向に行く”斜めの道”がある」ということを仰っていたのです。斜めというのは恐らく一般的な北が紙面の上になる地図で見たときに走向が北東-南西方向になるか、北西-南東方向になる、という意味に解釈しました。

その後地図上でそれらしき道路を調査していたところ、どうも”日本アルプスサラダ街道”という広域農道が南東方向に向かっており、その道路なのではないかという結論に達しました。

そんなわけで今回は9年越しの気になっていたことを解決するために日本アルプスサラダ街道もルートに組み込まれています。

明科の駅前はリニューアルが完了しきれいになっていました。

県道25号、通称山麓線に出たところです。この路線は松本盆地の西縁を右左折なく南北に移動することができ、サイクリストの方に人気の道路という印象を持っています。

この場所も緩やかな下り坂になっています。

今回のルート全体に言えることですが、松本盆地の端の方は山から流れ出る河川や沢による扇状地状の地形が連続しており、一見平坦に見えてアップダウンが連続する地形となっています。

少々意外に思ったのが防鳥用の爆音機がほとんど稼働していなかったことです。ちょうど秋頃は果物や米の収穫期に当たり、須坂市や中野市方面を走行していると道路のすぐ近くで爆音機が鳴ってびっくりすることがあります。

松本盆地ももちろん田畑やりんご園が広大に広がっていたのでビビりながら走行していましたが、不思議なことにあまり爆音機が稼働している様子はありませんでした。地域によって防鳥の方法が違うのかもしれません。

県道25号が上高地線の線路と交差するあたりで日本アルプスサラダ街道との重複区間になるので、ここから日本アルプスサラダ街道を走行していきます。

道路の規格は場所によってまちまちという感じの路線でしたが、山形村に入ると確かに一直線の高規格な道路になっていました。オートバイのツーリングの方も多くいらっしゃいました。

山形村は村政150周年ということでイベントが開催中のようでした。

日本アルプスサラダ街道は朝日村役場の前を経て塩尻方面に向かいますが、せっかくなので鎖川という川沿いの”ヘルシーフラワーロード”と称する道路を走ってみました。

この道路は鉢盛山方面から流れてくる川沿いの道路で、途中で行き止まりになる道路となっています。そのため交通量が少なく、路面状況もよく保たれていました。こういった事情のためか幾人かのサイクリストの方とすれ違いました。地元では名所のようになっているのかもしれません。

(後編に続きます)

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